登校
「あらお早う風子ちゃん。ん?今日は艶があるわね、彼氏でも出来た?」
「やだなあ婆さん!あたしに男なんて出来るワケねーだろ、オッス!」
「あら元気。いってらっしゃい」
彼女だったらいるけどな。なんなら抱かれてましたけどね。つか、女が女に抱かれても艶って出るんだな。心の中で呟いて近所の婆さんに挨拶を済ます。
しっかし昨日は激しかったなー。まだ腰がガクガクする。涼子のヤツ優さ男の事があったからって、私の身体にあたらないで欲しい。まあ、私が優さ男君ぶっ飛ばしてりゃ良かったんだろうけど。
無茶苦茶に身体中、攻められて、貪られて、最後の方の記憶があやふやだけど、最後は自分からも求めて甘えた声を挙げていた事を思い出して、私は赤面する。
「ちっくしょー、涼子にされると悔しいけどあんなんになっちまう。どーにか私を取り戻せねーかな」
無理かも。と頭の中でチラリとした予感をブンブンと首を振って振り払う。
「私の心も身体も涼子のモンだけど、涼子の心も身体も私のモンって事だもんな!」
......言ってみたけど自信が全く無い。この事は余り深く考えないようにしよう。掘り下げたら、自滅する気がする。おっ、言ってる矢先から涼子発見。
「オース!涼子」
「あら、お早う風子。6時間ぶりね、ゆっくり寝れた?」
「おめーが寝かしてくれなかったんだろ」
「ふふっ、そうね、風子。あなたの心と身体は私のモノだけど、私の心と身体は私のモノよ」
「あぁー!!ちくしょう、聞かれてた!......でも、それってひどくねえか?涼子は私の彼女じゃねーのか?」
「ふふっ、嘘よ。私の心は完全にあなたのモノよ、身体の方はまだまだだけどね」
「が......頑張ります」
「まあ、私はあなたを満足させられたら、それで満足なのだけどね」
......コイツはこういう事を平静に言うんだよなあ。んで私も言っちゃなんだがこう言われるの嫌いじゃない。
「あら、風子。昨日あんなにしてあげたのに、もうもの欲しそうな顔して、ふふっ」
「いや、だから人気がねーからって、こんなとこで、だめ、んっ......」
野獣の眼光をした時の涼子には逆らえない。
簡単に唇を深いキスでこじ開けられ、私は目をつむってただ与えられる。
やっぱり今日も私は、涼子のモノなんだなぁと思い知らせれた。
続く




