第95話 普通のバロメッツとは
鞄の中を見てても出てくる様子もないから大丈夫でしょうと言うことで、リリーさんに教えて貰うために部屋に移動すると丁度奥の部屋からリリーさんが出て来たのでバロメッツについて聞いてみた。
「そうですね、普通のバロメッツはー」
バロメッツ 擬態植物種
プラムの木と似た姿に擬態していて本体の周りを根から作り出したラム(羊)に似た擬似体を使って獲物をおびき寄せたり、自分を守る駒として活用する。
擬似体と根は繫がっている為行動範囲が限られる。
本体に付いている木の実や果物は食べると麻痺を起こす為食用にはならない、これを食べて麻痺した獲物を擬似体や根を使って捕食することもある。
擬似体にも木の実などと同じ成分があり食べると麻痺するので注意すること。
本体は移動出来ないが、獲物にわざと自身の作った種を運ばせることで仲間を増やす為、農場などに入り込まれないように気を付けることなどなど。
うん、状態異常に増殖とか可愛い顔して凶悪では?
弱点は火系のスキルや魔法に弱いこと、ユエと違って耐性がないからまだマシかな。
「ではまたユエの事で何か分かりましたら連絡しますね。」
「はい、わかりましたアレに伝えておきますね。」
ニッコリ顔で職員さんをアレ呼ばわりするリリーさんに内心ビクビクしながらギルドから退散。
宿に戻って来てユエについて皆で会議を開いた。
「ユエについてどうするか会議を始めます。」
「キュッ。」
「タヌ〜。」
「…」
なお当事者は鞄に入ったまま寝ていますはい。
見た目がそこら辺にいる羊モンスターだから隠蔽しなくても大丈夫なのはいいんだけど自分で歩いてくれるのだろうか?
レベルを上げる場合も自分から戦ってもらわないと経験値もなかなか手に入れられないし、う〜ん。
「…」
「キュキュ!」
「タヌタヌっ」
何やらコハク達には考えがあるようなので聞いて?みた所。
「…」
プリンはどうやら好物をあげて気を引けばいいんじゃないかと自分の好物のキャロを叩いてジェスチャー。
「キュ〜。」
コハクはみんなで楽しく遊べばいいんじゃないかとリアクション。
「タヌ〜。」
ユウヒは可愛い顔をしながら師匠に任せてスパルタ教育をしてもらい、私達はユエを労ることで好感度をあげればいいんじゃないかと師匠のモノマネみたいな事をしてきた。
何気に可愛い鳴き声でユウヒが1番がヒドイなコレ。




