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「遼哉いる?」
誠が訪ねてきた。そう、さっき美咲が電話をかけたのは誠にだった。
「遼哉くん、あっちにいるわよ。なんか様子がおかしいの」
「…そっか。昨日からか。いや、先日からだな」
「今もなんかね、考えてるみたいなの」
「俺が聞いてみるよ。あいつと2人きりさせてくれ」
「…わかったわ。紗佳は下にいる?」
「ああ。行って来れば?」
「じゃ、よろしくね」
美咲は部屋をあとにした。
「うぃーす!」
「いつの間に入ってきたんだ?」
突然やってきた誠にびっくりする遼哉。
「つい、さっきね。美咲サンから電話あってな」
「チッ」
舌打ちする遼哉。
「おい!今日もどっかいったのか?」
「…関係ねぇだろ?」
「おまえさ、何か隠していないか?」
「…別に」
「あっそ。ならいいけどな」
「…俺、ガッコ辞めようと思っているんだ」
「辞める?!」
「辞めて留学しようと思うんだ」
「留学?」
「誰にも言わないでくれ。まだはっきり決まっていないんだ」
「神崎か?ワケを説明してくれ。納得できない」
「考えがまとまったら話すつもりだ」
「美咲サンと別れるのか?」
「それも含めて考えている最中だ」
遼哉の深刻な悩み事の内容を詳しく知らない誠は
しばらくの間、協力してやろうと決心した。
「協力してやるよ。俺ができることは」
「サンキュ」
あれから2週間たち、遼哉のケガは回復していった。




