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パーティーシステム


※10/25 22:37分 文面の修正をいたしました。

啓示→【天啓】


今日はなんかスラスラ書けてしまう……著者に鬼魂が発動しているのかもしれない……謎


信じるか信じないかはあなた次第です!


カーテン越しに差し込む日差しは徐々に明るく変わっていく。俺はパソコンへと向かい無心で自分のサイトを見ていたのだった。共同生活初日と言う事もあり、正直あの状況であまり寝ることができなかった……


夜な夜な確認したアフィリエイト広告料は1万円程の実績をあげていたのには驚いてしまったが、今の俺は素直に喜べずにいた。


パソコンに集中していた俺の目の前に、コトリと突然コーヒーカップが置かれる。



「うあっ!び、びっくりした……」


「あ、ごめんなさい!集中してたみたいだったから声を掛けなかったんだけど……蓮志さんおはよっ。」


「お、おはよう……」



そこには、Tシャツが寝起きでズレ肩を露わにするアリサが立っていた。ぐっ……これは俺にたいする試練なのか……


アリサは俺へと微笑むとそっとその場を離れるのだった。知らない人が見れば幸せな場面だろうと、思わず捻くれた思いが浮かんでしまった……



「はぁ〜、何やってんだか俺は。アリサは仲間だろうが……」



パンッ、と頬を手の平で叩くと少しスッキリした様な気分になる。よし、今日はアリサと俺の新しい門出だ、気合いを入れて頑張ろう!


こうして、俺とアリサの1日が始まるのだった。




…………


……




俺は今大量の袋を持っている。空間ボックスを使えば楽なのだろうが、何となくそうしたい気分だった。



「蓮志さんごめんねぇ。重いよね……」


「おいおい……俺をあまり見くびらないで欲しいな!レベルアップのおかげでこのぐらい何でもないさ」



アリサは俺の姿を見ながら可愛く笑った。アリサの楽しそうな笑顔を見るとなんだか俺まで嬉しくなってしまう……彼女にはそんな不思議な魅力があった。



「あ〜、アリサ!パジャマも買おう。いつまでも俺のシャツ着るわけにはいかないだろう」


「ん〜。私は別に蓮志さんのシャツでも気にしないんだけど……」



いやいや……俺が気になりまくりボンバーだっつうの!チラチラ見えるか見えないかを目の前でされた日には、理性を保てる自信がないんだよ。だって男の子なんだもん……



「俺がプレゼントするからさっ!」


「蓮志さんのプレゼントかぁ〜!凄くうれしいかも……」



俺はアリサを誘導する様に可愛い装飾の店内へと入っていく。とりあえず露出度が少ない物を選ばなければと、俺のミッションは開始されたのだった。



「これなんかどうだ?」


「可愛くない」


「こ、こっちは?」


「地味すぎる」


「この着ぐるみみたいな奴……」


「却下」



ふ、中々手強いじゃねぇか……。だが、俺にも譲れない物があるんだぜぁ!



「よし。アリサがいくつか選んで下さいっ!」



男にはプライドなんてモノを捨てなきゃならない時もあるのさ……だよね……?



「せっかく期待してたのに……蓮志さんのバカ。」


「わ、悪かった!でもさ、アリサの選んだ中からちゃんと決めるからさ……」



少し不機嫌なものの、アリサはたのしそうに数着手にしながらも、真剣に選んでくれているようだった。俺はホッと胸を撫で下ろしながらも彼女を見ていた。


これは……デートというものではないだろうか。


いや、デートだろ?


周りを見渡すと楽しそうに歩く男女や、嬉しそうに親と笑い合う小さな子供達が見受けられる。その光景を眺めながらも、ふとダンジョンやモンスターの存在が頭をよぎってしまう。



