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真相は闇


「こ、これは……!おいっ!アリサ来てくれっ!アリサっ!」



俺はステータス画面を見ながら叫んでいた。 単眼の巨人と戦った事によりレベルが3も上がっていたのだが、そのおかげで素晴らしいモノを見つけてしまったのだ。


バタバタと走り寄る足音を感じながらも、ステータス画面を指差した俺は音の主へと画面を差し出した。



「これ見てくれよ!これがあれば今後絶対に役に立つよな!そう思わないかアリ……サ……? ブッ!」


「ビックリしたぁ……もうっ! 私お風呂に入るって言ったよねっ!なんかあったのかと思って慌てて来たんだよっ!」



急いで掛け付けた裸のアリサは恥ずかしそうに、バスタオル1枚でなんとか体を隠していた。 バスタオルは今にもはだけ落ちてしまいそうだった。 アリサの髪からはシャンプーの香りが漂い、俺の鼻を刺激する。

その艶かしい姿を見た俺は、思わずゴクリと喉を鳴らしてしまう。



「わ、悪かった!と、とりあえず風呂から上がってからで大丈夫……です……」


「……蓮志さんのバカっ!」



俺は頭をポリポリと掻きながら、アリサから視線を逸らした。 てか、なんて体してんだよ……け、けしからん……



「蓮志さぁ〜んっ……変な事考えてないよねっ!」



心を読まれた俺は一瞬体をビクリと跳ね上げてしまった。



「はぁ……お風呂に戻るねっ!後でちゃんと聞くからそのくらい待っててくれるよね?」


「お、おう……」



アリサへと返事を返し、俺は足音が遠ざかるのを待った。 はぁ……そう言えば風呂に入るって言っていた気がする。 しまった、どうせならもう少しジックリと目に焼き付けておきたかった……



「あー!クソッ!俺のバカ野郎!」



そう言いながらも、きっと俺の顔はにやけていたと思う……


男って単純だよね?w





…………


……




「うんうんっ!これは凄い便利そうだねっ!」


「だろだろ、SP10も使ってしまうがそれ以上の価値があるよな? よしっ、取得するぞ!」



俺はステータス画面にある新たなスキルをタップすると、迷わず取得ボタンをクリックする。 新たに取得したスキルとは、【空間ボックスシェア】と言うものだった。



【空間ボックスシェア】時間静止空間へ30㎏までアイテムを収容可能

※パーティーメンバーで使用可能

※パッシブスキル

※生物の収容はできない



「よし。【空間ボックスシェア】を取得したぞ、アリサポーション入れてみるから取れるか試してくれ!」


「うんっ!ん〜……こうかな……」



アリサの手はちゃんと空間ボックス内へと消えると、引き抜かれた手にはポーションがしっかりと握られていた。



「「おおぉっ!!」」


「蓮志さん取れたよっ!」


「これで皆んなの装備品とか、一々持ち運ばないで大丈夫になったな……す、素晴らしい!」



【空間ボックスシェア】は、どうやら俺が元々使っている空間ボックスとは別らしく、新たに小規模な空間を使用しているようだった。 重量制限が30kgと言う制限があるものの、装備品やある程度のポーションなどを持ち運ぶには十分すぎるぐらいだ。


使い方によっては、戦闘中も効果を発揮できる。 俺の空間ボックスから常にポーションなどを入れて行けば常にアイテムが底を尽きる事なく皆んなが使用できる形となる。



「あっ、ちょっと試したい事が出来た……!」



俺はJINEを開くと、尾崎さんへと電話をしていた。

すぐに尾崎さんの可愛い声がスピーカーから響いてくる。



「蓮志さんこんばんはぁ〜!」


「あ、尾崎さん!ちょっと試して欲しい事があるんだけど、お願いできるかな?」


「はいっ、私に出来ることなら大丈夫ですよぉ」



尾崎さんに空間ボックスシェアと言うスキルを取得した事と、スキル説明を終えた。 実際に離れた場所で使用できるかなどの検証も兼ねて、尾崎さんに協力をお願いしたのだ。



「まずは空間内にあるポーションが取れるか試してくれるかな?」


「はいっ、任せてくださいっ!ん〜……と、取れましたっ!空間ボックスって凄く便利ですねっ」


「うんうん、良かった。 どんなに離れていても距離は関係なく使えるみたいだな! それじゃあ……次は尾崎さんが空間ボックスに何か入れてみて、こっちで取れるか試してみるから!」


「わかりましたっ!急いで入れますから待って下さいねっ!えと、コレとコレと……コレも入れちゃえ……それと……」


「お、尾崎さん!1つで大丈夫だから……じゃあ確認してみるからちょっと待ってね」



俺は尾崎さんが急いで収納したであろう、衣類と思わしきモノを空間ボックスから取り出していく。



「あ、あぁ〜!!蓮志さんちょ、ちょっと待って下さぁ〜いっ!ストップゥゥッです!!」


「へ……?どうした……の……って!こ、これはぁっ!!」



空間ボックスからゆっくり取り出した衣類を、俺は凝視していた……

それは水色でシマシマでとても肌触りが良く、上質な生地だと俺の魔眼で分析されていく。 ワンポイントのリボンがとても可愛いらしさを引き立てていた。



「ま、まさかコレはっ!お、お、尾崎さんの!!パパ……パンテgj$€☆」







スパンッ!!







