旅行前夜。キララとのお風呂
僕はお風呂場の椅子に座って、キララは僕の後ろに座って、僕の頭を洗ってくれている。
「どうかな…」キララは手を動かしながら僕に聞いてくる。
「うん。いいよ。気持ちいい」キララと一緒にお風呂に入っている。
キララは水着でとかではなくて、お互い素っ裸だ。
キララは狐っ子のハーフなので頭に大きい耳と、お尻に大きなふっかふかの尻尾がある。体にも銀色の体毛がある。
体毛があるから大丈夫だよ。とキララに押し切られて一緒にお風呂に入っている。
たしかにちらっと見た感じだと、人間のようにすべすべのお肌が露出していない分、刺激は少ない。
でも大事なところはタオルで隠している。
ざばぁ。とお湯で流してから、シャワーで優しくシャンプーを流してくれる。
目に入らないように目の上に手をあててくれている。やさしいキララ。
「今度は私にお願い… 注意なんだけど、耳の中にシャワーのお湯はかけないこと、耳の真上からというか、頭の真ん中から外側に向かってお湯をかけてね… 狐っ子用のシャンプー・ボディソープがあるからそれを使ってね…」とキララは言う。
「じゃあ洗うよ…」僕はシャワーを慎重に操作して耳の中にお湯が入らないようにして軽く湯で濡らす。
髪質は人間のとは違って、ふわふわで柔らかい感じの毛並みだ。
ネコの場合はピンと立つ感じで、ウサギは横に寝ている感じの毛。そして狐っ子の場合はその中間みたいな感じだ。
キララのあたまに泡をたてていく。うわぁ。すごいふっかふか。すぐに泡立つ感じ。指を立てて、あたまをかきかきしていく。
「うーんいいね。いいよ。それ… トリのころとは違う感触なんだけど、気持ちがいい…」
キララの体の線は結構ほっそりしている。水に濡れたからなんだけど、普段は毛ががあるのでふっくらとして見える。キララの体に障るとふわふわなんだけど…
銀色と白を基調とする毛並み。頭のでっかい耳のところも泡をたてて慎重に洗う。
僕はキララにやってもらったのと同じように、キララの耳に手をあてて中にお湯が入らないようにしてから、シャワーで慎重に泡を流してあげる。そして逆の耳も同じようにした。
「大丈夫かな。耳の中にお湯は入っていない?」キララの頭と耳を見ながら言う。キララの頭と耳は水で毛並みがぺったんこになっている。
「大丈夫。ありがと… ユキ君はやさしいね。さて。今度は僕。いや。私がユキ君の体を洗ってあげる。まずは二の腕から下の方に向かって洗うからね… あと大事なところはタオルで隠していても、隠さなくてもいいから…」キララは人間用のボディソープを手にとって手で直に、僕の二の腕をさわりだした。
「え。手で直に?」
「うん。せっかくだし。今日は二人きりだし…」キララは僕の二の腕をわしずかみにしたり、手で包み込むようにして洗っていく。
僕の体を優しく洗っていくキララ。二の腕が終わり、僕の背中を洗い始める。手で泡をつけてゆっくり洗っていく。その後はスポンジで洗っていく。
そして、背中の次はお腹。
キララは僕に背中から抱きついてきた。そしてぎゅっとくっついて、僕の肩にキララのあごを乗せてきて、手を後ろからまわして、お腹をなではじめた。泡が僕のお腹を洗っていく。
「ち。ちょっと。くっつきすぎ…」キララに裸でくっつかれてちょっと意識してしまう。
「なーに。問題はないよ。僕。いや。私は元々トリのハーフだったし、くっつくのは好きだったし…」
キララは僕のお腹をなでて洗っていく。なんかくすぐったい。
「あはは。ちょっとくすぐったいんだけど…」僕はキララの手がお腹をさわるごとにくすぐったくて笑いそうになってしまう。
「お腹はもうちょっとで終わるから...」キララはお腹を洗い終わると、僕の脚を洗い始める。キララは僕の背中に体重をかけながら、後ろから両手を使って僕の太ももの付け根部分から膝のほうに向けて泡をつけて洗っていく。
すごい密着しながら洗っていくキララ。
「すごく近いんだけど…」僕は後ろから体重をかけてくっついてくるキララに言う。
「いいからいいから…」
足のほうも洗い終わり、シャワーでお湯をかけてもらう。だいぶさっぱりした。さて。問題は次だ。
「えーと僕のほうは終わったけど。今度僕が洗う必要がある? やらないとだめ?」
「うん。だめ。僕。いや私のほうは、私がやったのと同じように洗ってくれるかな…」
キララは座りなおす。
じゃあ。洗うか。僕はスポンジを手にしようとしたが、キララの肌を見て思った。銀色の体毛があるから、これはスポンジとかは使えない。タオルでもいいのかもしれないけど毛が抜けてしまっては困る。やっぱり手で洗うしかないんだろうか。
僕は手に狐用のシャンプー・ボディーソープを付けて、まずは二の腕から洗ってあげる。
ああ。キララの二の腕は細い。体毛があるから普段は普通の太さに見えるけど、狐の子はみんな手足が細い。トリのハーフの子もなんだけど軽いし、細かった。手に泡をつけてキララの二の腕をなでていると結構泡がたつ。白いもこもこで覆われてしまった。そして二の腕の逆側。こっちも手で洗ってあげる。
