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お仕置き




「さあ、始まりました、ご褒美タイムよ。違ったお仕置きタイムだったわね」



「涼子誰に話してんだ!?」



ていうか、ここどこ!?

私、さっきまで金田と戦りあって勝名乗り上げたとこじゃなかった!?



「ここはね風子、2人だけの百合空間よ。私と貴女だけの!」



「嘘つけ、いつもの涼子の部屋のベッドじゃねえか!」



「うふっ。色々あって作者が辛抱たまらんですたい!となってすっ飛ばしたのよ」



......色々か。仕事とか、やが君最終回とかか。

じゃあ仕方ねえな、色々あるもんな。



「で、涼子。なんで私は縛られてんの?」



ベッドの柵の上に私の両手首が、下両足首が手錠で拘束されていた。ガチャガチャと動かしてみるが、とても外れそうにない。




「いやねぇ、風子。お仕置きって言ってたじゃない。それらしいでしょ?大丈夫。気持ちよくなるから」



「いやいや涼子、目がいつもの3割増し怖いって。鼻息も大分荒いぞってちょっと、ちょっと待って!あぅ!痛ぅ.......!」



涼子は、私の突きを受けて紫色になった脇腹に、そっと手を伸ばすとその指先で傷を撫で回し始めた。



「風子ったら、あんな奴に一撃もらうなんて、まだまだ甘いわね。お陰でこういう楽しみ方も出来るんだけど。アイツ名前なんだっけ?」



「金田だ!金田真希奈!いちおー私とやりやった奴なんだから名前ぐらい覚えとけよ!」



「やあよ、どうでもいい。風子以外はほんとどうでもいいわ。表面するのも面倒で仕方ないわ。ふふっ、まだ痛む?風子」



「い、いてえに決まってるだろ!私はその気はあったかも知れねーが、そっちの趣味はねえって......あっ!」



涼子は、指で散々撫で回した傷に今度は舌を這わせてきた。こちらの目を見ながら私の反応を確かめる様に舐め回してくる。



「どうかしら風子。気持ちよくなってきたんじゃない?」



「......っ!」



脇腹を舐めながら、涼子は空いた片手で、私の胸もいじりだす。



がちゃりがちゃり



ちくしょう、胸も同時とかきたねーぞ。む、胸の先まで!だんだん傷も痺れてきて、痛みは感じなくなってきて、くそっ手錠の音と涼子の声だけが頭に響く。



「いいわあ、いい顔よ風子。貴女のその顔を見るともっとしたくなる」



「こ、この涼子!あとで覚え.....ん!」



動かぬ体の代わりにせめて口だけでもと思ったんだが、その口もキスで涼子に塞がれる。抵抗する舌を舌でからめとられて意識が遠くなる。



がちゃりがちゃり



涼子は空いていた右手で私の下半身も愛撫し出す。背筋が伸び塞がれた口から嗚咽が漏れる。目の前の視界が白くなってきた。



「......んぐ!...んんっ!!」



塞がれていた口だけが拘束を解かれる。傷は痺れて身体中の力が抜けてぐったりしている私に涼子が頬笑む。



「どう風子?気持ちよかったでしょ」




「りょ、りょーこが、一方的に楽しんだんだろ?」




「あら。風子もしっかり楽しんでたじゃない」




ぐぅの音も出せねえ。こんなプレイじみたので私はしとどに感じたのだ。涼子相手に言い訳は不要だった。

金田と戦ってた時の私が私の感覚どこいったんだよクソ。勝てねーの分かっていても、悔しまぎれに涼子に言う。



「次は私にやらせろ涼子。先守交代だ!」



「ふふっ楽しましてね風子」



余裕な笑みで受ける私の彼女だった──
























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