第42話 またねアリババさん
取り敢えず私はリスポーン出来る場所を確保してからカフェ?の様な場所でアリババさんと話しをすると、アリババさんは砂漠を堪能した後、またこの国に来て観光するそうなので砂漠の入り口辺りまで送ることにした。
砂漠までの道をただ戻るだけだと私がリスポーンすることになりかねないから、どんな方法がいいか検討した所、この国の入り口から空を飛んでジャングルの上を直線移動するのが一番楽だけど、天族の私がアリババを掴んで移動するには重すぎるからどうするか悩んだんだけど、アリババさんが解決した。
何とスキルに重量操作という自分の体重を変えられるものがあるんだそうで、外で試しに使って貰った所何とアリババさんを持ち上げる事に成功したよ。
もともとは戦う際に身軽な方がいいかもしれないと初期スキル選択するときに取ったそうで、今までもよく使っていたからスキルレベルも高いため、ある程度自分の重さを調節できるらしい。
無事砂漠に戻るための方法が確立された、アリババさんがリュックの様な鞄を背負いその両肩のバンドを掴んで運ぶ、私の両手は塞がっているのでアリババさんに魔力ポーションを預けてMPが少なくなったら私の口に瓶を突っ込んで貰うという方法になったよ。
まぁほぼ力技の様な気がするけど、別に私が頭良いと思わないし策略家でも軍師でもない一般人だからこんなものだよ。
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作戦を決行し、無事アリババさんを砂漠まで連れて行った際に掲示板に王国や砂漠のことを報告してもいいのか確認された為、私のことを話さないならとOKを出した。
私は読み専だから自分で書かなくていいなら逆に助かるし、情報を独り占めしたい訳でもないしね。
帰りは荷物がないから速く国に着いたよ、これからどうしようかな?
冒険者ギルドがあるなら辺りのモンスター情報があるかもしれないし、勇者の情報もあるかもしれないから行ってみようかな。
でも、まずは何か美味しいものがないか探そうかな、ストレージに入れてた食糧がそろそろなくなりそうだし、移動ばかりだったからお腹も空いたからね。
エルフのイメージ的にベジタリアンなのかと思っていたけど、そうでもないらしい。
確かに野菜や果物がメインだけど、狩りに行って肉を手に入れていたりするみたいだし、家畜を飼っている人もいるのだと、果物を売っていたエルフさんが教えてくれた。
まあ、エルフによっては昆虫食の人もそれなりにいるらしいけど他種族には慣れない者もいるだろうからと目立つ所には置いていないのが助かった。
この王国についても聞いてみたところ、王様がいるけれど族長の様なもので昔格種族で国を作ることになった際に当時の族長がそのまま王様になったんだって。城とかも場所の性質的に合わなかったらしく今の様なツリーハウスの家っぽくなったそうな。
遺跡とか神殿みたいな石造りにしないのかと聞いてみたら石の加工はエルフ達には難しく、この辺りの鉱石は建物に向かなかったとか。
鉱物の扱いはやっぱりドワーフが得意なんだって。