突然頭に衝撃が走り俺の意識は徐々に薄れていく……


決して手放してなるものかと、薄れゆく意識の中でシッカリと神器を俺は握りしめたのだった。



「ちょっ……と……離し……さいよっ……!」



魔王の声が頭の中で木霊していたが、俺の奮闘虚しくそこで意識を手放したのだった。



「美琴ちゃんなんてモノほり込んじゃったのよぉ……」


「ご、ご、ごめんなさぁ〜いっ!急いでしなきゃって思ったんですよぉ〜!」


「あはは……美琴ちゃんは天然キャラっと……蓮志さんは眠ったみいだから今日はお開きね、美琴ちゃん実験に付き合ってくれてありがとっ! ちゃんと下着は空間ボックスに入れておくから、ちゃんと回収することっ」


「は、はいぃ……」


「あ、そう言えばなんか美琴ちゃんの声遠くない?」


「ちょうどお風呂に入ろうと思って、今脱衣室なんですよ……だから響くんですかね?」


「そっかっ、ゴメンねなんか……あ……今裸なのかな……」


「いえいえ……こちらこそすいませんでした。はい裸ですけど……どうかしましたか?」


「あはは……気にしないで……それじゃあまたね!」



通話を終了したアリサは深い溜息をつく。



「よりによって脱ぎたての下着入れちゃうとか……はぁ……」



この先ずっと、俺に真相が伝わることはないだろう。


そう、永遠に……







蓮志とアリサのステータス。

ここは飛ばして頂いても大丈夫です(๑╹ω╹๑ )




本多 蓮志 LV25→LV28(22歳)


職業【ダンジョンシーカー】【JP10】→【JP16】


HP 【600/600】→【680/680】

MP 【415/415】→【475/475】



スキル 【SP10】→【SP6】


【地図】new【空間ボックスLV5】【仮設ログポイントLV3】new【鬼魂LV4】【自動解体】【天啓】【強者の証】【ダンジョンコア】【魔眼】【ブレイブハート】【ブレイブソウル 】【ウィークポイント 】【自動回復 HP】【自動回復 MP】new【鬼力】 new【結束の証】new【空間ボックスシェア】



武具固有スキル

【blood modeLV1】



称号

【ダンジョンシーカー】【悪鬼を鎮めし者 】【救世主】【強者を打ち倒し者】【ダンジョンを制した者】【異変を知る者】new【死鬼を鎮めし者】new【力を合わせし者達】




ダンジョンコア

【鬼のダンジョンコア 】 【DP84802】



ジョブスキル

スキルのCT減少 、HP自動回復量上昇 、MP自動回復量上昇 、身体能力上昇 、小剣ダメージ上昇 、弓ダメージ上昇、 弓命中率上昇、斬撃耐性上昇 、打撃耐性上昇 、麻痺耐性上昇 、睡眠耐性上昇 、混乱耐性上昇、魅了耐性上昇 、呪い耐性上昇 、石化耐性上昇、盲目耐性上昇 、毒耐性上昇







【空間ボックスLV5】時間静止空間へ700㎏までアイテムを収容可能

※パッシブスキル

※生物の収容はできない


【空間ボックスLV4→LV5に上がり200kg UP


【仮設ログポイントLV3】ダンジョン内に外へと繋がるワープポイントを設置する

※MP消費量40→30

※1度使用するとワープポイントは消滅する



【blood modeLV1】鬼血の手甲の秘められた力。鬼の魂と所有者の血を融合させ鬼の如き力を具現化する。使用者の全てのステータスが50%+α UPする。

※使用MP250



【鬼魂LV4】使用時3分間鬼の如き力を得る事で身体能力が一時的に28%UPする

※MP消費量55 CT50分


【鬼魂LV3→LV4に上がり身体能力3%プラス、CT5分減少



【空間ボックスシェア】時間静止空間へ30㎏までアイテムを収容可能

※パーティーメンバーで使用可能

※パッシブスキル

※生物の収容はできない





椎名 アリサ LV23→LV26(19歳)


職業【ガーディアン】【JP18】→【JP21】


HP 【830/830】→【935/935】

MP 【180/180】→【200/200】



スキル 【SP11】→【SP14】


【ガーディアン】New【シールドビートLV3】【解体LV2】【身体強化LV3】new【鬼力】 new【結束の証】



称号


【異変を知る者】【異変を知る者】new【死鬼を鎮めし者】new【力を合わせし者達】


ジョブスキル

HP自動回復量上昇、斬撃耐性上昇、打撃耐性上昇


【ガーディアン】自身の防御力が5%UP+ヘイト上昇率3%UP

※パッシブスキル



【異変を知る者】初期職業を発現した者へと与えられる称号



【シールドビート LV3】使用者の前方に巨大な振動する大盾を出現させモンスターの注意を引き付ける

※使用MP15 CT3分

※使用時ヘイト率350%上昇+ダメージ反射率73%

※一定のダメージを受けると消失する


【シールドビートレベル3に上がってヘイト+100%UPダメージ反射率+3%UP


【鬼力】鬼の如き力を得る事で身体能力が常に12%UPする

※パッシブスキル



【結束の証】パーティーを組んだ際に結束の証スキル所有者の身体能力が人数×2%上昇する

※パッシブスキル



【異変を知る者】初期職業を発現した者へと与えられる称号



【死鬼を鎮めし者】ネームドモンスターのデスキリングアーム〔ガブドラ〕 を打ち倒した者へと与えられる称号

※スキル【鬼力】を取得する



【力を合わせし者達】世界で初めてパーティー共闘でネームドモンスターを倒した者へと送られる称号

※スキル【結束の証】を取得する


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