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情報公開



部屋に戻った俺は自身のHPを更新して行く。今回は倒木ダンジョンの出来事を全て録画していた。公開するかどうか迷った果てに、俺は撮影した全てを修正する事なくアップロードする事にしたのだ。


「いずれはわかる事だ。それにダンジョンがどの様なモノなのか少しでもわかってもらいたい、皆んなができる限りの対策をしてくれればそれで良いよな」


撮影した動画を観直すと中々綺麗に撮影出来ている。モンスターがどんなものなのか、この動画を見た人は無闇にダンジョンへは入らないだろう。最後に現れたカオスキルボアの恐怖は、見た者への枷になるだろうと思う。この動画が俺みたいに今後ダンジョンを冒険するヤツの役に少しでも立ってくれれば嬉しいよね。


動画のUPを済ませた俺は、テレビの電源を入れ軽めの食事を済ませるのだった。そろそろアイテムボックス内を整理しておかなければならないだろう。一度全ての空間ボックス内の物を室内へと並べて行く。


「かなり溜まったもんだな。モンスターを解体して手に入れた物は把握しておいた方がいいよな、どれどれ……」





ポーション(小)12個、ポーション(中)3個、ポーション(大)1個、MPポーション(小)14個、万能薬が4個、ブラッドオーガの爪4本、ブラッドオーガの角2本、ブラッドオーガの牙3本、ブラッドオーガ【ガイス】の魔石1個、ブラッドナイフ1本、鬼血の手甲1個、醜小鬼の爪2本、スキルの書【解体LV1】、ワイルドボアの牙33本、ワイルドボアの皮39枚、ワイルドボアの肉51個、ワイルドボアの魔石7個、獣の骨(中)25本、獣の骨(大)2本、獣の槍2本、獣の胸当2個、スキルの書【身体強化LV1】2個





「なんかめっちゃあるし……これだけで100Kgぐらいはあるんじゃないか?」


魔眼により目ぼしい戦利品を順番にチェックしていく。牙やら皮はとりあえず素材だと思うので後回しにする事にした。





【ポーション(小)】飲むと最大HPの20%を瞬時に回復する秘薬

※体の欠損部分は再生できない



【ポーション(中)】飲むと最大HPの40%を瞬時に回復する秘薬

※体の欠損部分は再生できない



【ポーション(大)】飲むと最大HPの60%を瞬時に回復する秘薬

※体の欠損部分は再生できない



【MPポーション(小)】飲むと最大MPの20%を瞬時に回復する秘薬

※枯渇状態は回復できない



【万能薬】飲むと状態異常を瞬時に回復する

※呪いへの効果はない




〈レア★★★★〉【ブラッドオーガ【ガイス】の魔石】

ブラッドオーガガイスの体内から取り出された魔石

※モンスターを構築するコア




〈レア★☆☆☆〉【ブラッドナイフ】

ブラッドオーガの素材から作られたナイフ

※強化可能




〈レア★★★☆〉【鬼血の手甲】

ブラッドオーガガイスの血を吸った鬼族の手甲

真紅の色は血よりも赤く血を浴びるほどに成長すると言われている。手甲の意思は身に付けている者を守る。

※強化、進化可能




〈レア★☆☆☆〉【ワイルドボアの魔石】

ワイルドボアの体内から取り出された魔石

※モンスターを構築するコア



〈レア★☆☆☆〉【獣の槍】

獣の骨素材から作られた槍

※強化可能



〈レア★☆☆☆〉【獣の胸当】

獣の皮素材から作られた胸当

※強化可能



〈レア★☆☆☆〉スキルの書【解体LV1】

使用すればスキル解体を取得する

※使用後消滅する



〈レア★☆☆☆〉スキルの書【身体強化LV1】

使用すればスキル身体強化を取得する

※使用後消滅する





一通り目ぼしい物をチェックした俺は、レア度と言うステータスがある事に気がついた。魔物から手に入れた魔石や武具には全て表示されているようだ。購入したコンパウンドボウやファイターナイフにはレア度と言うものが表示されてはいなかった。


