美琴&かおりステータス
更新サボってしまいました……
また、ポチポチ書いていきますので読んで頂ければと思います(╹◡╹)
仮設ログポイントを使い無事にダンジョンの外へと移動した俺達は、既に消えてしまったダンジョンの入口へと視線を向けていた。
「これで二つ目だ。きっとダンジョンはまだまだ存在しているはずだ……
尾崎さんとかおりちゃんにはホントに怖い思いをさせてしまって、申し訳ないと思っている。ゴメン!」
「いえ!私とかおりは……そんな事思っていません。きっかけは私達が無理矢理同行して起きた事ですし、これからできるなら蓮志さん、アリサさんの力になりたい……それが私の今の気持ちです。」
かおりちゃんも尾崎さんの言葉を聞きながら、頷いていた。学生の彼女達を巻き込んでもいいのか……俺はダンジョン内からずっと、考えていた気持ちにまだ答えが出ていない。ダンジョンとはそれ程危険な場所なんだ。2人も今回のダンジョン探索で分かってくれたはずなんだが。
「……とてもうれしいよ。だけど、俺個人で決めれる問題ではないと思う……下手すると命を落とす事だってあるんだ。今回のダンジョンで2人共分かってくれたはずだよね?」
暫しの沈黙。成人していない彼女達はやはり、一人で決める様な問題ではないだろう。出来る事なら俺としても迷わず2人を仲間と認めてダンジョン攻略を続けたい。
「わかりました……今日はそう言う形で身を引きます。でも……私達の気持ちはきっと変わらないと思います!」
「あぁ。俺達も仲間が増えるのは助かるんだが、未成年の尾崎さんとかおりちゃんを連れて万が一の事があったら、2人の親御さんに顔向けできないからね……」
渋々頷く2人にホッと胸を撫で下ろした。尾崎さんやかおりちゃんの問題もそうだが、謎の黒い集団や彼らの言った言葉が俺の心中で渦巻いている。
ダンジョン攻略を続ける限り、必ず彼等とはまた出会う事になるだろう。もしかしたら次は敵として会う事になるかもしれないだろう。
「さて、今日は予定通り和歌山で一泊して帰るか……
良かったら尾崎さんとかおりちゃんの2人のステータスを確認したいんだけど、時間大丈夫かな?」
「問題ないです!ねっ、美琴!」
かおりちゃんの言葉に頷く尾崎さん。せっかくレベルが上がったんだ、天啓を使って2人を強化してあげた方が良いと思った俺は、2人に微笑んでいた。
今回のダンジョン攻略で俺とアリサのレベルもかなり上がっていた。そう考えると尾崎さんとかおりちゃんはLV20ぐらいにはなっているのではないだろうか?
「よし、決まりだな!せっかくだし、ステータスの強化をしておこうか!」
市街に戻った俺達は、軽く休憩をしながらステータスを確認していくのだった。思わぬ形でネームドモンスターを倒し、ダンジョンコアまで手に入れてしまった俺達は、いつの間にか意気投合し昔からの知り合いの様な感覚に感じてしまう。危険を乗り越えた仲間……彼女達が仲間になってくれればと、やはり思ってしまうのは仕方のない事だろう。
「まずは尾崎さんから見てみようか!今回のダンジョン攻略はネームドモンスターを倒した経験も入っている。かなりレベルが上がったんじゃないかな」
「はい!蓮志さんが言うようにレベルが上がりましたって声を何度も聞きましたっ!」
「うん。俺とアリサも3ぐらい上がってるから、尾崎さんとかおりちゃんはかなり強くなってるはずだよ。さっそくステータス画面見せてもらっても良いかな」
尾崎さんはステータスオープンと呟くと、全員で彼女の開いた可視化画面を確認していく。
「おぉ!凄いもうレベル20になってる!」
「私は何もしてないですよ……今日は蓮志さんとアリサの後ろに隠れていただけですから……」
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尾崎 美琴 LV20(17歳)
職業【ホワイトスミス】【JP20】
HP 【520/520】
MP 【280/280】
スキル 【SP20】
【武具錬成LV1】new【鬼力】 new【結束の証】
称号
【異変を知る者】new【死鬼を鎮めし者】new【力を合わせし者達】
【武具錬成LV1】モンスターの素材を使用し武具を錬成する事ができる。
※パッシブスキル
※スキルレベルに応じた武具が追加される
※武具レベルにより使用MPが変化する
【鬼力】鬼の如き力を得る事で身体能力が常に12%UPする
※パッシブスキル
【結束の証】パーティーを組んだ際に結束の証スキル所有者の身体能力が人数×2%上昇する
※パッシブスキル
【異変を知る者】初期職業を発現した者へと与えられる称号
【死鬼を鎮めし者】ネームドモンスターのデスキリングアーム〔ガブドラ〕 を打ち倒した者へと与えられる称号
※スキル【鬼力】を取得する
【力を合わせし者達】世界で初めてパーティー共闘でネームドモンスターを倒した者へと送られる称号
※スキル【結束の証】を取得する
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ホワイトスミス。ゲームなどでは生産系の職業に分類されるのだろうか?
