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【連載版】しっぽのとなり  作者: しっぽと羽
けもの耳の子達とのふれあいとSFちっくな日々
15/138

3人の長身うさ耳娘達…

 カザー星系の人口衛星。


 ミミアは上司の部屋にいる。上司は不在だった。ミミアはこっそり上司のコンソールを操作していた。


 そこに上司が戻ってきた。


「お。ミミアか… ちょうどよかった。ところで… あの約束はどうなった?」


 ぎくっと一瞬ミミアは顔がこわばったが「約束ですか? なんでしょう…」と冷静にボスに聞いた。


 コンソールの画面で開いている画面を縮小化させた。そして別の画面を表示させる。

 ミミアはコンソールから離れる。


「お前が、パンツを見せてくれると言ってたろう…」とボスは言う。


「は?」ミミアはボスを見た。


「だから。パンツ…」ボスはまだ言う。


「くそじじぃ」ミミアは上司に言った。


「くそ。とはなんじゃ。評価と給料を下げるぞ…」


「やってみたら。えろじいい…」ミミアはボスに言ったとき、通信がはいった。


「あっちょっと通信… え。何…あー。そう… えーとね。伝えておく…」

 ミミアは可哀想なものを見る目で上司を見た。


「じゃあね。パンツ見ていいわよ。そこで待ってなさい。行くから…」

 ミミアは入り口付近から入ってきた上司のもとへと歩いて行く。


「何! 本当か?」目を見開くボス。


「いいわよ。ほらっ。今日はズボンでなくてよかったわね。スカートだし… ほらっ」

 ミミアはスカートに手をかける。


「そこでしゃがむのよ…」とミミア。


「わかった。見せてくれ…」ボスはその場でしゃがんだ。


 ミミアはちらっとスカートをめくった。

 がん見している上司。


「きもいのよ… まあ。いいわ。あたしの太もも…」


「こうして近くでみると、かなり太いな… むっちりとしていてえろい」


 ミミアはしゃがんだ位置から、太ももを手でさわろうとしている上司の写真をとった。


「何をしている。写真をとったな…」


「足が太いは余計よ…

で。あなた。この写真を公表されなくなかったら、あなたの持っている衛星の採掘権を10%渡しなさい…」


「10%。それでいいんだな。それで写真を消すんだな…」


「そうよ… で。いつまで見ているのよ…

蹴るわよ…」ミミアは蹴るふりをする。


 ボスは立ち上がり「じゃあ。今すぐ消せ… 採掘権をやるから…」とミミアに言う。


「わかったわよ…」ミミアはデバイスを操作し「ほら。消したわよ…」とボスに言う。


「ふっ。ばかめ。採掘権は渡さんぞ…」ボスはミミアが画像を消してから言った。


 でもミミアは…「そう言うと思った。消す前に共有ディレクトリへ写真を転送してあるのよ…

まだ消えていない… 共有ディレクトリだから、誰が見るかわからないわよ… ほら。

どうする?」


「上司の権限があれば、共有ディレクトリの画像は消せるのだぞ…

ぐっ。あれ。おかしいな。権限がないだと…」慌ててデバイスを操作する上司。


 デバイスを操作しているボスにミミアは言った。

「ところで、さっき総督から連絡があったわ。あなた呼ばれてるわよ…カンカンに怒ってし。

きっと地球の件よ… 勝手に地球を壊滅状態にしようとしたのと、マトラ星系を危険にさらそうとしたのと…」


「なに? あれは立体映像だったろう」


「あなた。消し炭になるかもね… 早く行ってきなさいな…

だから、冥土のみやげにパンツ見せてあげたのよ…」とミミアは言う。


「ぐぬぬ。そうか。失敗したな… 行かなかったらどうなると思う?」


「もちろん。そのときは完璧に消されるわね…」


 ミミアの言葉のあと、くそじじいは出て行った。


「ふっ。ばれなかったわね…」ミミアは上司の端末を操作して、エリス星系の第4惑星の所有権を自分のものに変更している申請画面を閉じた。所有権はすでにミミアに移っている。


