第51話 嫌なこと思い出してしまった
いつもの日課にもなっている掲示板巡りをすると何やら騒がしいから確認してみた。
ある場所でケット・シーが発見されたらしく、もふもふ大好き同盟のスレが荒ぶってるようだ。
ケット・シーとはゲームで有名かもしれないが、二足歩行の大きい猫の獣人のことだが、発見した旅人が突然の出来事に鑑定より写真を撮ること優先したらしくまんまと逃げられたとか。
もふもふ同盟が荒ぶっているのは他にもコボルトやクーシーといった犬っぽいモンスターがいるんじゃないかと言って犬派と猫派が揉めているし、段々と話の論点が変わって大騒ぎ。
獣族にも犬や狼のようなものがいるし、なんなら猫もいるから何を揉めてるのかと思ったら、中身入りはセクハラになるし住人でも可愛くないと嫌だとか、自分が獣族になって自分を触るのはなんか違うといった意見が飛び交って炎上中なう。
⋯もふもふ同盟はモフモフ好きな人達が作ったクランの集団の名前でもある。
クランとはざっくり言うと仲の良い人や趣味が合う人と一緒に遊んだりする集団のことだ、クランを作るには最低10人最高30人集めると冒険者ギルドに登録することで出来る。
メリットはクラン専用チャットが出来たり、クラン単位のイベントに参加することが出来たりするんだけど、正直私には無縁なものである。
もふもふ同盟は3本指に入るくらいの大集団でクラン同士で連盟を組んでいるから人も多く、そのためこんな風に内部分裂のようなことが起きると。
β時代の時も、もふもふ愛好会とか爬虫類大好きとかが揉めたのに学習してないね。
ちなみ私は猫だろうと犬だろうと可愛ければオールOKだ、但し虫は一部のもの以外許さない。
この世界の虫はある程度細部がデフォルメされているとはいえ許す気はない。
もし卵から虫タイプが出てきたらどうするのかって?
場合によっては運営と戦いますが何か?
それにβ時代に開発なのか運営なのかがやらかした事件があったから融通は利くかもしれない。
β時代にあるミニイベントが開催されたのだが、その時期が夏だったから〝夏休み虫取り大会〟だったんだけど、その時はリアルよりの姿だったから阿鼻叫喚になったんだよ。
考えてもみてほしい最低でも自分の顔サイズの虫モンスターが大量に襲いかかってくる光景を、あの時はみんな捕まえるどころかスキルや魔法で遠距離・広範囲攻撃する方法が推奨されたくらいだからね。
近接攻撃しかない人は悲鳴を上げて逃げていた光景を思い出したよ。
流石にイベントが中止になって虫モンスターに変更が入ったよ、恐らく苦情が殺到したんだろうね。
でもそのおかげか他のモンスターにもテコ入れがあって今に至るって感じかな。