尾崎さんのスキルには武具錬成がある事から、間違いなく生産可能なはずだろう。モンスターの素材を使用すると説明欄にはかかれていたが、今まで俺が空間ボックス内に溜めていたモンスターの素材を使えば、新たな武具を作って貰う事も可能かもしれない。
「凄いよ尾崎さん!ホワイトスミスは多分生産系の職業なんだけど、倒したモンスターの素材で武具を作れるかもしれない。やっぱり仲間になって欲しくなるよな……」
「ホント。私と蓮志さんだけだとこの先やっぱり危険だと思うんだよね……なんとか尾崎さんとかおりちゃんには仲間になって欲しいよねっ!」
アリサも俺と同じ考えの様だが、こればっかりは仕方がない話だろう。
「だよな……、でも彼女達はまだ学生なんだよな。危険に巻き込むわけには行かない……」
「そうだよね……」
「とりあえずは、かおりちゃんのステータスも確認したいし、今は保留だろ」
渋々頷くアリサ。俺も土下座してでも仲間になって欲しいんだよ……なんか良い方法がないものか。
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山瀬 かおり LV20(17歳)
職業【オーラスナイプ】【JP20】
HP 【410/410】
MP 【380/380】
スキル 【SP20】
【力の鼓舞LV1】new【鬼力】 new【結束の証】
称号
【異変を知る者】new【死鬼を鎮めし者】new【力を合わせし者達】
【力の鼓舞LV1】使用時5分間パーティーメンバー全員の攻撃力が5%UPする
※MP消費量30 CT10分
【鬼力】鬼の如き力を得る事で身体能力が常に12%UPする
※パッシブスキル
【結束の証】パーティーを組んだ際に結束の証スキル所有者の身体能力が人数×2%上昇する
※パッシブスキル
【異変を知る者】初期職業を発現した者へと与えられる称号
【死鬼を鎮めし者】ネームドモンスターのデスキリングアーム〔ガブドラ〕 を打ち倒した者へと与えられる称号
※スキル【鬼力】を取得する
【力を合わせし者達】世界で初めてパーティー共闘でネームドモンスターを倒した者へと送られる称号
※スキル【結束の証】を取得する
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【オーラスナイプ】かおりちゃんのスキルを見ると、力の鼓舞と言うスキルが確認できた。説明欄には、使用時5分間パーティーメンバー全員の攻撃力が5%UPする※MP消費量30 CT10分とあるのだが、めちゃくちゃ使い勝手が良いスキルに俺は思わず溜息をついてしまうのだった。
「うぅ……かおりちゃんはバッファーかもしれない。俺達にとって2人はめちゃくちゃ欲しい人材だよ……」
更に【結束の証】と言う今回手に入れたスキルも無視できない。パーティーを組んだ際に結束の証スキル所有者の身体能力が人数×2%上昇すると言うモノだが、俺達4人がパーティーを組んだ場合8%もの身体能力が上昇する事になるのだ。
2人のステータスを見終わった俺は頭を抱えてしまうのだった。