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14

マンションに戻った美咲は、自分の部屋で泣き崩れる。そして


携帯を取り出し、紗佳を呼び出す。


その頃、遼哉はその後、訪ねてきた神崎と話していた。


「おまえ、雨宮先生と付き合っているなんて知らなかったよ」


「言ってねえし。つーかなんの用だよ」


「わたしは理事長だ。立場っていうもんがある」


「何が言いてぇんだ?」


「今すぐでも別れなさい」


「イヤと言ったら?」


「別れる気がないんなら雨宮先生をクビするしかないね」


「本気でクビさせる気か?」


「ああ、そうだ」


「それだけはやめてくれ。美咲…雨宮センセは、小さい頃からの夢でようやく教師になれたんだ」


「ほぉ〜じゃ、おまえが留学するしかないな」


「…留学?」


「いずれここを継ぐんだ。だから経営を学んでもらわないと」


「跡継ぐ気はないってゆってんだろ!アンタの息子じゃねえんだ!」


「私の言うこと聞けないのか?だったら別れるしかないね」


「…別れない。反対されても」


「しょうがないな。高3の夏まで猶予をやる。つまり1年待ってやるってことだ」


「…1年?留学しても別れさせないでくれるよな?」


「おまえの態度次第だ」


「わかった。留学して跡を継ぐよ。アンタの息子として…」


「約束だぞ」


そう言い、部屋を後にする神崎。


−誠に相談したほうがいいいのか…つーか、あと1年かよ?ふざけんなよ!−


考え事をしていた時、携帯が鳴った。誠からだった。

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