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俺のオナラが世界最強  作者: ぺたにゃー
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おれ、てんせい

気ままに更新。

更新のペースは遅いです。

 俺の名前は駒沢勇太、都内で働くアラサーサラリーマンだ。

 何故か俺の前には美人の姉ちゃんが立っている。

 俺は丸椅子に座り、美人の姉ちゃんをアホ面で眺めている。

 仕事帰りに金を下ろそうとコンビニに入った所、訳の分からない白い空間にいた。

 「私は女神セイレン、単刀直入に言う、あなたに異世界に転生して貰いたい。」

 美人の姉ちゃんは憮然とした態度で俺に言った。

 「えっ、マジ。転生ってあれ、物語とかでよくある異世界転生もののこと。俺がチートでハーレム作ったり、世界救っちゃう感じ。」

 俺はテンションMAXになった。

 別に今の生活にそこまで不満があった訳ではないが、最近刺激のない生活に飽きてきていた。

 「あなたは既にチートを持っています。」

 女神はこともなげに言った。

 「俺って特技とか特にないのですけど。」

 「それは異世界に行けば分かります。ただ、それだけでは心もとないのでスキルを一つ授与します。」

 「ありがとうございます。」

 スキルが2つと幸先が良いことに俺は喜んでいた。

 「あと、あなたには使命を与えます。」

 「何でしょうか。何なりと申しつけ下さい。」

 この自称女神様、おだてればもう一つくらいスキル貰えるのじゃないかと思い、下手に出て揉み手で話を聞いた。

 「転生した"世界"を救ってください。」

 「少し意味が分からないのですが。」

 「それは転生した世界に行けば分かります。もう時間がありません。いってらっしゃい。」

 女神が手を振っていると、俺の足元が光だし、俺は意識を失った。


 女神は自身以外なにもない白い空間で思案した。

 転生先の世界では既に魔王は滅ぼされ人間が栄華を極めていた。

 人間が大量増加、世界のリソースの大量消費でその世界の寿命は風前の灯となっていた。

 人間を滅ぼすことが出来ればある程度リソースが回復し、世界の崩壊を避けることが出来る。

 「運命の賽は振られた。後は黙って見守りましょう。」


 「なんじゃ。こいつのクソ能力は。」

 王様が俺を忌々し気に見ている。

 「6人も召喚されれば当たり外れがあるのでしょう。」

 いま王様に話しているのは大臣だ。

 俺はバンシル王国という国に召喚されたらしい。

 俺の前にはバンシル王を始めとしたバンシル王国の人間、それと他に5人の地球からの召喚者がいた。

 全員が男であるが、年齢も国籍も様々な様だ。

 40代のス〇ークみたいな顔のおっちゃんは中東やアフリカで傭兵として働いていたそうだ。

 10代のアジア系の少年はアメリカで会社を立ち上げ巨万の富を築いたらしい。

 他の人間も一癖も二癖もありそうな奴だ。


 俺のスキルは「放屁LV1」と「チュートリアル」というスキルらしい。

 王様が俺のスキルを知った途端、露骨に見下した態度を取っていたことから外れスキルの様だ。

 他の召喚者はとんでもなく凄いスキルだったらしく、スキルが発表される度にバンシル王国の人間がざわめいた。

 俺は手切れ金とばかりに金貨3枚を渡され城から追い出された。


 俺は城から追い出されて特にすることもなく腹がとても減っていたので、適当な料理屋に入った。

 俺の懐には金貨が3枚あり、1か月は生活することが出来る。

 金貨1枚が日本円で10万円相当である。

 俺はテーブルに出されたミートスパゲティの様なものを食べながらチュートリアルのスキルを発動させた。

 チュートリアルのスキルは言葉通り、この世界の基本事項が書かれたホログラフの様なものが目の前に浮かぶ。

 国王が見ている前で発動させた時、えらく落胆された。

 もう一つの放屁は試すことさえさせてくれなかった。

 チュートリアルに出された10の項目を読んだ。


1.この世界にはレベルやスキル、魔法がある。レベルが上がると身体能力や魔力が上がり、稀にスキルを覚える。魔法は知識や練習が必要であるが、レベルとは関係ない。スキルは使えば使う程鍛えられるものがある。


2.レベルを上げるには魔物や人間を殺す必要がある。人や魔物には存在値というものあり、殺したものへ存在値は移る。パーティーを組んでいる場合、存在値はメンバーの成果に応じて分割される。


3.魔物は大地からポップされ、魔物を倒すと魔物の遺体は大地に還り、魔石と稀にその魔物の部位が残る。


4.この世界には人間種以外にもドワーフ、エルフなどの亜人が存在し、種族間の仲は非常に悪い。


5.亜人の中に魔族と呼ばれる者達がおり、その頂点に立つ者が魔王へと進化した者がいた。かつてこの地に存在した魔王達は地球より召喚された3人の勇者に倒された。


6.3人の勇者は教会の教皇となる者、国王となる者、旅を続ける者に分かれ、勇者たちは互いに仲がとても悪い。


7.この世界の技術水準は中世レベルであるが、魔法によって現代日本より発達している部分もある。


8.貨幣の価値は、銭貨が10円、銅貨が100円、小銀貨が1,000円、銀貨が10,000円、金貨が100,000円、金判が1,000,000円、白金貨が10,000,000円である。お金の神マニーが出しているカードがあれば、お金の振り込み、引き下ろし、支払いが出来るので大変便利である。


9.まず最初は冒険者ギルドに行って冒険者になり、魔物退治をするのが良い。あと、お金があれば装備を整えることも重要である。


10.ステータスオープンと唱えると自身のステータスを確認することが出来る。言語に関して転生特典として与えています。最後まで読んでくれてありがとう。チュートリアルのスキルは消えて再現魔法のスキルが現れます。頑張って下さい。


 俺のステータスのスキル欄からチュートリアルのスキルが消えて再現魔法というスキルが浮かび上がってきた。

 サンキュー女神、クソスキルを与えた駄女神と心の中で少し思ってごめんなさい。

次は冒険者ギルドにGO。

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