第108話 説教リターン
師匠がよく居る場所にみんなで直行し本人に問いただすと、
「えっ、マジかこれ?」
私の天蚕を見た師匠は逆に驚いたので、師匠のやらかしではない?
まだ疑いつつも慌てて忘れてた鑑定させてもらうことにした。
天蚕姫【スカイ・シルク・プリンセス】
天蚕の女王候補
鉱石の成分を糸に変えて紡ぐのが得意な虫系モンスター
洞窟や鉱山などで生活している温厚な種族であまり戦うことはないが、怒らせると糸を使ったスキルや魔法で酷い目にあうので注意すること
希少素材の糸を狙われて僅かしか生存していないので絶滅危惧種になっている
………
「師匠、正座。」
「えっ。」
「正座。」
「はい。」
ーー師匠を座らせてから説教リターンを開催中ーー
「本人確認はしっかりしましょうね。」
「…はい、すみませんでした。」
取り敢えず説教を終わらせて宿へ戻ったよ。
師匠?足が痺れて動けないみたいだから放置してきたよ、それが何か?
師匠によると、穴場の洞窟があってそこに少数の天蚕が住んでいたんだけどいつの間にかいなくなっていたんだって。
糸で出来た天蚕のが作った巣材の布が洞窟に多少残っていたのを思い出して取りに行ったら糸にする前の繭があったから取り敢えず持って帰ってきたそうな。
生きてたら私にテイムを進めるつもりで。
ただこの時の発想は師匠のファインプレーだったようで、本来だったらテイムにオススメされたのはその洞窟に住んでいる蜘蛛モンスターだったもよう。
フィアリースパイダーと呼ばれるモンスターでその糸は熱に強く燃えにくい性質を持つものだったらしい。
うん、蜘蛛を連れていきなり来てたらブチ切れるのは早かっただろうし、師匠とは下手をすると縁を切ってたと思うよ、本人に先に確認する事は大事。
そんなこんなですが、さっそくこの天蚕に名前を付けようと思います。
「君の名前はシエルでどうかな?」
「…」
この子もプリンと同じく声を出さないみたいだけどヒラヒラ喜んで舞ってるからコミュニケーションには悩まなさそうだ。
「うん、最近は気配で感情を伝えてくるのわかってるからこっちをみるんじゃないよプリン。」
こっちをガン見して不服そうな圧をかけてくるプリンを諌めつつ、改めてシエルのステータスを確認することに。
いや、さっきは種族の説明に気を取られたけどステータスも何かおかしかったからね?
そもそも繭の状態だと鑑定に制限がついて詳しく読み取れないようになってたから、この子が天蚕なのはわかっても女王候補とまではわからなかったんだよね。
モンスターの種や繭などの特殊な物は鑑定に制限がかかっていて、種族はわかってもどんな個体かはわかりません
※ユエはガチャのランダム種なので種族がわからない状態でした




