ゴブリン転生 1-8
ようやく終わった……。
辺りは真っ暗、俺たちはその場に座り込み、動けなくなった体を何とか動かす。
子供たちはおやつの時間には帰ったが、だからと言って豊作連鎖がすぐに止まることはなく、ようやく通常の成長速度に戻っても、山積みになった収穫物の片付けや仕分けがあり、終わったのがこの時間。
屍となっているのは俺らだけではない、他の魔物も死屍累々といった有様だ。
「疲れた……」
「今日は早く寝よう」
「賛成」
俺たちはすぐに帰り、風呂にも入らずそのまま布団に入った。
疲れていたのか、意識を失うようにすぐ眠りについた。
次の日もいつものように畑仕事をするために集まったのだが、その表情は一様に疲れている。
「おつかれぇ」
「今日も頼むわ」
「おーう」
ゾンビのような挨拶をしながら作業に取り掛かる。
今日も昨日の続き、野菜を収穫していくのだ。
昨日大量に収穫したあれはどこへ行くのかと同僚に聞いたら、全部まとめて冒険者ギルドが買い取り、そこから各地のギルドに配られる仕組みらしい。
気のいいスケルトンが教えてくれ…………スケルトン?
「ああアイツらか、どこかの村が正義漢ぶる奴らに滅ぼされたらしくてな、そこの元住民が死霊として蘇ってから進化したとか聞いた」
教えてくれたミノタウロスが首を傾げながらそう教えてくれた。
奴もなんか良く分かっていないみたいだ。
しかもすでに死んでいるから休む必要がない、昼夜を問わず一日中働ける戦力ということだ。
恐ろしい、ブラック過ぎだろ!
「まぁ生前より充実してるって本人たちは言ってたがな」