 パンツの誘惑とあたしの太ももでなんとかごまかしたのだった。まあ安いもんよ…


 きっと総督から計画が失敗したことを言われて責任を取らされるわね…


 たぶん。ボスは辺境へ移動になるわね… とミミアはつぶやいた。


「あ。そうだ。休暇の申請もしちゃおう。地球にでも遊びに行きたいな… キラに頼めるかしら…」ミミアは言った。


☆☆☆


 場所がかわり、ララちゃんが22歳の時代。


「ねえ。遊びに来たよ…」キラはララに挨拶する。


 その後ろからうさ耳お姉さんであるミアお姉さんが顔を出す。


「あれ? ミアお姉さん?」いつもと雰囲気が違う…


「やっぱり似ているのか? あたしはミミアだ」


「へっ。ミミア? えーとカザー星系の?」あたしララは言った。


 ミミアは首に白のスカーフを巻いている。

「今日は休暇で遊びに来た。キラに過去の地球へ連れてきてもらったんだ」


「そう… でも。あなた自分のTMRデバイス持ってなかった?」ララは言った。


「まあ。持っているが、これは場所の移動にしか使えないんだ。時間を移動しようとすると、

自分の小間使いのネコに付けて過去や未来に行ってもらうのに使っている。

なんだ忘れたのか。あたしたちの時代のTMRはまだ、ネコぐらいの大きさの生き物しか時間移動できないんだよ」


「あっ。そっか。そうだよねぇ。普通のTMRはそうだよね…」とララは言う。


「普通のってなんだ。お前のは違うのか?」ミミアはララに問いかける。


「まあ。そうねぇ…」とララはミミアとしゃべっているとき、キラに通信が入った。


「え。何。うん。あー。そっか。じゃあ緊急だね…」キラは通信で誰かと話す。


「すまないんだけど、用事ができちゃった。 じゃあ行くから…」

 キラは急いでいる感じで、TMRによって自動ドアを開けた。


「おい。ちょっと待て。あたしはどうなる…」

 ミミアの言葉を聞かずに、キラは自動ドアを開けて出て行ってしまった。未来か過去かどこかに移動してしまったみたい。


「なあ。ララ。どうするんだ。あたしは帰れないのか?」ミミアはウサ耳をしょんぼりさせて、ララに聞く。


「あたしのTMRで移動できるわよ… あたしを中心として2メートルぐらいの円の中に入ってくれれば…」

 ララは、自分の二の腕をタッチする。するとTMRの映像が映し出される。


「なんだそれは…」実体がないTMR。TMRの仮想インターフェースだった。


 ミミアは目をむいてびっくりする。

「じゃあ。行くね…」


☆☆☆


 ミミアとララは、ユキ君の時代のミアお姉さんの家の前に移動した。


「あっ。ミアお姉さん…」ララはミアお姉さんを見て行った。


「へ?」ミアお姉さんは家庭菜園のニンジン畑に水をあげていたところだ。


「あなた…」ミアお姉さんは、ミミアともう一人の長身うさ耳娘を見た。


「あたしはララ。22歳よ。未来から来たの…

あたしもTMR 使えるようになったの。

ねえ。ミアお姉さんの家に入れてくれる? そしてこれがミミア…」

 とララはミミアを紹介する。


「これって何よ…」ミミアは文句を言う。


「み。ミミア?」ミミアと聞いて、ミアの顔がちょっとこわばる。


