表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】しっぽのとなり  作者: しっぽと羽
けもの耳の子達とのふれあいとSFちっくな日々
33/138

地球の終わり

 ここはカザー星系。ボスの部屋。

「どうだ。やったぞ。過去の地球の過去改変が終わったぞ。どうだ。政府による声明発表。そして新地球への住民の移転。すべて順調に行っている…」


「はあ。本当にやってしまったのね…

あたし。これから休暇をとるわね。明日も休むわ…」

 ミミアは出て行ってしまった。


 ボスは部下を呼び出した。


「過去の地球がもぬけの空になったのを確認したら、今の地球を確認してくるのだ。誰もいなければ惑星ごと破壊しても良い…」

「わかりました。確認後処置します」部下は敬礼をして出て行った。


☆☆☆


 次の日。地球は爆破され世界一長い航行路の建設が始まることが決まった。


「ふっはっは。やっと計画が実行できる。ボスは自分のデスクに座ったまま、お酒をグラスについだ…


 そのとき通信が入った。

「こちら。太陽系の作業員であります。こちらは準備が終わりました。いつでもOKです」

 と作業員が言う。


「よし。やれ。まずは解体をするために、木星から破壊しろ」


「は。ではいまから実行します。そちらからでもモニターはできるはずです…」


 部下は実行命令をだした。


 木星に向かって何かが発射される。


 そして。


 どごぉ。とガス惑星の本体に巨大な穴が空く。


 そして、黒い穴はひろがっていき、ガスが黒い穴の中にすいこまれていく。


 しばらくする。


 1時間ほどすると、木星はすっかりこの世から消えていた。


「終わったのであります。次はいかがいたしましょう」


「次は火星だ。そのつぎは地球。水星。そして太陽を破壊しろ」


「はっ」部下は命令を受けた。


 ごくり。琥珀色のお酒を口に含む。これはたしか地球産のお酒だったか。もう呑めないな。

 まあ残念だが、もう地球はこの世に存在しない。


 さてとどうするか。この後は部下に仕事を任せておけばよい。航行路の建設は順調に進むだろう…

 

