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記憶の果て〜俺は謎の少女に能力を貰った〜  作者: 郁嶋稚早
1章 名もなき小さな村
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6話 イチーエ族の能力

能力について少し付け加えました。



「まず、俺たちイチーエ族は黒目黒髪で、魔力がない変わりに2つの能力が使えるのは知ってるよな? 」


「うん、知ってるよ。だから混血である僕たちは能力が使えないんでしょ?」


 だから僕たちはこの小さな村でウーボたちに馬鹿にされたり陰口を言われるんだ。


「え?坊主たち混血も1個能力が使えるぞ」


「え!使えないんじゃないの!」


「そこ不思議でな。本来母親、父親もそれぞれ2つずつの能力を持っているだろ?つまり能力の組み合わせは6個あるわけだ。そして必ず2個だけ能力が遺伝する。6個全部能力が引き継がれる例は見たことないな。坊主たちは混血だから1つしか能力が引き継がれないんだ。お前の母さんが混血で父さんが混血かどうかは知らないが混血は1つしか能力が使えない」


 えぇ、と。混血である僕たちは必ず1個の能力はあるってことか。本当に僕能力使えるのかな。


「坊主の場合は多分イチーエ族の血よりもアコロ族の方が強いだろ。お前の父さんはアコロ族だったのかもな。よかったな、アコロ族との混血の場合魔法が使えるぞ」


「え!それ本当? 」



 僕は思わず飛び跳ねる。まさか使えないと思っていた魔法が使えれるなんて!夢みたいだ!これで僕も勇者様みたいになれるかなぁ。でも勇者ってイチ―エ族じゃないんだ。そっか、イチ―エ族は魔力がないもんね。


「まぁ、なんだあくまで混血だから勇者並みの魔力はねぇけどな。そもそもイチーエ族の能力に関しては分かってないことの方が多くて。それぞれの家によって違うし、もし分かったとしても本当にあってるのか確かめようがないし。だからこの村の中でも能力が分かっている奴は数人しかいないんだ」


「……そんなに少ないんだね」


「そんなに残念がるなよ」



 そう言って村長は僕の頭を優しく撫でてくれた。なんか村長に慰められるのはムカつく。村長に慰められたせいか僕は泣きそうになってしまった。すると、


「村長僕から少し質問いいですか?」とヘープ兄ちゃんが言った。


「今現在能力が判明している人は少なからずいるんですよね?その人たちはなぜ分かっているんですか?」


「いいことに気がついたな、ヘープ。気付くことの出来る能力は2パターンある」


「「2パターン? 」」




「まず、1つ目。この村にもいる空が飛べる能力のやつ、或いは代々料理屋をしているやつがいるだろ?まぁ、前者と後者では分かりやすさにかなり差があるが、後者でも上達速度とかが違っていてな?いわゆる天才と言われる奴は能力持ちの奴が多いだ。それで、判明している能力については代々ちゃんと親から子供に能力の説明をするわけだ」


「そうなんだ」


「そっれて、曖昧過ぎません? 」


「でも実際そんなもんなの。だから能力を勘違いして死んでしまったというケースも稀にある。能力によって分かりやすいやつもあれば分かりにくい能力もある。ましてや性格的な能力もあるらしいぜ。幅が広すぎるんだよなー」


「性格はもうわからないでしょ」


「だから能力がわかる奴は重宝されてんの。それに能力に関しては、魔法と違って魔力といったものを必要としないからな。使い放題だぞ」


 えぇ!使い放題なの!それって凄すぎない?

 けど、僕の能力が一生分からない可能性もあるんだよね?


「じゃあ、もう1つは?」


「そんなに急かすな、ヘープ。……坊主たち秘密に出来ると誓えるか?」

少しまとめておきたいと思います。

イチ―エ族は魔力がないですが能力が使えます。ただしイチ―エ族で2個、混血の場合どんだイチ―エ族の血が薄まろうと1個は使えます。


アコロ族と言うのは、勇者は属する民族で魔法が使えます。


次回はもう1つの能力についてです。

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