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オーク転生 2-1

「俺はオーク。最近ちょっと畑仕事に目覚めたただのオークだ。名前はまだない」


 ただ困ったことに畑を作るべき土地を持っていない。

 だから夜中にこっそりと村の片隅を借りている。


 この辺りは魔物の森が近いため、農地としては向いていないのだ。

 なので村人も俺が勝手に村外れで何やらやっていることには気づいているだろう。

 だが、深くは詮索してこないので助かっている。


 まあ、こんな辺境では余計なトラブルを起こしたくないという気持ちもあるのかもしれないけどね。

 そんなことを考えながら黙々と鍬を振るう。

 最近は少しだけコツを掴んできたような気がする。


 しかし、鍬とは不思議な道具だ。

 一体どうやったらあんなにも土を掘り返せるのか……。

 しかもあの小さな刃で。

 あれだけの力が出せるなら武器として使えばもっと効率よく土地を耕せそうなものだが……何故それをしなかったのだろうか?


 そういえば以前、この世界には魔法があると言っていたっけ。

 確か生活魔法の類いがあったはずだから、もしかするとそのせいなのか? 確かに魔法を使うとなれば、魔力を無駄にするわけにはいかないしなぁ。


 うん、考えるのはよそう。

 鍬を振っていればそのうち答えが出るさ。

 こうして鍬を振るうことしばらく。

 

「よし! 今日はこれくらいにしておこう!」


 一通り畑作りが終わった。

 あとはこれを少しずつ育てていくだけだ。

 ふむ、種は何を植えようか? やっぱり最初はジャガイモかな? それともサツマイモ? トマトもいいかもしれない。

 色々と考えてみるが、やはりここはシンプルに行くべきだな。


「よし、決めたぞ。今年はこの三つを育てることにする」


 まず最初に育てるのは――トウモロコシだ!!


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