「大丈夫よ。これ。白のスカーフ。有休休暇を一か月とってるのよ。旅行よ。旅行…」

 ミミアは白のスカーフに手をやった。


☆☆☆


「なかなか古風で。いい住み家じゃない…」ミミアは、畳の部屋のちゃぶ台の前に座る。

 うさ耳の長身女性が3人。ミアお姉さんの家のちゃぶ台を囲んでいる。


「しかし。あなた。本当にララちゃんなの?」ミアお姉さんが言う。


「そうよ。成長したでしょ。身長はミアお姉さんより大きいのよ…

175cmあるのよ…

胸はミアお姉さんのほうがちょっと大きいけど、体重はミアお姉さんよりたしか10kg軽いのよ…」


「そのプロポーションで、あたしより10kg軽いなんて…」ミアお姉さんの耳がしょぼんとなった。


「そうだ。3人で街に買い物へ行かないか? ララから聞いたんだが、こういう服が売っていると聞いてな…」

 ミミアは、映像を見せる。悪女風の女が来ているスーツ。何かのアニメのコスプレ。

 それとバニーガールの衣装。

「それとだな。地球産の下着というのも興味がある…」とミミアは2人に聞いた。


☆☆☆


「いやぁ。いい買い物した。このスーツいいぞ。有休休暇終わったら着ていこうかな」

 ミミアはいかにも敵のやり手の女が着ていそうなスーツと、バニーガールの衣装。それと下着を購入した。それとハリセン。駄菓子屋で買った銀玉鉄砲と、火薬で「ぱん」と音が鳴るおもちゃの鉄砲。


 その後…


 ミミアと、ララはすっかり出来上がっていた。

 ミミアのお土産の琥珀色の液体。それはお酒だが、ミミアとララが飲んでいた。


「なかなか、いける口だな。ほれ。グラスが空だぞ…」


「どもー」とララお姉さんは、ミミアから琥珀色の液体をグラスにつがれて、それを飲んでいる。


「ねえ。ララちゃん? 大丈夫なの?」

 心配してミアお姉さんが言う。ミアお姉さんはここでは未成年だから飲んでない。


「らいじょうぶ。らいじょうぶ。

そうだ。ねえ。ミアお姉さん。今日はユキ君いるんでしょ。

ここに呼んできて…」と結構酔っぱらっているみたいなんだけど、ララお姉さんはユキ君を呼んでくるようにとミアに言った。


「まあ。いると思うけど…なんで?」


「いいから。いいから…」


☆☆☆


 僕。ユキは、ミアお姉さんから言われてミアお姉さんの家へと向かった。


 僕はミアお姉さんの家の中に入る。


「何なの急に来てっていうのは…」ちゃぶ台を囲んで、うさ耳の長身お姉さん達がいる。

 2人はお酒を呑んでいるみたいだ。


 見たことがない一番長身に見えるうさ耳の子は一番酔っているように見える。


「はーい。ぼうや… あなたがユキ君ね。あたしはミミア」ミミアは手をふってユキ君に挨拶した。

 

「なっ。ミミア? ミアお姉さんが二人いると思ったんだけど…」カザー星系にミアそっくりの高官がいるとミアお姉さんから聞いていたんだけど、この子か。


「あたしはララ。知っているでしょ。幼稚園児のララちゃん。大皿を割って、うさぎ鍋と言ってたっけ。今は22歳よ…」


 今は幼稚園児のララちゃんは、22歳になるとああなるのか…

 ララお姉さんも、ミアお姉さんに負けないぐらい、完璧な本物のバニーガール女性だ。

 胸はちょっとミアお姉さんより小さい。本当にララちゃん? 将来ああなるの?