 ボスは、グラスをテーブルの上に置いたときだった。


 いきなり部屋にキラとララお姉さんが現れた。


「やあ。元気かい。ボス…」キラはいきなり出現してボスに挨拶をする。


「こんにちは。どう勝利のお酒は…」

 ボスはびっくりした顔で言う「なんでお前たちがいるのだ。あ。わかった。政府による声明がある前の時代から来たんだろう…」


「まあ。違うね。ララお姉さんはどう説明するのさ。ユキ君のいる時代に声明があったんだよ…

ララお姉さんは新地球に移動した後から来たのなら説明がつくけど…」


「そう。そうだ。そうに違いないお前たちは新地球から来たのだろう…」


「違うよ…」

「違うわよ…」

 二人は同時に答えた。


「そんなことがあるはずがないだろう…」ボスはグラスにお酒を注ぎなおした。

 少し手をふるわせながら、グラスのお酒をごくりと飲む。


「もし。もしだよ…ここが仮想現実の中だったら?」


「は?」ボスはグラスを机の上に置いた。そしてさらにお酒をつぐ。


「だから。もういちど言うね。ここが仮想現実の中だったら?」キラはさらに言う。


「な。なにをばかなことを… ここは現実だぞ…」お酒をぐいっと飲むボス。


「じゃあ。これ見て…」キラはデバイスを操作すると、あたりの景色がかわった。あっというまにスクロールして、マトラ星系の景色になった。


「なっ。なんだこれは…」ボスは椅子から立ち上がった。


 あたりを見回すボス。手からお酒の入ったグラスが落ちて砕ける。


「じゃあ。ユキ君達をここに呼ぶから… みんなにまとめて説明するよ…」


☆☆☆


 ユキ君達。それとキラとララお姉さんもここに強制的に呼ばれた。

「な。なんで僕がそこにいるの?」キラはもう一人のキラを見て驚く。

「私があそこにいる…」ララお姉さんももう一人の自分を見て言う。


 最初に出現したキラが言う「実はね。僕と隣にいるララお姉さんはそこにいるキラから見て一か月後の自分自身なんだ。


 今回の仮想現実を仕掛けたのは僕さ。未来のマトラ星系の人に頼まれて仕込んだんだよ。

 関係者みんなを仮想現実の中にさそって、そのまま仮想現実から覚めたと思わせた。


 この仮想現実は途中からマトラ星系のシステムに接続したから現実とそっくりなんだよ…

だから仮想現実から覚めたということを見せたことによってここが現実だと思うようにしたのさ…」


「そんなばかな…」ボスはくずおれた。


「さて。そこの円の中に立つと現実に戻れるから…」キラはボスを連れて円の中に入った。

 するとキラとボスは消えた。


☆☆☆


 ユキ君達も円の中に入る。

 最初に仮想現実の中に入った場所だった。カプセルから出る。


「これって現実? それとも仮想現実?」僕ユキは、夢から覚めたけど、それが夢だったかのように不安になった。


「ほんと。ここ最初に仮想現実の中に入ったところ…」みんながあたりを見回している。


「ねえ。本当に現実なの? わからなくなっちゃった」

「そうね。わからないわね…」

 トリのハーフ娘達が言う。


「そういえば、仮想現実の中に虫はいたかい? 蚊とかハエとか…」


「えっ。えーとそういえばいなかったような… 夜の明かり。街灯とかにガがいそうなんだけど、そういえば見かけていないかも…」


「確かに… 畑にテントウムシとかいなかったかも…」ニンジン畑を見ていたラミちゃんが言う。


「元の時代に戻るよ…」キラ(元からいたほう)はみんなをTMRで連れて帰った。


「さてと、私はボスの所に行くわね…」

「うん。僕も行く。きっと真相を知っている僕自身がいるからね」

 キラはTMRを使って移動することにした。


☆☆☆


 キラはTMRを使ってカザー星系へと向かう。

 そこにはくずおれた恰好のボスと未来から来たキラがいた。


「さて、新地球は仮想現実の中だということがわかったと思うけど、何回やっても無駄だと思うよ…」

 とキラはボスに言う。


「くっ。こんなばかなことがあるかぁ」がちゃん。お酒の瓶を床にたたきつけるボス。


「ああ。もったいないなあ。ところで、ここも仮想現実って知っているかい?」


「あ"?」変な声でボスは言い、そしてキラを見た。


「ああ。うそ。うそだよ。ここが現実…

でも仮想現実から出たところが、まだ仮想現実だったら。どこが仮想現実でどこが現実か。わからなくなるね。それを使って仕込んだんだ…


いやぁ。大変だったんだよ、関係者全員を仮想現実の中にさそって。それで仮想現実からいったん出た


と思わせて、TSIを使わさせて過去改変をさせる。


こんな過去改変はTSIを使ってやろうとすると、かなり大幅な変更になるから実際はできないんだけど…

仮想現実の中だからできたんだ…


そしてボスは地球から人類を撤退させた…

いやぁ。現実でなくてよかったよ… 未来の僕の家もないんだもん。

さて。ボスは計画を失敗したね。どうするのかな?」


 未来のキラはボスに問う。


「くっ」ボスは銃を取り出してレーザーをキラに向けて撃つ。


「無駄だよ。無駄。TMRの本人保護機能を知っているでしょ」

 銃に撃たれても、キラの体の手前で光線が吸収され、キラの体の後ろから出現して、後ろの壁を焼いた。


「くっ。くそ。だめか。じゃあ覚えておけ。いつか暗殺してやるぞ…」


「やってみれば… だめだと思うけど…

じゃあ僕はキラとかララお姉さんを連れて帰るから…」と言ってボスの元から離れる。


「ぐぬぬ」ボスはうめいていた。


☆☆☆


「ねえ。計画の詳細を聞きたいんだけど…」みんなと一緒にいたほうのキラは、未来のキラに聞いた。


「そうだね。じゃあ説明するよ… 初めにマトラ星系の人に会うんだ…その後は準備として、仮想現実を管理しているところにアルバイトで潜入してから、データを書き換えるんだ…」