さて、背中。銀色の体毛がある細い背中。
僕は手にシャンプー・ボディーソープを付けて背中を洗い始める。この背中も体毛がある分すぐに泡がたつ。指をたてて洗ってあげたり、手の平をつかってなでて洗ってあげたりした。
そしてお腹。キララの後ろから前を見ないようにして手でお腹を触り始める。
「あはは。くすぐったいよ…」キララは体をよじってくすぐったいのを表現する。
「ごめん。でも。すぐに終わるから…」僕はキララのお腹を洗ってあげる。キララのお腹ぽっこりもしていなくてぺったんこでもなく、ごく普通のお腹。
お腹をなでなでして洗ってあげる。そして脚。やっぱり後ろからかな。前だと大事なところが見えちゃうし…
僕はキララの太ももの付け根から膝のほうに向かってわしずかみにするようにして、なでて泡をつけていく。そして優しく洗ってあげる。
「やっぱりキララの脚。細いね…」僕は自分の脚と比べながら言う。
「うん。狐のハーフの子はみんな手足が細いんだよ。ネコのもなんだけど。脚が太めなのはウサギのハーフぐらいだよ。体重もウサギのハーフの子が一番重いしね。
体形は太ってなくても大体15kgから20kgぐらい重いよ… 狐のハーフは外見が体毛でもこもこしているから太く見えるけど、水に濡れると結構細いんだよ。体重もミミちゃんと同じぐらいかな。
身長は私のほうが高いけど…」
キララにくっついてわかったことがあるんだけど、このふわふわ感は体毛のせいだったとわかった。キラのトリのハーフの時は羽毛がふっかふかだったんだけど、狐の体毛も以外にふっかふかしている。
キラの脚を洗い終わり、シャワーでお湯をかけて泡を流してあげる。
「はい。終わったよ」僕の言葉にキララはありがとと返してくる。とっても満足したようだ。
十分に泡が流れた後、一緒に湯船に入る。
僕が先に入って湯船の中に座ってから、僕の足の間から背中をくっつけるような感じで座ってくるキララ。
僕は後ろからキララをぎゅっとしてみる。
「いいね。こういうの。恋人同士みたい… お付き合いしちゃおうか…」キララは言う。
「えー。どうしようかな… 内緒でならいいよ…」キララは僕が好きみたいだし、僕のほうも好感を持っているし、キラが死んだと聞いたときかなりショックだった。キラとなでなでをしたときのことは良く覚えている。ふっかふかだったし。今となっては狐っ子となったキラなんだけど。キララとして生きていくことにしてからある程度時間がたっている。
たまに僕と言ってしまうことがあるけど、みんなにキラとはばれないようにしないといけない。
お付き合いのほうは受けることにして、キララも了承してくれた。みんなには内緒…
お風呂はもう先に一緒に入ってしまっているし…
☆☆☆
お風呂から上がり、僕はキララの体をふいてあげて、ドライヤーで頭を乾かしてあげた。結構すぐに乾く狐っ子の髪。キララは下着姿になってから僕の体を拭いてくれて、頭も乾かしてくれた。
なんかもう。すごく仲が良くなっている。
お風呂の後は飲み物を一緒に飲んでから僕の部屋へ…
「ねえ。明日からの連休なんだけどね。うさ耳っ子達は、地方のニンジン祭のイベントに、ミミちゃんはレオやココ達のネコミミっ子で、地方の魚介のイベントに泊りがけで行きたいって言ってたよ…
シロはララちゃんと一緒について行くと言っていたし、そのときにギンちゃんも一緒だって…
私からの提案なんだけど二人きりで一緒にどこか行かない?
TMRがあるから一緒に未来にでも行ってみようと思うんだけど… どう?」
キララからの提案。「そうだね。うさ耳っ子達はウサ耳っ子で、ネコミミっ子達はネコミミっ子どおしでゆっくりしてきてもらって…
前にキラに宇宙での演奏に連れて行ってもらったことがあって、あれが印象的で忘れられないんだけど、宇宙はどうかな…」
「うん。いいねえ。簡単に操縦できる宇宙船ならレンタルできるしいいと思うよ… 身近な木星と土星あたりの衛星軌道上で1泊ずつして、そして遠く… 景色が盛大なところを見て回るのはどう?…」
「いいね。レンタル代は高くないの?」
「うん。大丈夫。キラが表向きで生きているときに、キララの口座にいくつか資金を移しておいたからお金のことは大丈夫」
「じゃあミアお姉さんのところに泊まりに行っているミミちゃん達に話して、僕たちは二人ででかけよう…」
「じゃあ。そうしようか…
ところで私にユキ君の時間を3日ぐらいくれないかな、私の時間もユキ君にあげるけど…」
「え。それってどういうこと?」僕はわからなかった。
「うん。えーとね説明するね。連休で泊まりで行くのは1泊2日なんだけど、TMRがあるから5日間旅行に出かけて、ここの時間でいう次の日に戻ってくるの。表向きは1泊2日。実際は4泊5日」キララは僕のほうを見つめて言う。
「いいよ。そうしよう…」僕は今の話を僕の部屋で布団を並べてそれぞれの布団の中で話していた。
お休み… 電気を消して寝ることにした。




