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「今日限りでココ辞める」


退学願と書かれた封筒を神崎に投げ、職員室から出て行こうとする遼哉。


神崎は、遼哉の行動に気付いたのか、慌てて引き止める。


「離せよ!」


「待て!ここじゃ離せないんだろ?こっちに来い!」


「離せっていってんだろ!」


神崎を思い切り突き飛ばす遼哉。


"ゴン"


「理事長!」


「神崎理事長!」


「キャッ!」


「あっ理事長!血が…」


「救急車!早く」


棚の角にぶつけて倒れた神崎は、頭を抑えながら起き上がろうとする。


「起き上がらないで!理事長!」


周りにいた先生達が理事長のところに集まり、手当てし始める。


バタバタ騒いでいる先生達を見た遼哉は、こう言った。


「ついでに警察も呼べば?」


周りがシーンと静まる。


「理事長…遼哉くんがあんなこと言っていますが…」


「呼ぶ必要はない。救急車も。たいしたことない」


「でも…」


「呼ばないんだ?ばれたくないのか?俺にはもうとっくにばれているよ。


 アンタの過去、全て知ってしまったんだ。アンタが犯したこともな」


そう言い、職員室から出て行く遼哉。


誠に一言言わなくちゃ…と思い携帯かけた。


「…もしもし、誠か?」


「ああ」


「俺、辞めたよ」


「そっか」


「美咲サンと紗佳サンから色々聞かれるかも知れない。迷惑かけるかも」


「気にしてねぇ。ウチに帰るんだろ?」


「…じゃあな」


「おいっ!」






    +++




慌てて帰宅した美咲に続いて誠と紗佳もやってきた。


遼哉は、身の回りの整理をしていた。そんな姿を見た美咲は、


「学校のはなに?」


土足のまま上がりこんで聞いてきた。


「靴脱げよ!自分んチだろ?」


「いいから答えて」


「見たまんまだよ。神崎ともめて自主退学しただけ」


かばんに服を入れながらそう答える遼哉。


「ちょっと!」


遼哉の手元にあったかばんを取り上げる美咲。


「…んだよ」舌打ちしながら美咲からかばんを取り返す。


そして、黙ったまま部屋から出て行こうとする遼哉。


出て行こうとする遼哉の腕をつかんで引き止めて美咲は、こう言った。


「神崎理事長は、あなたの父なんでしょ?」











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