「ゲームなどでよく使われているシステムだろうが、今の段階だとイマイチ価値がわからないよなぁ。

それよりも、まさかモンスターから武具やスキルの書を手に入れる事ができるなんてビックリだな」


俺はブラッドナイフを握り、なんとなく刃先に指先を当ててみる。少し触れた程度の指先は血が滲んでいた事に驚いてしまった。


「なんて斬れ味だよ……モンスターから手に入れた防具は、この世界のレベルの物より強力なのかもしれないな……」


台所にある果物ナイフへと軽く斬りつけてみると、果物ナイフの表面に薄っすら溝ができていた。恐らく本気でブラッドナイフを振り下ろせば、真っ二つに切断してしまう程の斬れ味に俺は言葉を失う。


「これでレア度が★1つかよ……レア度★★★の鬼血の手甲は最強なんじゃないか?」


真紅の色はとても禍々しく見える、手の甲部分には勇ましい鬼の顔が造形として施されている。手首から肘にかけては黒い背骨の様な模様が入っているのだが、繊細な造形に見入ってしまう。呪われていないか少し心配になってしまうが、俺は右腕に装着してみる事にした。


腕を通した瞬間鬼血の手甲がまるで皮膚の様に腕へと吸い付いてくると、俺の腕に合わせて姿を変えていく。カシャカシャとパズルの様に表面が動きスリムなフォームへと変化していく。


「うぉぉぉっっ!!なんだこれっ!す、すげー!」


マジマジと見るとなんとかわかるのだが、まるで生きているかの様に血液のようなものが循環しているようにも見えるのだ。造形を変えて手にフィットするなんて考えられない代物だろ。軽く手を握ると力が溢れてくる……


力を込めて右手を握り締めた時だった。表面が再びパズルの様にカシャンッと音を立て高速で形を変える、20㎝程広がると腕を守るシールドの様なフォームへと変形を遂げたのだ。


「グハァッ……か、かっこよすぎるだろ!?」


俺の中で最もカッコいい防具として刻み込まれた瞬間だった。両腕どちらでも装着できるようで、左腕に装着してシールドとして使う事に決めた。




カシャンッ!




「ふふふ……」


暫く満足するまでフォームチェンジを堪能した俺は、ステータスのチェックを始めるのだった。カシャンッ!







本多 蓮志 LV6→LV12(22歳)


職業【ダンジョンシーカー】【JP12】→【JP24】


HP 【180/180】→【310/310】

MP 【63/115】→【63/210】



スキル 【SP12】→【SP24】


【地図】new【空間ボックスLV3】new【仮設ログポイントLV2】【鬼魂LV2】【自動解体】【天啓】【強者の証】【ダンジョンコア】【魔眼】



称号

【ダンジョンシーカー】【悪鬼を鎮めし者 】【救世主】【強者を打ち倒し者】【ダンジョンを制した者】




ダンジョンコア

【鬼のダンジョンコア 】 【DP73991】







【空間ボックスLV3】時間静止空間へ350㎏までアイテムを収容可能

※パッシブスキル

※生物の収容はできない



【仮設ログポイントLV2】ダンジョン内に外へと繋がるワープポイントを設置する

※MP消費量50→40

※1度使用するとワープポイントは消滅する





空間ボックスはLV3へと上がり一気に150Kgもの収納が更に出来るようになった。仮設ログポイントはMP消費量が10減ったようだ。やはりスキルがレベルアップした時の恩恵がデカイ。


中々の成果だワイルドボアの襲撃により、LVは6も上がっていた。コンパウンドボウが無ければ不可能だった、ホントに運が良かったと思う。


「さてと、これからどうするかだよな。倒木ダンジョンにはネームドモンスターのカオスキルボアがいるし。LV上げをするにしても、常に脱出できるように注意しないとあの世行きだな」


倒木ダンジョンに再びワイルドボアがリポップ(出現)するかも気になるところだった。今後の事を考えれば確認しなければならないだろう。俺は明日もう一度準備を整えてから、倒木ダンジョンへと行く事に決めた。


今日は家で出来る事をして、早目に休むとしよう。昨日はほとんど睡眠をとっていなかったんだった……










鬼血の手甲カッコいいです!自分も欲しい……実はもうひとつフォームチェンジする事も出来るんですが、蓮志はまだ気がついていません。


【攻撃型フォームチェンジ】


攻撃、防御に特化した鬼血の手甲は、進化させる事ができます。進化後の【レア度★★★★】は、レア度に見合う活躍を見せるでしょう。


夜中に謎の更新……


良ければブクマ&評価&レビューなどどれか1つでもとても励みになりますので、して頂ければと思います。

次は10/15日17時以降を目安に更新予定です

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