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第105話 ニャンニャン


 「いや〜助かりましたニャ。まさか天族の方に助けて頂けるとは幸運でしたニャ。」


 ご飯を与えると直ぐ様がっついて空腹を解消し、改めてご挨拶。


 こちらとしてもまさかこんな所でケット・シーに会う事になるなんて思ってなかったよ、いなくなったんじゃなかったの?


 私が内心もんもんとしている間に師匠がケット・シーのミケさんと話しをしていた。


 どうやら話しを聞いていると、交易していたのはケット・シーだったらしい。

 確かに人とは言ってなかったね。


 ケット・シーは小人族の様に隠れ里に住んでいて、自分達が作った物を行商人として販売して生活している。

 もちろん他の種族の国や町でしか手に入りにくいものを買ったりしてるよ。

 天族とはこの広場で交易をしてたけど魔王のせいで断絶、今まで放置状態に。

 最近、やっとこの場所のことを思い出したのはいいものの妖精の道を使って近くに来たものの、出た場所が悪かったらしくモンスターに見つかり追いかけ回されここで行き倒れたらしい。

 荷物も逃げ回っている間に無くしてしまい、このままだと野垂れ死にの所に幸運にも私達に出会えたと。


 う〜ん、何かこうシズネさんみたいな遭遇とかアリババさんみたいな遭遇が続くとかなんだかな〜。

 せめて、もう少しマイルドな出会い方はないんだろうか。


 しみじみ考えつつもミケさんに旅人について確認してみたところ、


 「知ってるニャ〜、やたらベタベタしてきて嫌だったからみんな里に帰ってるニャ。」

 「他の旅人達が迷惑かけてごめんなさい。」

 「別にソラちゃんは悪くないニャ、ミケの命の恩人でもあるし嫌な感じもしないニャ。

 いい旅人がいるのはわかってるニャ、けど嫌な視線とか触ってこようとしてくる奴らの方が面倒だニャ〜。」


 いい旅人がいるとわかってくれているのはいいけど、それよりモフモフ同盟過激派みたいな奴らを相手にするのが嫌な割合が大きいみたい。


 って危ないアブナイ本来の目的を忘れる所だった、装備の事も確認しないと。

 

 「近々天蚕の糸が手に入る予定なんだけどそれで装備を作れたりする職人さんはいますか?」

 「天蚕ニャン!?とっても貴重な糸ニャン、ミケの里に扱える職人はいるニャよ!」

 「なら依頼することは可能なのかな?」

 「喜んで受けるはずニャ、でも依頼するなら直接するといいニャン。」

 

 そういいながら私の手の平サイズの薄い木の板に猫の肉球らしき焼印が入った物を渡された。


 鑑定の結果は、

 

 ケット・シーの通行証

 ケット・シーの隠れ里に入ることの許可証。

 紹介者 ミケ


 いいのかなコレ、他の旅人にバレたらヤバいんだけど。


 

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