蓮志&アリサレベルアップステータス
俺とアリサのレベリングは早くも5日目を迎えていた。順調にアリサのレベルも上がり、アリサは初めて倒木ダンジョンへと入った時とは比べ物にならないぐらいの成長をしていた。
「蓮志さん前からワイルドキルボアが来ます。今回も私が惹きつけますねっ【シールドビート】」
前方へと両手を突き出したアリサの正面には、体全体を包み隠す程の巨大な大盾が突然現れた。大盾は地面から少し浮いており大盾自体が振動して微かな音を上げている、それは激しい攻撃を受けようとも破壊されないと思う程に強固だと感じるものだった。
【シールドビート LV2】使用者の前方に巨大な振動する大盾を出現させモンスターの注意を引き付ける
※使用MP15 CT3分
※使用時ヘイト率250%上昇+ダメージ反射率70%
※一定のダメージを受けると消失する
ワイルドキルボアは突然猛スピードで俺達へと向かって突進すると、アリサが出現させた大盾へと向け振動音に魅了されているかのように激しく体を打ち付けていた。大盾からはまるで車が衝突したかのような激しい激突音が響く。
ワイルドキルボアは大盾との衝突で体を浮かせると地面へと体を打ち付け、体を痙攣させながらも意識を手放してしまったのだ。
俺は痙攣するワイルドキルボアを倒すと光へと変え、空間ボックスへとドロップアイテムを収納したのだった。
ワイルドキルボア LV10を倒しました。
「何度見てもエゲツないスキルだな……」
「使用MPも少ないしCTも僅か3分。この音さえ気にしなければかなり使い勝手の良いスキルでしょ?」
「確かにな。それに破壊されるか任意で消すかしない限りは、オートでついて来るアリサを守る鉄壁の壁になるしな……自動追尾とかチートだろ?」
「蓮志さんにだけは言われたくないかなぁ……」
アリサは【シールドビート】を取る為に【SP12】を使用したのだが、消費したSP以上の戦果をあげているだろう。今のアリサはその可愛い外見からは想像できないだろうが、並大抵の攻撃ではダメージを受ける事のない、動く防御要塞と化していたのだ。
「ホント楽になったもんだよ。今となっては最初と逆で、俺がアリサの後ろで守られているだけなんだからな」
「うふふ……気にしない気にしない。蓮志さんのおかげで、ゲームで言う本来の形にようやくなれたってだけだよっ!」
アリサの言葉に俺は素直に頷く。幸い俺は後方からコンパウンドボウでの攻撃もできるので、アリサとの連携もシッカリと取れていた。複数のモンスターに囲まれてしまう前に、遠距離からモンスターを減らすのが俺が今できる重要な役割だろう。
「そうだな、俺達の戦闘スタイルがやっと確立して来たってことだろう」
俺とアリサはお互いに笑っていた。毎日がとても充実しているように思える、1人でダンジョンに訪れていた時には絶対に感じる事が出来ない、アリサへの信頼感というものが今の俺にはあるのだから。
…………
……
モンスターを一通り倒した俺とアリサは部屋へと戻っていた。ダンジョンから帰ると、一緒にお互いのステータスを確認していく。
本多 蓮志 LV20→LV25(22歳)
職業【ダンジョンシーカー】【JP0】→【JP10】
HP 【490/490】→【600/600】
MP 【340/340】→【415/415】
スキル 【SP0】→【SP10】
【地図】new【空間ボックスLV4】new【仮設ログポイントLV3】new【鬼魂LV3】【自動解体】【天啓】【強者の証】【ダンジョンコア】【魔眼】【ブレイブハート】【ブレイブソウル 】【ウィークポイント 】【自動回復 HP】【自動回復 MP】
武具固有スキル
【blood modeLV1】
称号
【ダンジョンシーカー】【悪鬼を鎮めし者 】【救世主】【強者を打ち倒し者】【ダンジョンを制した者】
ダンジョンコア
【鬼のダンジョンコア 】 【DP79082】
ジョブスキル