「この平和はいつまで続くのかな……」


「……ずっと続くよ。大丈夫……ずっと続くよきっと。」



いつのまにか隣にいたアリサが呟いていた。俺もそう信じたい。そうなる様に俺達で頑張るんだ……




…………


……





「さてさて、ここが倒木ダンジョンになる訳だが。アリサは今、装備を持ってないんだよな?」


「うん……近いうちに一度戻る予定だったから、その時に持ってこようとは思ってたんだけど……」



電車に盾や武器を持参して乗るわけにも行かないし、仕方のない事だろう。今日はあくまでもパーティーシステムの検証だ。無理をしなければ問題はないだろう。



「電車に持込む訳にはいかないだろうし、仕方ないよな。一応俺のシールドとプロテクターつけておいてくれ!」



アリサは俺が渡した物を身に付けていく。俺は護身用にアリサへとファイターナイフも一応渡しておく事にした。装備を終えた俺達はロープを握り締めダンジョン内に降りていくのだった。



「ここが倒木ダンジョンなのね。動画で見るより不思議な場所……それに、思ったより明るくてちょっと安心したかも……」


「そうかもしれないな。壁に張り付いてる光苔なんて俺も初めて見た時は驚いたよ」



喋りながらも俺は検証を開始していく。すぐに【仮設ログポイント LV2】を使うと蜃気楼が現れ揺らめいていた。




【仮設ログポイントLV2】ダンジョン内に外へと繋がるワープポイントを設置する

※MP消費量40

※1度使用するとワープポイントは消滅する



今の俺は最大MPが340ある。昔と違いそうそう MP切れを起こす事はないだろう。という事で……



パーティーシステム検証① 仮設ログポイントはパーティーメンバー全員に効果があるのか?



アリサに蜃気楼へと入ってもらうと、俺の視界は揺らめき倒木ダンジョンの外へと移動していた。仮設ログポイントはどうやらパーティーメンバー全員に適応されていると言う事が分かった。これは最高の結果だろう。



パーティーシステム検証②経験値分配システムの検証。パーティーメンバー1人がモンスターを倒せば、倒した人意外にも経験値が入るのか?行ってみよう!



再びダンジョン内へと舞い戻った俺達は、ダンジョンを少し進みモンスターを探していた。



「いた!ワイルドボアが三体。アリサは辺りを警戒しておいてくれ」


「了解です!」


俺は空間ボックスからコンパウンドボウを取り出すとストレンジを引き切っていく。とても軽く感じていた……恐らく身体能力が上がっているからだろう。


ワイルドボアは俺達には気がついていない、距離は150m……やれる!


狙いを定めてワイルドボアへと放たれた矢は、ワイルドボアの頭部に吸い込まれる様に消えていく。続け様に同じ行動を繰り返した俺の視界には、地面へと倒れこむワイルドボアがいたのだった。




ワイルドボア LV2を倒しました。


ワイルドボア LV3を倒しました。


ワイルドボア LV3を倒しました。


椎名 アリサのレベルが上がりました。





俺は不敵な笑みを浮かべてしまう。パーティーシステムの経験値分配は適応されている。アリサはあっという間の出来事に驚き固まっていた。



「アリサ。明日から徹底的にレベルアップに励むぞ!」


「は、はい!」



倒れたワイルドボアを自動解体すると、仮設ログポイントを使い俺達はダンジョンを脱出していく。今日はパーティーシステムがわかっただけでも、大収穫だろう。


部屋へと戻った俺達は、お互いのステータスを確認し明日へと準備していく。アリサが怪我をしないように【天啓】でジョブスキルなども上げてあげたいし。スキルも覚えさせてあげたい。


初めてできた仲間だからか、アリサだからかわからないが。




仲間ってなんかいいよな……



自然と2人は笑顔になっていた。





「アリサ!辺りを警戒しておけ!」



アリサはそう言うとキリッとした表情で弓を構える仕草をすると、チラチラとコチラを確認するのだった……やめい……恥ずかしいわ……








パーティーシステム編如何でしたでしょうか?


パーティーを組み蓮志はいつもに増してモチベーションが上がっていくでしょう。


ダンジョン攻略は1人では無謀といえるでしょう。しかし仲間がいればきっと困難な壁にも立ち向かっていく事も可能かもしれませんね。


少しづつ蓮志とアリサの繋がりが強くなり、少しでも多くの人々に降り掛かろうとする脅威を振り払える力を彼らが手にする日を願います。




明日10/26日も更新予定です!是非読んで頂ければと思います(^^)

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