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記憶の果て〜俺は謎の少女に能力を貰った〜  作者: 郁嶋稚早
1章 名もなき小さな村
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8話 そんな簡単に教えません by村長

短いです。

 村長は深くため息を吐いてこう言った。


「せっかく坊主が話題を変えてたのに気づくなよ、ヘープ! 」


「やっぱり村長話題を変えたかったんですね」



「まぁな!けど、坊主たちに教えてやる義理はねぇからな。さっきヘープの質問には答えてやっただろ?坊主は強くなる方法を聞きたがっているしな。だから俺は答えませぇーん」そう言い捨てた村長は僕たちに向かってあっかんべーとしてくる。本当に大人気ない。

 すると村長は、


「て言うのは、嘘で。教えてやってもいいけどな?すぐに教えてやるのはなんか嫌だし、こんなお子様には理解が出来ない難しい話だからなぁ。そうだ!坊主たちが14歳の成人を迎えたら教えてやらなくもない」


 村長は僕とヘープ兄ちゃんの頭を優しく撫でた。そうしてこう付け加えた。


「ただ14歳になったら教えてえやるのは甘すぎるからちようどいい。オリヴィオンは強くなりたいんだろ? 」


「もちろん! 」僕はすぐに返事をする。


「だったら14歳になる時、この俺を倒したら教えてやるよ!そのためには坊主たちはこれから毎日体を鍛えてもらうからな!強くなりたいんなら体を鍛えるのが一番だろ? 」


「「何その脳筋的な考え方」」


「でも実際、この村で一番強いのはこの俺だぞ。だから喜べ!俺は剣術はもちろん混血だから魔法が使える。坊主たちに魔法が教えれるんだ」


「「えっ! 」」


 村長が混血だなんて誰も言っている人はいない。それに村長の目は黒だ。僕は村長の目をよく目を凝らして見てみるけど本当に黒色だ。なら、髪染めてるの?


「俺のイチーエ族の能力は混血だから〈守護〉を除くと(変装〉と言う能力でな?それで青の瞳を黒に変えてんだ」


「知らなかった。もしかして村の皆をその能力で騙してるの? 」


「おいおい、坊主。人聞きの悪いこと言ってんじゃねぇよ。大人は皆んな知ってんの。知らないのは坊主みたいなガキどもだ。あんまり減らず口きいてると鍛えてやらねぇからな」


「それは嫌だ! 」


「なら、これから言う話をちゃんと聞けよ。まず、魔法に関してだ。俺たち混血は魔法が使える。だがアコロ族に比べると魔力量が少ない。だから魔力量が増すように毎日寝る前に魔力を使い切ること。魔法の使い方は明日教える。そしてヘープには剣術を教える!坊主は走り込みだ! 」


「えっ!何で僕だけ走り込みなの? 」


「お前はまだまだ小せぇからな。剣を振るには小さいし1年ぐらい我慢しとけ! 」




 僕は村長の言葉を聞いて項垂れる。


 そんな……。僕も走り込みなの何てせずに剣を振ってみたい。いいなぁ、ヘープ兄ちゃん。


「これから毎日村長に会わないと会わないといけないのかぁ」




 小さな声で最悪と呟いた声が聞こえた。






 なんか、ヘープ兄ちゃんに謝りたくなった。

補足 ヘープは嫌いとまではいかないですが村長のことが好きではないです。そのことを主人公は知っています。

次回はついに魔法の話です。

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