スキルのCT減少 、HP自動回復量上昇 、MP自動回復量上昇 、身体能力上昇 、小剣ダメージ上昇 、弓ダメージ上昇、 弓命中率上昇、斬撃耐性上昇 、打撃耐性上昇 、麻痺耐性上昇 、睡眠耐性上昇 、混乱耐性上昇、魅了耐性上昇 、呪い耐性上昇 、石化耐性上昇、盲目耐性上昇 、毒耐性上昇
【空間ボックスLV4】時間静止空間へ500㎏までアイテムを収容可能
※パッシブスキル
※生物の収容はできない
【仮設ログポイントLV3】ダンジョン内に外へと繋がるワープポイントを設置する
※MP消費量40→30
※1度使用するとワープポイントは消滅する
【鬼魂LV3】使用時3分間鬼の如き力を得る事で身体能力が一時的に25%UPする
※MP消費量55 CT55分
アリサとレベリングを開始し、俺はレベルが5上昇していた。その他にもいくつかのスキルレベルも上がっているようだった。
レベルアップした一つ目のスキル、空間ボックスはLV4へと上がり150Kgもの収納重量が増加した事から、最大500kgの総重量を俺は持ち歩く事ができると言う事になった。500kgってスゴイよね……
このまま順調にスキルレベルが上がれば、車とかも収納できそうで怖い。は!既に原付持ち運べちゃう……
仮設ログポイントもスキルレベルが上がり、MP消費量が10減ったようだ。更に、鬼魂は22%アップから25%へと身体能力上昇率がアップしCTが3分ほど減少している。
「まずまずと言った感じかな?」
「ハァ……相変わらずのジョブスキルとスキル数ですねぇ……」
確かにかなりの量で、ハッキリ言って毎回確認するのに苦労する。一つに纏めたり出来ないものかね……
時間のある時にでもステータス画面を弄り倒して見ようかと考えている。もしかしたら御都合編集ができるかもしれない。
「お次はアリサのステータスだな!」
「了解ですっ。今回もレベルアップしたし、私も蓮志さんの力に少しはなれてるかなぁ……」
「はは、アリサは間違いなく強くなってるよ。少なくとも俺は、アリサとは絶対に戦いたくはないな……」
近接戦闘で今の俺でも、アリサの壁を容易く破るのは難しいだろう。【blood mode】を使えばいけるだろうが、ダメージ反射70%は諸刃の剣へと変わる。要するに無傷では大盾を破壊するのは不可能だと言う事だ。
唯一可能性があるとすれば、アリサの背中を捉えるしかないだろう。
椎名 アリサ LV5 →LV23(19歳)
職業【ガーディアン】【JP0】→【JP18】
HP 【260/260】→【830/830】
MP 【70/70】→【180/180】
スキル 【SP5】→【SP11】
【ガーディアン】【シールドビートLV2】
称号
【異変を知る者】
ジョブスキル
HP自動回復量上昇、斬撃耐性上昇、打撃耐性上昇
アリサのレベルは23に急成長している。LV12で【シールドビート】を取ってからは、戦闘効率が一気に上がり、目を見張るぐらいのものとなっていたのだ。アリサは前衛職と言う事もあり、レベルが上がるごとににH Pが30以上もアップしている、既に最大H Pは俺よりも高いので、シールドビートを使う事で大きな怪我をしないだろう。安心して俺も戦闘に集中する事ができる。
パーティーを組んでからレベルアップしやすくなった気がする。
蓮志&アリサレベルアップステータス編如何でしたでしょうか?
パーティーを組んで数日、2人はレベリングを徹底して行っていました。早くもアリサのレベルは蓮志に追いつきそうなまでに上がっていますね。
実は最後に蓮志が感じていた事は、正解となります。
リーダースキルの恩恵で2人の獲得経験値が上がっていたんです。
この先明らかになるのですが、蓮志がパーティーリーダーの時はリーダースキルにより、パーティーの取得経験値が30%上昇するのでした。
かなり有効なリーダースキルですよね……
それでは次回もお楽しみに!
明日10/28日も更新予定となっておりますので、宜しければお読み頂ければと思います。
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