異世界??・・・。んなわきゃない。
何話とかって入れたほうがいいのか・・・。
「なんだここは??」
目が覚めた・・・・。え?? ここはどこ??
テントの中のようだ。周囲を見回す・・・するとこっちを伺う女性の姿が、銀髪のロシア人??
「気が付いたようですね」そのロシア人が言った。
「あ、はい。あのーここは??」
「私のキャンプですよ。あなたが倒れていたので連れてきました。」その女性はすごい美人だった。年齢は若そうな気がしたが良く分からない。警戒されているのか少し遠巻きにされてる気がした。
「と、とりあえずありがとうございます。」こんな華奢な人が自分をここまで連れてきたんだろうか??
「どうやら宵の国の者ではないようですね。貴方はどこから来たのですか??」
宵の国??
「私は海にいたはずですけど」
「海??、あなたは山で倒れていましたよ??」怪訝な目をしてその女性は近くの杖を握りしめた。
・・・ん?? 明らかに警戒されてる。いやまてよ本当のことを言ってるだけなんだよな。
「海で、あのー・・・・」光に包まれたとか言っても警戒されるだけだろうと思って口をつぐんでしまった。
その女性は何かをつぶやいた。杖の宝石が一瞬光を宿す。
「貴方には悪性は感じなかったし嘘は言ってはいないようです。その妙な恰好といい持ち物といいどこから来たのか教えてほしい」少しとげのある声で女性は言った。
気が付くと私の所持品が傍らに置いてあった。と言ってもスマホと財布ぐらいだけど、あと缶コーヒーの缶もあった。
女性はローブみたいな服を着ていた。自分の恰好は長袖のシャツにズボンである。
なんとなく外国にきたような気がして「自分は日本から来ました」と言った。
「そんな国は聞いたことはありませんよ??」目つきが鋭い
「宵の国の向こうからきたのですか?? 聞いたことはないですが。」
「え?? 日本語お上手ですよね??」こんな流暢な日本語話す外国人ってなかなかいない。
「私が話しているのはティートファ語ですけど??」なにか気づいたのかまた女性は何かをつぶやいた。
「あなたには魔法の加護があるようですね。その魔法で言語を解しているようです。」
「この形式の魔法は・・・古代魔法に似ているような・・・」
どうも状況が呑み込めない。この女性は敵ではないようだけど味方でもないのか・・・??、そもそもここはどこ?? 言葉が通じてるのはなんで??
そもそも魔法ってなんだ??
「ここはどこですか??」
「貴方は転移の魔法で飛ばされてきたのか?? ここは東国の東より帰行山の麓」
ん??東国?? 中国のどこかかな??
「ここは中国ですか??」
「中国とは何ですか?? 中央大陸のこと?? ここは東国です」同じことを言わせるな感がした。
なんとなく・・・・「異世界」という単語が浮かんだ。
「ちょっと外に出てもいいですか??」自分が動くと女性も動いた、ある距離以上には近づきたくないようだ。女性が先に外に出るのを追いかける感じで外に出た。
湿った草木の匂いがした。森だ。・・・・というか木の一本一本がすごく大きい。
「・・・・・なんだこれは」思わずつぶやいた。自分の恰好がすごく場違いな気がした。
読んでもらってありがとうございました。