とキラは説明する。頭がいいキラはすぐに覚える。


「うん。だいたいわかったよ… みんなをだませばいいんだね」


「そう。仮想現実から出たことを演出するんだ。仮想現実の中でもTMRを使えるようにする。

TMRの行先は過去の自分が行ったところを仮想現実の中で再現すればいい」


 キラとララお姉さんはこれから工作のためにいろいろ動いてもらう。と未来から来たキラとララお姉さんは言った。


「あと。お願いがあるんだけど。ユキ君達に説明してあげて…

僕は働きづくめで疲れたんだ。帰って寝るよ…」あくびをした。


「おつかれー」キラは未来のキラに言った。


「じゃあ、あたしも帰るね…」未来から来たララお姉さんも帰った。


「さてと。じゃああたしは準備のために家にいったん帰ってから支度してくるわね」ララお姉さんは言い残して帰った。


 キラはユキ君達の時代に行ってから仕事をすることにした。


☆☆☆


「やー。疲れたでしょ。今回もこんなことになってごめん」キラはユキ君に謝る。


「謝らなくてもいいよ。悪いのはカザー星系のボスだし…」ユキは申し訳なさそうな顔をしているキラに言う。


「ところで、ユキ君にお願いがあるんだけど、僕は明日から忙しくなるから、今日はゆっくりしたい。

そこで、ユキ君にあれをやってくれないかなと思って… ヒメルとみのるお兄さんみたいなもの…」


「え。ああ。いいよ。あれね…」ユキはなでなでだと思った。きっとなでられるとリラックスするから、今のうちにしておきたいと思ったんだろう。


 ユキ君達は町のデパートで買い物をして、ごはんを食べてから帰宅することにした。


☆☆☆


「あー家だ…」ユキはソファに寝っ転がった。


「あーあたしも…」ユキのとなりに無理やり寝っ転がるミミちゃん。


「あー。つかれた…やっぱり家がいいわね… えいっ」ラミちゃんはミミちゃんの上にダイブする。


「ぐあっ。重いのよ。デブウサギ…」


「あー。何やっているの。あたしも…」ララお姉さんは更にラミちゃんの上にダイブする。


「ぐっ」幸いユキはララお姉さんの下敷きにはならず、ミミちゃんとラミちゃんの上に乗った。


「くそ重いのよ… ララお姉さん」


「あー。あたしもやろっ」ミアお姉さんもソファの上にダイブする。


「ぐっ」今度はユキ君の上に乗った。


「何ぎゅうぎゅうになっているの… ほら。みんな降りて…」シロとソラがだんごになっているユキ、ミミ、ラミ、ララお姉さん、ミアお姉さんを見て言う。


「ほら。潰されて可哀想に… ユキ君はあたしと一緒にこっち来て…」とソラがユキの手を引っ張る。


 ユキ君の部屋にはシロとソラ、そしてキラがいる。


「なでて…」

「あたしもなでて…」

「僕もさっき言ったよね。なでてくれるかな…」

 トリのハーフ達。なでなでしてほしいらしい。


「はいはい。わかったよ…みんな順番に…」僕ユキはなでなですることにした。

 トリのハーフにもなったし、仮想現実の中で、なでなでポイントもわかったので、もう大丈夫だと思った。


「最初は私から…」シロが一番手。シロはユキの隣に座って頭を下げる。

 なでなで。なでなで。

 手を使ってシロの頭の羽毛の毛をなでなでする。横になでたり、逆なでしたり。耳のところをなでたり、ほっぺたのところの近くをなでたり、後ろをなでたりする。


「気持ちいい?」念のためシロに聞いた。


「んー。いいわよ。かなりうまくなっている…」シロは満足している。たっぷり15分間なでてあげた。


「じゃあ交代。ソラの番かな…」僕はなでなでをやめて、ソラに隣に座ってもらうように言う。


「ああ。もう終わっちゃった。でもありがと…」シロは立ち上がる。


「じゃあ。始めて…」ソラがユキに言う。

「うん。なでるよ…」なでなで。シロのときと同じように横になでたり、逆なでしたり、もふもふしたり。ふかふかしたり。いろいろな感じになでていく… なでている途中に頭をなでやすい方向に向けたときは、手でなでやすいところの頭をなでる。そしてちょっと位置をずらしてなでる。