 こくっと。琥珀色の液体を飲んでから。「なんだか。暑くなってきちゃった。脱ごう…」

 とお約束の行動に出始める長身うさ耳娘のララ。

「えっ」僕は止めるのも聞かず… ララお姉さんは上着を脱いでしまった。


「あたしも脱ぐか…」ミミアもなぜか、上着を脱ぎ始め下着姿になった。


「うわぁ。何やっているんだよ…」


「なぁに。ミアお姉さんとかラミちゃんとか、ミミちゃんの下着姿を見慣れているでしょ。

ユキお兄ちゃん」と言いながらララお姉さんが立ち上がった。


 なんかやばい。この流れ…


「ねえ。ユキ君。こっちいらっしゃい。あたしの膝の上に座るのよ…」

「げ。ミアお姉さんと同じこと言っている…」


「拒否権はないのよ… ミアお姉さん捕まえてくれる?」とララお姉さんが言う。


「だめだって。ララおねえさん。酔っているんじゃない? 目がすわっているよ…」僕は体をこわばらせるが、逃げられない。逃げても捕まる流れ。


「あたしが捕まえよう…」以外にすばやい動きで、ミミアがユキの背後にまわる。

 ぎゅっと、ユキに抱きつくミミア。


 ミアお姉さんと違う。危ない女の香り「あ。あの。下着姿でくっつかれると…困るんだけど…」

 僕はあまり見ないようにしてやっと言う。


「くふっ。かわいいぼうや… ララお姉さんの番が終わったら次はあたしね。これあげる…」

 すっかり物あつかいだ。


「ここに座るのよ」

 ララお姉さんは、自分の膝の上をぽんぽんと叩く。

 言うとおりにしないと後が怖い…

 ミアお姉さんといい。ララさんといい。僕に無害なうさ耳っ子はラミちゃんだけか。


「やっと座ってくれた… ぎゅー。ユキ君。すきー」

 無邪気に、長身ララ、うさ耳お姉さんはすりすりしてくる。


「うわぁ」下着姿の長身で、ぼんきゅっぼんでダイナマイトなおっぱいガールに抱きつかれる。


「うふっ。ユキ君。ユキ君。ああ。いいわぁ。これ、ミアお姉さんが抱きついて、もふっているの

見ててうらやましいと思ってたのよ…

ああ。この時代に来てよかった。いいわぁ」すりすり。すりすりとほおずりする。

 ううう。また僕をペット扱いして…


「あの。背中に当たってるんだけど…」心臓がどきどきする。僕はやっと言う。

「あー。これ? どう?あたしのも結構大きいでしょ。それとこの下着…

おニューなのよ… ミミアも買ったのよね…」とララお姉さんが言う。


「そうなのだ… ララお姉さんが終わったら次だぞ…」とミミアお姉さん。


☆☆☆


「じゃあ。交代しましょ。ユキ君。こっちいらっしゃい… 拒否権はないわよ…」

 今度はミミアに言われる。ミアお姉さんと同じセリフ。


「あーあ。ユキ君が行っちゃう。あ。そうだ。ねえミミちゃん」

 よいしょっと立ち上がるララちゃん。


「にゃ。にゃによ」ちゃぶ台におとなしく座っていたミミちゃんが殺気を感じて尻尾を立てる。


 ララお姉さんは、両手を出して、ミミちゃんの両脇に手を入れる。そして、高い高いの感じで両手だけで、ミミちゃんを持ち上げる。


「にゃにするのよ…」


「ふっふっふ。あたしの知り合いにね。ネコを抱っこして。ネコのお腹に顔をうめるというのをやっている子がいるの… 本物のネコね… ふっふっふ」ララお姉さん。


「まさか…」尻尾がまっすぐになるミミちゃん。


「えいっ。すりすりすり…」高い高いの状態で両腕だけで持ち上げているララお姉さんは、ミミちゃんのお腹にすりすりする。


「ふぎゃー。にゃにするのよ…」めちゃくちゃに暴れようとするミミちゃん。


「だめよ。暴れちゃ。えぃっ。もふもふ。すりすり」とますますスリスリするララお姉さん。


「ふぎゃー」尻尾が太くなるミミちゃん。


「あー」あれ。見たことがある。友達が無理やりネコのお腹に顔をうめてるやつだ。

 ネコがふぎゃー。ってなってるから、嫌がっているからやめたほうがいいよ。

 と言ったけど聞かなくて…

 でもハーフのネコ娘にやってるの初めてみた。


 あれは助けることができない… うさ耳お姉さんは怪力だし…


「じゃあ。あたしもやろっか」ぎくっ。僕はミミアを見た。

「すーりすり。すーりすり。ユキ君」

「ぎゃあ」こっちもミミアに、もふられる。


 巨乳悪役令嬢。容姿がミアお姉さんとそっくりなので、完璧な体形のバニーガール。

 たぶんおっぱいの大きさもミアお姉さんと同じ。

 下着姿で抱きついてくるから体温があったかいなあと、なんでこんなこと考えているんだろう。

 あ。そうか。おっぱいを見ないように気をそらしているのか。そうだ。そうしよう。冷静に…

 と、ユキは冷静にすることにした。されるがまま。


「いやぁ。これいいわね。あたしの時代に持って帰っていい?

