口内射精
■ 本作について
本作は 世界観設定・アイディア構築・プロット立案をすべて著者自身が行っており、執筆の補助ツールとしてAIを活用しています。
■ 活用の具体的な範囲
自己規範にのっとり制作という一面はありつつも執筆であることは放棄しない方針です。
興味があればこちらをご覧ください→ChatGPT活用の具体的なイメージ[https://note.com/makenaiwanwan/n/nc92cf6121eb3]
■公開済エピソートのプロットを公開中
「主体性・創造性・発展性・連続性」を確保している事の査証が目的です。
https://editor.note.com/notes/n52fb6ef97d70/edit/
■ AI活用の目的とスタンス
本作は 「AIをどこまで活用できるか?」を模索する試み でもあります。
ただし、創作の主体はあくまで自分 であり、物語の本質やキャラクターの感情表現にはこだわりを持っています。
また、すべてを自身の手で執筆される方々を心から尊敬しており、競合するつもりはありません。
「勇者さまの性的嗜好について、メイドたちの報告を総合した結果――口内射精を好まれる傾向が統計的に確認されました」
ミナは銀縁の眼鏡を光らせながら、淡々と言い放った。
「ほう。そうなのか」
魔王フィデリアは、微動だにせずその報告を受け止めた。
まるで、最初から知っていたかのように。
「ちょっと待った! なんなの!? 藪から棒にっ!?」
勇者ハルトは勢いよく椅子から立ち上がり、叫んだ。
ここは浮遊城、魔王フィデリアの玉座の間。
ハルトとフィデリアが他愛のない会話をしていたところへ、秘書であるミナ・クロイツナーが現れた。
報告があると言って、脇に挟んだ報告書を読み上げた――それが、あの爆弾発言だった。
「ネメラ。今朝も口による起床補助。それを最後まで行えと、勇者さまに命じられたのだな?」
ネメラは、嬉々として一歩前に進み出ると、即座に応えた。
彼女は元ヴァルエンツァ魔王軍、死靈部隊の隊長。
現在は勇者専属メイド隊、宮廷魔術メイドの長を務めている。
「はいっ! 勇者くんは、“寸止めは禁止! 一滴も残さず飲み込め! ”って、わたしを押し倒してきたんです!」
「そんなこと言ってねぇ! 押し倒してもないっ!」
ハルトはネメラを指さし、半歩後ずさる。
顔が真っ赤になり、声が裏返った。
ネメラは小首を傾げ、指を唇に添えた。
本当に何が悪かったのか分かっていない様子で言った。
「仰ってましたよね? 寸止めをするなって?」
確かにハルトは「寸止めはやめてほしい」とは伝えていた。
だが、「ごっくんしろ」とまでは言っていない。
「くっ……! それは言ったかもしれないが……結局は寸止めで終わったじゃないか……」
ハルトの歯切れは悪かった。
どんな言い方をしても、ろくな結末にならない気がしていたからだ。
「ひどいです! わたしはお誘いしましたからね? 勇者くん、子作りしましょうって……でも、何もしなかったじゃないですかぁ……」
ネメラは口を尖らせ、視線を落とした。
見た目は、まだ成人には少し足りないようなあどけなさを残している。
そんな少女の口から出たとは思えない言葉だった。
「それって、朝からやることなの!?」
ハルトは両手を広げ、声を荒らげた。
だがその声を斬って捨てるように、ミナが冷静に口を挟む。
「朝どころか四六時中、励んでいただきたいのです。浮遊城に在籍する八千の受精体、すべてを確実に孕ませるには、最低でも月に十件、年間で百件の着床が必要となります」
「正気かよっ!!」
「……? 単純な計算です。勇者さまの寿命を八十年と仮定した場合、年間百件の着床で――」
ハルトはミナの返答を遮った。
「そうじゃなくて!!」
ハルトは、八千人との“子作り”を本気でやらせようとしているのか――その真意を問いたかった。
明確な返答こそなかったが、空気と視線で十分に伝わった。
本気なのだと、嫌というほど理解できた。
「ハルト。何度も言うておるが、貴様の“種”は我が軍にとって何物にも代えがたい宝なのだ」
フィデリアは、まるで諭すように口を開いた。
怒りではない。教え諭すでもない。
ただ、愛する男の可能性を静かに、誇らしげに讃えるような口ぶりだった。
「フィデリア……」
「ゆえに、口内や膣外に垂れ流すでない。自慰など論外。常に、受精体の膣内で果てよ。孕ませよ、我が夫よ」
「おかしいだろ! 我が妻よ!」
周囲で控えていたメイドたちが、一斉に恍惚とした声を上げる。
「流石、魔王さま」
「流石です」
愛する者を“個人”としてではなく、“種の繁栄”のために語るその姿勢。
魔王としての気高さと、献身に満ちたその在り方に、皆が深く感銘を受けていた。
「いや! 何が流石なの!?」
だが、彼女たちの感動と熱意は、まるでハルトには届いていなかった。
「勇者くん……そんなに、お口がいいんですか?」
ネメラが、心からの疑問をぽつりと口にする。
「そんなこと言ったっけ!?」
「でも……お口でご奉仕すると凄く悦んでくれるから」
「……っ!」
ハルトは絶句する。
それは否定の言葉を探しての沈黙ではなかった。
図星を突かれたという自覚と、恥じ入るような反応――つまり、“事実”だった。
彼が悦んでいたのは、間違いないのだ。
「悦んでくれます」
「恍惚の表情だよね?」
「ごっくんするまで頭を離してくれないです」
「わかるー!」
周辺のメイドたちが、一気に盛り上がった。
先ほどまでの厳粛な空気はどこへやら、
まるで女子寮の休憩時間のような軽やかなトーンが玉座の間を包み込む。
「おいぃ! いま喋ったの誰だっ!」
ハルトの声が響いた瞬間、全員がピタリと背筋を伸ばす。
どの顔も無表情で前を見据えており、犯人探しはすでに不可能だった。
「ハルト」
魔王が、そっと名を呼んだ。
その声には、怒りも嫉妬もない。
ただ静かに――まるで母親が幼い我が子を諭すような、穏やかな響きだけがあった。
「はぁ……どうした? フィデリア」
ハルトはため息をつきながら、どこか諦めた声で応じる。
「わらわとて、愛する貴様の性癖を否定するのは心苦しいのだ」
「性癖てっ!」
「ゆえに、こうしてはどうだ? 口でも手でも尻でも、好きに致すがよい。ただし、射精は膣内。必ず、受精体の“中”で行え」
「どういうこと!?」
「なるほど。流石です。魔王さま」
ミナが即座に敬礼し、いつもの鋭い銀縁眼鏡をキラリと光らせた。
「流石です! 魔王さま!」
ネメラも元気よく追随する。
「流石でございます」
「流石……」
「流石~!」
場の空気に乗じて、玉座の間のあちこちから“さすまお”の合唱が湧き上がる。
誰も疑問を抱かず、誰も止めようとしない。
ここでは、これが“日常”だった。
「いや、だから何がだよっ!」
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