第40話 飛び出したのは
「おら〜っ!ここまで来たなら追って来れないはずッス!」
ジャングルから飛び出して来たのは浅黒い肌をしたやんちゃしてそうな人族の旅人青年。
何かアラビア風のターバンの格好をしていてアニメとかで見たことありそうな露出の高い服装をしている、正直ジャングルは暑いとはいえその格好とかいろんな意味でヤバいと思う。
両手にシミターを持っている為双剣使いみたい、後ろを振り向きモンスターに叫んでいるのはわかるけど、モンスターによってはある程度別のフィールドに出てくるヤツもいるんだけどな⋯⋯⋯と思っていると案の定、虫系のナナフシっぽいのが止まらずに追いかけて来てる。
「ウソでしょ〜っ、ここまでくるんスかっ。
こうならヤケクソっス〜!!」
シミターを構え戦う準備をしているようだがもしかしてスキル使い過ぎてクールタイムが発生しているか、HPが足りなくて使えないのでは?
しかないここは私がやらないとね、弓を構え狙いを付ける。
「そこの人〜、援護しま〜す。」
間違えて人に当たらない様に大きな声を出しながら、一番後ろにいたナナフシをスキル狙い撃ちで射貫く。
一撃では死なないけれど矢が体に刺さり動きを阻害している。
続けて2匹を射貫いていくと、相手も分かったのか。
「助かるッス〜!、こっちの2匹はどうにかするんであとの2匹をお願いしますッス〜。」
余裕が出来た為か、笑いながら2匹の相手をしているのを横目に私はさっさと2匹を倒した。
ーーー
「いや〜、助かったッスよ〜。折角ジャングル抜けられたのにまたジャングルの入り口からとかやってらんないっスからね〜。」
助けたのは間違いだったかもしれない、さっきから私が話そうとしてもノンストップで話し続けている、アリババさんに疲れる。
「あっすまないッス自分ばかり話してっ、えーっとソラちゃんでいいッスかね、何かお礼が出来たらいいんッスけどいい物とか今持ってないから何かやって欲しいこととかないッスか?」
器用に眉を下げながら聞いてくるので、ちょっと困ってしまう。
やって欲しいことねー、少し悩んでいると
「ソラちゃんってこれからジャングルに入るッスか?何だったらここでリスポーン設定するッスから、自分何か手伝うッスよリスポーンしたらここに戻ってこられるし。」
アリババさんから提案されるとは思わなかったけど、確かに今は人手が欲しいところだ。
「確かに助かりますけど、時間とか痛覚設定とかは大丈夫ですか?」
相手がどのくらいログインしているか分からないし、痛覚設定が30%でも痛いものはいたいだろうから確認してみた。
「時間は大丈夫ッスよ、痛覚の方は100%ッスけど何回かリスポーンしたことあるから慣れまではしてないけど大丈夫ッス。」
一瞬息を止めてしまった。
痛覚設定を100%にしている人は何かしら訳ありの可能性があったから。
私のように
「顔色悪くなってるってことはもしかしてお仲間ッスかね?」
先程の顔とは違い真顔になったアリババさんがいた。