一緒に暮らそうユキ君。君に不自由はさせないさ…

あたしが帰ってくるまで、部屋で待っていてくれればいい。

夜ごはんとか。一緒にお風呂に入ったり。夜は一緒に寝て。

そうだな抱き枕。あたしの抱き枕になってくれ…」


「えー。だめよ。ユキ君はあたしのなんだから…」とミアお姉さんが言い、

「ユキお兄ちゃんはあたしのもの…」とミミちゃんをもふっているララお姉さんが言う。


 それにしても…

 ミミアにすりすりされているんだけど、ミアお姉さんとは違う香水をつけているせいか、危険な悪女の香りが非常に気になる。


「ミミアばっかりずるーい」

 ミミちゃんをやっと解放した、ララお姉さん。


 よつんばいになって、ララが近づいてくる。

「なんだ。渡さないぞ…これはあたしのだ…」と僕をララお姉さんから遠ざける。


「えいっ」ララはミミアを押し倒す。

 僕はミミアとララの下敷きになる。


「ぶぐ」僕は何も言えなかった。やっぱり重たい。ものすごく重たい。

 うさ耳の子。


「うさ耳のお姉さん達。体重が重いからユキ君をつぶしちゃうわよ…」ミミちゃんが注意する。


「お。そうだな」

「えー。つぶれないよ…あたしはそんなに重くないし…」とララちゃんは上からどく。


 そのすきにミミちゃんはユキ君のそばに行って、自分の膝の上にユキ君の頭を乗せる。


「優しいわね。ミミちゃん。ユキ君のことが好きなの?」とミミアお姉さんが言う。


「にゃ。にゃに言っているのよ…」あわてるミミちゃん。


「みんなユキ君のことは好きよ。たぶん…」

 さっきまで、ミミアの下敷きになり、ララお姉さんに乗っかられたとき、顔にミミアのおっぱいがあたってた。

 おっぱい天国なのか、地獄なのかわからない状況だったんだけど、今はミミちゃんの膝の上。


 おちつく。ミミちゃんはバニーガールお姉さん達みたいにダイナマイトボディではないので、心臓がばくばくすることもないし…


☆☆☆


「さてと帰るわね」ララお姉さんは脱いでいた上着を着る。

 ミミアも乱れていた服装を整える。

 ララお姉さんは自分の二の腕をタッチすると、TMRデバイスの立体映像が表示される。

 見たことがないTMRだった。

「では。また来るわねー」床に緑の円を残してララお姉さんとミミアは消えていった。


☆☆☆


「にゃんだったの。あれ…」ミミちゃんと僕ユキはぐったりしていた。

 僕は、ミアお姉さんの家を出て、自分の家へと帰る。


 ミミちゃんと僕とでソファに座る。


「こんにちわー。ユキお兄ちゃんいる?」

「ユキお兄ちゃん?」

シロちゃんとララちゃん(幼稚園児)が居間に入ってきた。


「げっ。ララちゃん?」と一瞬思う。

 とてとて、という感じでララちゃん(小)が僕のそばに来る。

「ここ座っていい?」ララちゃんは僕の膝の上を指さす。


「いいよ」ララちゃん(小)を膝の上に座らせる。


「ねえ。ぎゅっとして…」ララちゃんは膝の上に座ったまま、くるんと真上を見る。

 澄んだ瞳。ほわぽわ5歳うさ耳少女。かわいい。無邪気。

 僕はララちゃんをぎゅっとした。ぽわっとする感じになる。


「それにしても。この子があんなふうになるなんて…」僕は思った。


 ミアお姉さんもあとから入っていた。

「ごめんなさいね。あの雰囲気にのまれてしまって、あたしが注意できたらいいんだけど…

ララちゃんの教育もなんとかしなくちゃね。お酒とか…

でもあたしより背が高くなるし、それにあたしより10kg軽いなんて…

それがショックなのよ…

あ。そうだ。ララちゃん? お菓子食べたくない? いっぱいあるわよ…」

とミアお姉さんはお菓子を持ってくる。


今のうちから、お菓子をいっぱい食べさせる作戦のようだ。


「僕はララちゃんをぎゅっとしよっ。ぎゅー」僕はララちゃんをぎゅっとすることにした。

 過剰にもふることはなく、普通にぎゅっとする感じで…


「あはっ。ぎゅー。いい。もっとして…」とララちゃんは甘えてくる。


「あたしも。頭もっとなでて…」シロは、ミミちゃんになでてと要求する。


 幼稚園児の子達のおかげで、ぽわぽわの雰囲気となった。


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