「いい。きもちいい…」ソラはなでられながら言う。

 たっぷり15分。ソラをなでてあげた。


「はい。終わり。じゃあキラだね…」僕はキラに言う。


「じゃあ。お願いするよ…」キラは僕の膝の上に座ってきた。

 僕は最初に、キラの体を抱きしめてみる。


 キラはトリのハーフ。羽もほかの子と比べて大き目。


 キラの体を抱きしめたときの感触はふわっふわだった。

 僕はキラの頭をなではじめた。まずは頭の真後ろをなでなでして、ゆっくり逆なでする。

 その後に、頭の横をゆっくりゆっくりなでて、頭のてっぺんもなでる。そして、また頭の真後ろをなでる。なでなでしているうちに、なでやすいところを向けてきたらそこをなでてあげる。

 たっぷり15分なでなでしてあげた。キラをなでているうちにシロとソラはいなくなっていた、きっと自分の時代に帰ったんだろう。


「うん。ありがと… じゃあお礼に…」キラはユキを押し倒しぎゅっと抱きついてきた。

「うわぁ。急に…」僕はキラに押し倒されたけど、キラがぎゅっと抱きついてきたのでその柔らかさと羽毛の気持ちよさを感じてそのままされるがままにした。


「夕食までちょっとあるから一緒に昼寝しよう… 僕を羽毛布団のかわりにしていいからね…」キラは気持ちのいい羽を持っている。


 鳥のハーフの子。みのるお兄さんが言うにはヒメルは生きた羽毛布団のようにふっかふかで、あったかくて、好きという気持ちしかなくて、ぎゅっとすると幸せになると言っていた。


 生きた羽毛布団の意味はわかる。ものすごいふかふか。それに女の子固有の体の柔らかさ。それと体温。くっつくとキラの鼓動が聞こえる。息遣いも感じる。僕はぎゅっとキラに抱きついた。


 ああ。いい。いいよこれ… 羽毛の感触。そしてキラの体の重さ。ほどよくぎゅっとくっついてくる。二人して一緒にうつらうつらして。寝るところだった。


「あ。静かに…二人とも寝てるね…」

「そうね…」

 ミミちゃんとラミちゃんが僕の部屋の入り口からそっと見ている。

「なんか、二人とも以外に仲がいいわね…」

 羽毛布団になっているキラを見て言う。ユキ本人もすーすーと寝ているし…


☆☆☆


 ずいぶん久しぶりな感じで家で夕食を食べた感じがする。仮想現実で過ごしたりしたから、いろいろなことがあったからだ。そして、仮想現実の中での新地球の騒動があった日から2週間が過ぎて行った。


……


 とある日。

「なんか寂しくなるわね…」ラミちゃんがネコミミっ子のレオとトラ。ココとミルクちゃんにお別れのことばを言う。


「新しいホームスティ先が見つかったのよね。遊びに行っていいかしら…」ミアお姉さんがレオと握手をする。


「うん。でもよかったよ。ここと大きい町を挟んで逆側の町なんだけど、2家族がちょうど都会から引っ越してきて、隣どうしに家を借りてハーフの子を4人迎えてくれるなんて…4人が近くでホームスティできるところを探していたんだよね…」


「良かったわね。4人一緒で」ミミちゃん。ネコミミっ子が少なくなるのが寂しい。


 そのほかにギンちゃんも同じ逆側の町に移動することになった。新しいホームスティ先で暮らすとのことだ。どうしても狐っ子がいいというご家族の方がいて、同意したのだった。


