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旅への手順  作者: 蒼穹月
5/22

第2歩-旅立つためには-1-

 ちゅどおぉぉぉぉおん!

 それは、丁度お昼の事だった。

 僕達は今、【デイノール】という町にいる。

 この町は海に面しているから漁業が盛んで、大きい港町だから旅人が良く来る町なんだ。

 僕達は、―というか僕とティルだけだけど。魚がおいしいっていう町に行ってみたくて来たんだ。

 そして僕達が魚を口にした時それは起こった。

 僕達は音のした方に目をやった。

 ―しかし―

 そこには壁しかなかった。

 ・・・まぁ。食堂にいるわけだし、当然といえば当然なんだけど・・・。

 僕達は食べかけの食事を見て・・・外が騒がしい中、ただ黙々とおいしい魚料理を食べ続けた。


 食事を終え、現場に足を踏み入れたその時には、18歳位の男女と、一人の魔道士風のおじさん。それに野次馬達がいた。さっきからしていた音は、おじさんの魔法だろう。ところどころに、焦げた後やら凍った後やらあるから。

 僕は状況確認をして、

 「じゃれあって楽しそー」

と言ったら、ライ君とティルが僕を蹴り飛ばして、

『何処をどー見たらそうなる!』

と怒鳴った。

むぅー。ほんの冗談だったのに。

「冗談だよぅ・・・」

「お前が言ったら冗談に聞こえん!」

「トニー。お願いだからそういう冗談言わないでね❤」

怒り交じりに言う二人の顔は、とても怖かった。

「そこの兄さん達危ないぞ!」

「へ?」

ちゅどーん!

町のおじさんAが叫ぶのと同時に、僕達はまともに魔法の流れ弾に当たった。黒焦げになった僕達。ルック君は召喚獣のニック君に乗って無事だけど。

ていうか。ムカついた。

穏便な僕が、って思うかもしれないけど。仲間以外の人に攻撃されたり、人に危害を加える人。ムカつく。

ティル曰く。僕はキレると性格変わるらしい。

フッとほのかに笑んで。

「氷龍縛」

空中に【氷】と書いて放った一撃は、見事三人を氷塊に閉じ込めた。

「良くやったトニー」

「本当にね」

同じく黒焦げにされ、怒りに満ちたライ君とティルが褒め称えた。

「それほどでも」

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