表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/38

仲間とは。


暫く緊張しつつも他愛もない雑誌をする2人。7杯目に突入したコーヒーをテーブルの上に置くと、アリサと俺はどちらとも無く本題に入っていくのだった。



「椎名さんはダンジョン経験者で間違い無いって事ですよね?」


「うんうん。一応コレを見せれば信憑性があるかなぁ……」



2人を挟むテーブルの上には、小瓶に入った赤い液体が置かれていた。置かれた小瓶を眺める、間違い無いだろう。俺の命を幾度となく救ってくれたアイテム。モンスターからドロップする正真正銘のポーションだった。俺は一度頷くと話を続けていく。



「ポーションに間違い無さそうですね。わかりました、俺から知っている事を言いますね。って言っても、ほとんどの情報は包み隠さず動画でアップしてるんですが……」



アリサは知っているとばかりに俺の言葉に頷いていた。



「アリサでいいよ!堅苦しいのは苦手だし、それにこれからお世話になるんだから。蓮志さんの動画はもちろん全て見たよ!」


「わかった。普通に喋る事にする。これからはアリサって呼ぶから、俺の事も蓮志でかまわないよ」



アリサは可愛く微笑むとコクリと頷くのだった。笑顔の可愛い女性はなんて魅力的なのだろうか。俺は少し見惚れてしまっていた。



「私は蓮志さんの事を尊敬してる。だから蓮志さんって呼びたいかなぁ。それと、蓮志さんは一人で危険なダンジョンに入り、得た情報を公開するなんてすごい事だと思う……でも、蓮志さんの動画を見る限り、無理しすぎだと思う!」


「……確かに。俺もこの前のアップした動画の時は、このまま死んでしまうんだな……ってぐらいの怖い経験をした。正直俺一人じゃ限界が来たのかもしれない」



2人の間に重い空気が漂ってしまう。アリサの言った通りだ、俺は無理をしている。いつ死んでもおかしくなかったんだ。



「……仲間を……仲間を探そうと思ってる。ダンジョン攻略は俺1人じゃ限界が来ている。このままじゃダンジョンやモンスターによる被害者が増えると思うんだ、俺はこの世界で初めてダンジョンを発見した者なんだよ。だからこそダンジョンを攻略する義務が俺にはあると思うんだ……」


「そっかぁ。蓮志さんの気持ちはあのHPサイトや動画からでも薄々気づいてたよ。それに……私はそのつもりで来たんだけどなぁ?」


「え……そのつもりって?」



腕を組んだアリサの胸は服の上からでも大きく見える。Eカップか!?それとも……不埒な考えを即座に切り捨てた俺は、アリサの言葉に耳を傾ける。



「だからぁ……末永く宜しくお願いしますってこと!蓮志さんの仲間には私がなるよ!そのかわり……蓮志さんの家に寝泊まりさせてもらってもいいよね?」



ん……状況が急すぎて思考が追いつかないんですが。仲間になる代わりの対価に俺の家に住むからねッ!って事で間違いないか?こんな可愛い女性が?ダレ得だよッ!オレ得でしょぉぉォォ!



「ちょっ、ちょっと待って……急になんでそうなるんだ?仲間になってくれるのは本当にありがたいんだけど……」


「蓮志さんは彼女いるの?」


「いないが……」


「一人暮らし?」


「そうだが……」


「決定ね!」


「そうだな……って、なるか!」



口元を含まらませたアリサは少し怒った表示で、俺へと顔を寄せてくる。



「じゃあ聞くけど、ダンジョン攻略には仲間が必要なんだよね?蓮志さんの近くに仲間はいるの?今後できる予定はある?今はないんじゃないかな?それに仲間って言うのなら、明日ダンジョン攻略に向かうぞ!ってなった時に近くにいた方が効率いいよね?」


「た、たしかに……でも、近くのホテルでも問題無いんじゃないのか……」


「お金の無駄!コレからは色々かかって来るでしょ!食費とかはちゃんと出すし、タダでとは言ってないよ!それに、すぐ相談や打ち合わせができた方が良いかと思うの」



ぐ、何も言い返せない……

側にいればわざわざ連絡を取らなくて良いし、時間に縛られる事が無くなる。それは間違いではない……間違いではないのだが、問題は彼女がアイドル級に可愛いと言う事なのだよ……


一つ屋根の下に健全な男女が一緒に生活すればどうなる?

考えたらわかるでしょ……オレ得でしょぉぉォォ!



「う〜ん。アリサは嫌じゃないのか?」


「嫌じゃないよ!私もダンジョンやモンスターをどうにかしなきゃって思ってるの。蓮志さんと同じで私がダンジョンの事を知ったのは、何かの運命だと思うんだよね……」



……情けない。

アリサはしっかりと考えた結果出した提案だったんだ。俺は女の子がどうとか浮き足立ってしまって、しっかりと今後のダンジョン攻略を考えていなかった。



「わかった。今後は俺と行動を共にしてくれ」


「了解致しました。改めて宜しくお願いします。」



俺達は笑いながら握手を交わした。

こうして俺とアリサの共同生活が始まるのだった。


何もアリサの事を聞いてない事に気がつくのはもう少し後になる。男ならわかるだろ?


可愛いは正義だ!











仲間とは。編如何でしたでしょうか?


バタバタと一気に書き上げたもので、今回は会話のみとなってしまいました。仲間とは行動を共にするのが1番の理想的ですよね!綺麗な女性なら尚更のこと……


さてさて、急展開すぎる形で共同生活となってしまった蓮志&アリサですが、今後どうなるのでしょうか?笑


男女の友情はあり得ますか?

答えは皆違うと思います。


そう言う事です……謎



ゲリラ投稿となりましたが、明日10/25日も更新予定ですので、是非お読み頂ければと思います(^^)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