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黒き鬼と紅き鬼


すいません!予約投稿ミスって中途半端な状態で更新されていたみたいです汗


朝10時に投稿されて、今21時に気がつくとか……

とりあえず、黒き鬼と紅き鬼編を無事に書きましたので報告です。すいませんでした!


私が見ている光景はまるで夢の中のようだった。次々と矢を放ち的確にお化けを射る憧れの人は、私が思っていたその先……ううん。雲の上の存在だった。


この人にもっと近づきたい。この人の為ならなんだってできる。動画の中での蓮志さんだけしか知らなかった私は、目の前で勇敢に次々とお化けを退治していく蓮志さんへと心を奪われていた。

やっぱり私にはこの人以外考えられない……



「アリサ2人の護衛は任せた!」



俺は両手にファイターナイフとブラッドナイフを握り締め、次々と湧いてくる単眼のモンスターのキリングクローへと素早い動きで攻撃していく。キリングクローの長い指には鋭い爪が備わっている……


少しかすった程度でも、人間の皮膚など容易く引き裂いてしまうだろう。俺は左腕の鬼血の手甲で防ぎながらキリングクローにナイフを突き立てていく。




キリングクロー LV3を倒しました。


キリングクロー LV3を倒しました。


尾崎 美琴のレベルが上がりました。


山瀬 かおりのレベルが上がりました。


キリングクロー LV1を倒しました。


…………


……




「蓮志さんお疲れさま。怪我はしてない?」


「あぁ。問題ないよ……ダメージ量より自動回復量が上回っているみたいだ」



言葉通り問題はなかった。俺はスキルとジョブスキルの組み合わせによる効果で、チートクラスの身体能力と、不死身の様な回復力を手に入れている。


※最大HPが60%以上の時、攻撃力、防御力が18%or21%UP


※最大MPが60%以上の時、スキル攻撃力、スキル防御力が13%or16%UP


※毎分HP5回復とMP3が回復していく。


※ダメージを受けた時には、自動的に最大HPの15%が回復する。


※スキルを使用してMP消費があった時、最大MPの10%が即時に回復する。




俺の今の最大HPは600。最大MP415なので、ダメージを受けた時には約HPが90回復し、MPを使用してスキルを使った時にはMPが41回復する計算になるのだ。致命的なミスをしない限り、キリングクローに受けるダメージ量よりも自動回復量が上回る。



「蓮志さんのHPバーは減ってもすぐに回復しちゃうから、ホントに凄い恩恵よねぇ……」


「だよな。むしろ俺がモンスターみたいだよ……って、尾崎さんとかおりちゃんはどこも怪我してないか?」



呆然と立ったままの2人へと声を掛けてみるも、あまりの光景に、尾崎さんとかおりちゃんは固まってしまったままだった。あちゃ……流石に耐性のない2人には刺激が強すぎたみたいだな……



「蓮志さん……アリサさん……私も。私も強くなりたいですっ!」


「私達の知らないところで、蓮志さんとアリサさんはお化け達から私達を守ってくれていたんですね……かおりと同じで……私も強くなりたい……」



驚いてしまった。まさか2人の口から強くなりたいなんて言葉が出てくるとは思わなかった。無理矢理、尾崎さんとかおりちゃんをパーティーメンバーへと強制加入させてしまった俺は、さっきまで少し後悔していたんだが……結果的に2人の望みを実行している事になっていたんだ。



「尾崎さん。かおりちゃん。2人は前よりも強くなっている……ここのお化けだって倒せる程に。だけど今はまだ経験が少なすぎる。わかるよね?」



尾崎さんとかおりちゃんは真剣な眼差しで、俺の言葉を聞いていた。今はまだ早い、その気持ちを持っていれば間違いなく彼女達は強くなるだろう。今俺が手助け出来る事は、尾崎さんとかおりちゃんを守りつつ、2人のステータスを底上げしてやる事だろう。



「必ず私達も強くなります。その時は……蓮志さんと一緒に戦わせて下さいっ!」



結果だけ見れば2人を連れて来て良かったと俺は思っている。かおりちゃんの言葉は俺にとって凄く嬉しかったし、2人が強くなって俺のパーティーに参加してくれれば、俺達はこの先もダンジョンやモンスターを更に減らしていく事だって可能だろう。



「いや……こちらからお願いしたいぐらいだよ!」



俺の言葉に尾崎さんとかおりちゃんは可愛い笑顔で微笑むのだった。



「「はいっ!」」



…………



……




「何かおかしいな……あまりにもモンスターが少なすぎる」


「うん。私もおかしいと思う……」



俺達はダンジョンの奥へと向かっているのだが、不思議な事にモンスターがあれからまったく現れなかったのだ。警戒を緩めずに歩き続けていた……微かに見えた視線の先には、倒木ダンジョンで見たような巨大な扉の様なモノが見えた。


俺は違和感を感じながらも扉へと進んで行く。



「どう言う事だ……」


「蓮志さん……扉が開いてるよっ!?」



俺が感じた違和感の正体を理解した瞬間、扉の内部から微かだが音が響いてくる。更に扉との距離が近付くにつれハッキリと聞き取れる音は明らかに、扉の中で激しい戦闘が行われていると確信に変わっていく。



「嘘だろっ!俺達以外に誰か戦闘しているのか!?」



扉から見える室内は想像以上に広く、部屋の中央部分には3mはありそうな単眼の巨人が暴れ狂っていたのだった。単眼の巨人の振り抜かれる腕を器用に躱す黒い影、俺はその黒い影の姿を見た瞬間に心臓が激しく鼓動していく……その姿は正に、黒い鬼……【blood mode】か……!?


俺はなぜかその黒い鬼の姿を、自分の紅い鬼の姿【blood mode】だと思ったんだ。








黒き鬼と紅き鬼編如何でしたでしょうか?


予定していたより更新時間が遅れてしまいました汗


さてさて、蓮志の【blood mode】の紅い鬼とは違う、黒き鬼が登場しました……いったい何者なんでしょうかね。気になりますね……次編は黒き鬼の正体がわかるかもしれません?笑





気になる方はブクマや評価、レビューなどして頂けたら嬉しく思います。



それでは、明日11/1日も更新予定となっておりますので、またお会いいたしましょう!

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