アリサのジョブスキル
椎名 アリサ LV4 →LV5(19歳)
職業【ガーディアン】【JP4】→【JP5】
HP 【230/230】→【230/260】
MP 【65/65】→【65/70】
スキル 【SP4】→【SP5】
【ガーディアン】
称号
【異変を知る者】
【ガーディアン】自身の防御力が5%UP+ヘイト上昇率3%UP
※パッシブスキル
【異変を知る者】初期職業を発現した者へと与えられる称号
「蓮志さんのステータスを見た後だと、私のステータスはとても比べられるモノじゃないわね……」
「俺は多分特殊だろう、限定職業やスキルそれに称号が与えられているから」
早起きしたアリサと俺は、ステータス画面を確認していた。アリサの職業はガーディアンと言うモノで、ゲームなどでは前衛職に位置する職業となる。
「しかしアリサが攻撃を受けて耐える盾職とは意外だよな。初期職業の獲得はランダムになるのかな?」
「ん〜。私にそっち気の適切があるのかもね?」
思わず飲んでいたコーヒーを吹き出してしまった……
アリサはイタズラっぽく笑っている。可愛い女の子がそんな事言うもんじゃあり……けしからん……じつにけしからん……
「ま、まあ、ランダムって事にしとこう……そ、それよりも俺の【天啓】を使ってアリサには、スキルを覚えてもらいたいんだがかまわないか?」
「うんうん!役に立つモノがあるかはわからないけど、出来ればお願いしたいかなぁ。」
「了解、とりあえず確認だけでもしておこうか。良さそうなスキルがあれば、レベルアップしてから取ってもいいしな……あっ!」
そう言いながら俺は、空間ボックス内の整理をした時に手に入れていたアイテムの事を思い出した。空間ボックス内から取り出したアイテムは2つあった。
〈レア★☆☆☆〉スキルの書【解体LV1】
使用すればスキル解体を取得する
※使用後消滅する
〈レア★☆☆☆〉スキルの書【身体強化LV1】
使用すればスキル身体強化を取得する
※使用後消滅する
「スキルの書の事忘れてた……アリサ、このスキルの書を使ってみるか?」
「スキルの書?それって珍しい物だと思うよ……。私なんかに使わずに残しておいた方がきっといいよ!」
「いや、それはアリサが使ってくれ。俺とアリサは仲間だろ?それに俺には必要のないスキルだから気にしなくても大丈夫だよ」
アリサはスキルの書を暫く眺めると、俺に微笑み頷いてくれた。うん、良い子だ。これからはドロップしたアイテムなど、お互いどちらが使用するかをアリサと相談していこうと思う。
アリサは2冊のスキルの書を開くと、ページがパラパラと自動的にめくれていく。スキルの書は一度輝くと順番に光となって消えていくのだった。
「今ので覚えられたのかな……アリサのステータス画面見てもいいか?」
アリサと俺はステータス画面を一緒に覗き込むと、スキル項目を確認していく。
椎名 アリサ LV4 →LV5(19歳)
職業【ガーディアン】【JP4】→【JP5】
HP 【230/230】→【230/260】
MP 【65/65】→【65/70】
スキル 【SP4】→【SP5】
【ガーディアン】new【解体 LV1】new【身体強化 LV1】
称号
【異変を知る者】
「問題なさそうだな。ちゃんとスキルに解体と身体強化が表示されている」
「うん。蓮志さんありがとっ!」
至近距離でのアリサの可愛い笑顔に、思わず俺は頭をポリポリとかくと顔をそらしてしまった。いくら不意打ちとは言え情けない……
「お、おう。次はアリサのジョブスキル見てみようか」
「了解でぇ〜す!」
アリサの画面に表示されているジョブスキルは、俺の時よりも随分と少ない様に思えた。やはり、限定職業と初期職業の違いなのか、それともレベルによるものなのかはわからない。
スキルのCT減少 【JP6】
HP自動回復量上昇 【JP1】
MP自動回復量上昇 【JP3】
身体能力上昇 【JP1】
小剣ダメージ上昇 【JP1】
剣ダメージ上昇 【JP1】
槍ダメージ上昇 【JP1】
盾ガード率上昇 【JP1】
斬撃耐性上昇 【2】
打撃耐性上昇 【2】
表示されているアリサのジョブスキルは、俺の時と【JP】の値が違う事に俺は気がついた。もしかしたら、職業や適正によって必要JPが変わるのかもしれない。
「なんかいっぱいあるね!ん〜。蓮志さんはどれを取ればいいと思う?」
「そうだな……アリサが使えるのは【JP5】分だからレベル上がるまでは、HP自動回復量上昇と斬撃耐性上昇、打撃耐性上昇を取れば安全だと思う」
「なるほどなるほど……じゃあ決まりねっ!」
すぐにアリサは俺が言った3つのジョブスキルを取っていくのだった。迷いのない行動に驚いてしまう……
俺は確か1時間以上も迷ってしまったはずだ。
「即決しても良かったのか?」
「うんうん。だって蓮志さんが選んでくれた3つのジョブスキルは、ぜんぶ私の生存率が上がるものを選んでくれている。でしょ?」
「そうだけど、アリサが自由に決めても良いんだぞ?」
「私の事を気遣ってくれているのを感じたから、これでいいのっ!」
アリサはそう言って嬉しそうにステータス画面を眺めていた。そんなアリサの姿を見て俺は微笑んでしまうのだった。
その後アリサが取れそうなスキルを確認したが、現状急いで取らなければならないスキルは見当たらなかった。スキルに関しては先送りと言う形で収まったのだった。
一通りアリサのスキル関連を終えた俺達は、軽く朝食を済ませるとすぐにダンジョンへと向かう事にした。
「さて、アリサをビシバシ鍛えるぞ!」
「蓮志さんのこと頼りにしてまぁ〜す!」
俺は倒木ダンジョン入口へと伸びている登山用ロープを握り締めると、ダンジョンへと迷いなく降りていく。地面に着くと、アリサへと声をかけていく。
無事にアリサもダンジョンへと降り立つと、モンスターを探し奥へと進んでいく。
「蓮志さん。ワイルドボアが6体……」
俺は頷いて、すぐにコンパウンドボウを構えるのだった……
「さあ始めようか!!」
2人の冒険が幕を上げる……
アリサのジョブスキル編如何でしたでしょうか?
アリサのジョブスキルを見て、蓮志が思った事は両方とも正解となります。
一つ目は蓮志が限定職業だから、ジョブスキルの種類が豊富だった。
二つ目はアリサのレベルによって、ジョブスキルの種類が数個表示されていなかった。
と言う形となります。
レベルアップをすればこれから先も、スキル、ジョブスキル共にまだ増えますが、蓮志程の豊富な数は現れないでしょう。アリサが限定職業にチェンジしない限りは……ふふ。(意味深)
アリサのレベル上げが本格的にはじまりました!
アリサには蓮志と共に強くなって欲しいと思ってしまいます。
今後の展開に乞うご期待です!
明日10/27日も更新予定です。それでは、またお会い致しましょう!
ブクマ&評価感謝です!!
 