 その日の夜は送別会を実施し、料理は鯛めしやカニの鉄砲汁。いつもより高級な鰹節でだしをとったアサリのお味噌汁とかの魚介がふるまわれた。


……


「じゃあね。遊びに来てね」

「ばいばい」

「お世話になりました」

「また遊ぼうね…」

「落ち着いたら家に遊びに来るのじゃ…」

と、レオとトラ。ココとミルク。そしてギンちゃんを見送った。


「なんか一気に寂しくなっちゃったわね… 幼稚園児も一人減っちゃったし…

この付近だとみのるお兄さんのところにいるシロだけかな…」


「うん。でも逆側の町に遊びに時々行くから寂しくはないよ…」ララちゃんは言う。


 ぴんぽーん。とチャイムが鳴る。


「やあ元気かな…」キラだ。そしてキラの後ろからもう一人見たことがない子を連れてきていた。


「えーとその子は?」ユキはキラの後ろにいる子を見る。どうやら狐のハーフらしい。銀色の毛が特徴だ。


「この子はキララと言うんだけど、訳ありでね。しばらくここで預かってくれないかなと思って…

この子はこの時代の子ではないんだ… 僕のほうで住民登録はしておいたから問題はないと思うんだけど… そして転校手続きもしておいたから、ユキ君やラミちゃん、ミミちゃんの同級生として迎えてほしいな…」


「えーと。初めまして。キララといいます。よろしく…」

 ちょっとおとなしいように思える狐耳の女の子。ギンちゃんと入れ替わりでまた狐耳っ子が増える。


「よろしくね」ミミちゃんは挨拶する。

「よろしく…」ラミちゃんも挨拶する。


 キララの二の腕を見るとTMRの仮想端末が見えた。ララお姉さんのTMRと同じタイプだ。


「この子なんだけど、TMRの開発をしている会社で契約社員として行っているんだ。ララお姉さんと同じタイプの管理用のかなり未来のTMRを持っているから、未来とかクロのいるところとか、あまりないと思うけどカザー星系とか、マトラ星系にも行けるから一緒に行ってみるといいよ…

そして僕のほうは学業とかアルバイトが忙しくなるから、しばらくここには来られなくなるよ…」


「そうなんだ… じゃあキララさんだっけ。今日からここが君の家だよ…」


「うん。ありがとう…」


「あと、ユキ君いいかな。ちょっと公園まで…」とユキはキラに呼び出された。


☆☆☆


 公園までキラと一緒に歩いていって、公園のベンチに二人で座る。

「なんかあった?」ユキはキラに聞く。


「ええとね。前の新地球の騒動なんだけど、カザー星系のボスに暗殺されかけたことがあってね…」


「えっ。それって」僕はかなりびっくりした感じでキラを見る。


「ああ。大丈夫だよ。失敗に終わったし… 未来からの情報をもとに回避もできるし、TMRの本人保護機能もあるし… で言っておくことがあるんだ…

タイムトラベラーが死んだ場合は、どうなると思う?」


「えっ。死んだ場合? もしかしてキラ…」


「いやぁ。死ぬ気はないんだけど… もしTMRでいろいろな過去や未来に移動できる人がいて、あるところで死んだ場合、本人の死後も未来のどこかに出現するのはわかるよね… TMRで未来へ移動している場合なんだけど…」


「うん…」


「そして、未来から来た別の人から聞いて、その本人が老衰で亡くなることを知る。その場合は自分が突然死んでしまうことはないということになるんだけど… 僕もね、ララお姉さんから聞いたんだけど… 僕は寿命をまっとうして将来老衰で死ぬって言ってたんだよ…」


「ということはキラはおばあちゃんになるのかな」


「まあそうなるね… だから心配しないでもいいよ。ということを言いたかったんだ。僕は自分で言うのもなんだけど頭がいいから、カザー星系のボスがプロの暗殺屋をやとってもきっと大丈夫だと思う… えーとそれだけだよ…」


「そうなんだ…」僕はキラを見る。キラの目はちょっと悲しそうな感じをしていた。


 キラはキララを紹介してくれた日を境にあまり姿を現さなくなった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