第106話 いいのかなコレは
「いいんですかコレ。」
「ミケの紹介だからきっと大丈夫ニャ。」
「…」
ちょっぴり不安になりつつもお礼をいって受け取ると、話し合っている間に頼み事をしていたコハク達が戻ってきた。
いや話し合ってる間暇だろうからミケさんが無くした荷物を探してもらってたんだよ、…ユエは鞄の中で寝てるけどね。
従魔はパーティを組んでいるテイマーから離れられる距離が決まってるからあまり遠くまでは行かない。
離れ過ぎるとテイマーの元に強制送還されるのが基本だ。
但しイベント何かだと例外があるので注意。
今いる広場の周りには今のコハク達なら余裕で倒せるモンスターしかいないと師匠に確認したのであそ…
荷物探索をお願いしてたんだ。
どうやらそれらしき物があったようでユウヒの背中に乗せてきたみたいだ。
「あっ、あれはミケの荷物ニャン!!」
「私の従魔にお願いして探してもらってたんですよ。」
「!ありがとうニャン、あの中に商品も入ってたからどうやって探そうか悩んでたニャン。」
もしかしたらクエストになるはずだった感じかな、先にやっちゃったけど。
ユウヒの背中から荷物を回収してミケさんに渡すと、鞄だったみたいで中をチェックし終えると、
「良かったニャ、壊れてないし無くなってもなかったニャ、食べ物は無いみたいだけどコレは仕方ないニャね。」
ホッとしながらミケさんは鞄を背負うと、
「今日は疲れたからこれで帰るニャン、その通行証は町なんかにある転移陣で使える筈ニャ、糸が手に入ったら是非里に来て欲しいニャン。」
と言ってどこかに行こうとするミケさんに
「あの?一緒に天族の集落に行って転移陣を使えばいいんじゃないですか?」
「ギクッ、…ミケはこの近くにある妖精族しか使えない妖精の道を通って帰るから大丈夫ニャンよっ。」
何か様子がおかしいミケさんに追い打ちをかける人がいるもので。
「何が妖精の道だよ、アレって使えるタイミングが合わないと使えないやつだろーが、ただ単にお前が高い場所苦手なだけだろ。」
「酷いニャ、ミケの弱点を話すニャンてっ!」
師匠に突撃してポカポカと猫の両前足で叩き始めるミケさん。
なるほど、余程高い場所が苦手と見える。
でもこのままだとまたモンスターに襲われることになりかねないなら一緒に集落に行って見送った方がいいだろう。




