第113話 始まりはここから…
テーブルの上の紙を横に置いてあった木箱に乱暴に詰めてから催促されたので例のブツである天蚕の布を取り出してテーブルに置くと。
「すっ、凄いニャ〜!!ここまで綺麗な白色なんて見たことなかなかないニャ!」
「にゃふ!!何にするかにゃ、これだけ量があればいろいろとつくれるにゃ。」
「でも、白色だけだと目立つニャン、色を染めてみるのも有りニャン?」
と大興奮して触ってみたりして飛び跳ねたり踊ったりとお祭り状態に。
しばらくして一旦落ち着いたので、必要なのは私の服とコハク達の服飾だと伝えるとあーでもないこーでもないと話し合い、取り敢えず普通の天蚕の布ではない為試しに何か小さい物を作ってみる事にしたんだけど問題が発生した。
「全然染まってくれないニャ〜!?」
「技術が足りないにゃ?いや、加工は糸があればできるからそれはにゃいにゃん?」
「綺麗に色が落ちちゃうニャンね。」
色が付いてくれない、裁縫糸が切れてしまう問題勃発。
Tシャツだと喜んでくれそうな純白の白さを保つ布に敗北し、糸はシエルが出してくれたものじゃないと途中でなぜか切れてしまいます。
糸も白でそちらも染められないようで、いろんな染料を試してるんだけど只今、全敗中。
白色だけだとさすがに目立つよ、汚れが付きにくいのはいいけども。
う〜んと皆で悩んでいる中、行動を起こしたヤツが…
「ちょっ!?」
「みっ?」
「ミャア!?」
何をしたのかと言うと食べたんだよ、布を。
それを目撃した私達が慌てて口から出したんだけど、あら不思議色がついているじゃありませんか。
さっきまで白色だった布の一部が緑色に変わってた、それも食べられてた箇所が。
食べられてたと言うよりただ口に入れただけなのかも?破けてもいないし、溶けている訳でもなかったから。
ちなみにやらかした犯人はー。
「メェ?」
と某バロメッツが供述しています。
…おそらく独自のスキル色彩操作が原因だろう、食べた事のある色に変えることができるヤツ。
いや、自分の擬似体のもふもふ部分の色を変えるだけのスキルじゃなかったんだこれ、他の物も色変えられるんだ…。
これが判明してからケット・シー達が荒ぶることに、アレもこれもとユエに色を変えて貰うためにカラフルなものを貢がれ食べて色を変えてと大忙しに。
ユエが貢がれてやる気を出してくれて助かった、無理やり寝てるのを起こしたくはなかったし、作業が進みそうで良かった…と思ったら。
「そういえば、この子の毛?も使えそうニャン?」
と言い始めたのが良かったのか悪かったのか…。




