じゃがいも 4
ジュンジが、気が付くと外が薄暗くなっていた。
周りには、村の人達が数人いる。
「ジャガイモの花は、摘んでしまった方が良いのかしら?」と言う声は、村長だった。
「ジャガイモ農家が一つ一つ芽かきするかな?広大な北海道ジャガイモ農家の芽かき。見たことある?」とジャガイモの話だった。
また料理方法が話題になっていたりしている。
ジュンジは、いつも飲まないアルコールで一眠りしていた事に気がついた。
周りは、目覚めたジュンジに気づくことも無く、自然な空気が流れている。皆の話し声が気持ちよく聞こえる。
ジュンジの仕事ほ、ほぼリモートで済む。インターネットに繋ぐ事で仕事だけでなく、エンターテインメントも楽しむ。じゃがいもの育て方も全部ネット検索で得た知識だった。でも村の人達は、ほぼ道端ミーティング。村のあちこちで立ち話を見る。ネット検索なんて何人の人が使っているのだろう。
そんな事を考えながらまた眠ってしまいそうな心地良さ。肩の力を抜いて居られる場所だと思った。無理なくマイペース。こんな心地良さは、いつぶりだろう。
数日後。
父に叱られるとそっと慰めてくれた姉に連絡を取ってみた。すると返信があった。
「ジュンジからの連絡は、久しぶりで嬉しいわ。
村の生活に馴染んできたようね。よかったわね。
人はね、必ず咲くのよ。
でも咲く場所がみつけられない人もいるわね。
ジュンジは、少し遠回りしたかもしれないけれど、みつけたようね。色々な努力をしてみつけたのですもの、十二分に大切にして楽しめるといいね。
また遠回りした経験もいずれ生かせるものよ。」と書かれていた。何度も読み直した。姉の心の深さを感じた。
そのうち村では、、じゃがいもの花は、寂しいからと周りに芝桜、パンジーや金魚草を植える人が出て来た。
「パンジーか?3色スミレって言うよな。」
「ビオラって言うだろ。」
「村長の所もキンギョがいっぱいだってさ。」
「キンギョ飼っているんか?」
「スナップだよ。」
「スナップってスナップエンドウか?」
少しずつ村が波那村村長の願っていた花いっぱいの景色になりつつあった。もちろんじゃがいもの収穫と年々増えてきた。
お読み頂きありがとうございました。
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