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【連載版】しっぽのとなり  作者: しっぽと羽
ここは異世界だけど日常に戻ったユキとキララ
131/138

他の星系までカレーを食べに行く話

 ユキは学校から帰ってきた。

 ラミちゃんやミミちゃんは掃除当番だった。

 キララは用事があるからと言っていたからめずらしく1人で帰ったのだった。


「ユキお兄ちゃんおかえり」

 家の中へ入ると、ララちゃんからおかえりの言葉をかけてもらう。

「うん。ただいま」

で、すぐにララちゃんが抱きついてきた。

 ぎゅーとしてくる。

 僕はララちゃんの頭に手を置いてぽんぽんとした。


 そのあとに部屋へ入る。

「よぉ。タヌキは一緒じゃないのか?」

 と、キララをタヌキと言う子も先に帰ってきていた。


「なんだ。君も先に帰ってきてたの…」

 キララのことは言わず、それだけ言って無視する。

 その子はまた言う。

「ねえ。一緒じゃないの?」と…


 ユキは「なんでキララのことをタヌキって言うの? いやだと思わない?

次言ったら、どこか人がいない惑星へ君を置いてくるから」

 とだけ言う。


「しっぽが太いから…私は異世界から来たんだけどね…あのシッポはタヌキのだよね」

 と言う。


「ふーん。でもね。キララはきつねっ子だから…」

 とちょっと怒った感じで言う。ジュースが飲みたいので、台所へ行くために部屋を出ていく。


居間に移動して冷蔵庫からジュースを取り出してテレビをつける。

夕方のニュースをやっていた。


☆☆☆


 しばらくするとラミちゃんやミミちゃん。それとキララが家へ帰ってきた。

「ただいま」

「ただいま」

「ただいま」

「ただいま」

 4人の声がする。

見ると、一番後ろから大きな背のうさ耳のお姉さんが入ってきた。

「なあんだ。ララお姉さん」

 ユキはただいまと声が聞こえたからおかしいと思ってたが、ララお姉さんだった。

 でも耳の先っぽの色が違うからこの世界のララお姉さんではない。


 僕はララお姉さんのためにジュースを台所まで取りに行くことにした。

 100%のニンジンジュースを冷蔵庫から取り出してコップに注ぐ。

 部屋の前の廊下。お盆に乗せたジュースのコップがぶつかってかちゃっと音を鳴らす。

 小さい音だった。

「ニンジンジュース? 持ってきてくれたんだ。ありがと」

 というララお姉さんの声が部屋の中から聞こえる。まだドアを開けていない。

 ドアを開けると、ララお姉さんのお耳はこっちのほうを向いている。

そのあとララお姉さんは顔をこっちに向けてきた。

 僕は飲みものをテーブルの上に置いて言う「やっぱりすごいね。コップの音は小さかったのに…」 

 と言うとララお姉さんは「良く聞こえるの」と手で自分のうさ耳を指さして言う。


「ところで何かわかったとか…僕達が元の世界へ帰る準備ができたとか…」

 ジュースを配ってから、座りながらララお姉さんに聞く。

 ニンジンジュースをひといきに一気飲みしてララお姉さんは言う。

「あー。おいしい。で。そうなの…この世界の元々のユキ君とキララちゃんは見つかって、あなた達の世界で待っているの…もう帰ることできるわよ」

 とララお姉さんが言う。


「そっか」

「よかった。ところで全員見つけたの?」

 とキララがララお姉さんに聞く。


「うん。大変だったのよ。私は14の世界の分だけ送り届けたの。君たちで15番目だから最後」


「そっか。ありがと。ララお姉さん」

 お礼を言う。


「じゃあ。君たち2人を連れてくるから…まってて」

 とララお姉さんは言い立ち上がり、TMRで自動ドアを開けて通り抜けていった。


☆☆☆


 部屋の中で待っていると自動ドアが空中に開いて2人とうさ耳のお姉さんが出てきた。

「あ。僕達…」

「あ。私がいる」

 キララを先頭に部屋へ入ってくる。

 その後にユキ。

 そのさらにあとにララお姉さん。


 だけど…

 キララの後ろからぎゅっと抱きついてくっついているユキ。

 まだぎゅーとしている。


「あ。いつものユキ君だ」

 ミミちゃんが言う。

「ほんと…こっちのユキ君大人しいんだよね」

 とラミちゃんが僕を指さして言う。


 ユキが2人。

 キララも2人。

 だけど、この世界のユキは積極的みたい。だから見た目でわかる。

 キララはどうなんだろう。

「よぉ。タヌキが2人…」

 と言うと…

 この世界のユキが「キララ。行こう…」とキララにくっついたまま部屋を出ていく。

 二人羽織の感じのまま部屋を出ていく2人。


「なんかあれだね…」と言いながらキララは僕のほうを見る。

「えーと何かな。みのるお兄さんとヒメルみたい?」

「うーんちょっと違うかも…」

 と2人で言っていると…


「いつもの2人だね。あのしっぽ…」

 いつもタヌキと言う子がしっぽを見て言う。

「ねえ。もう言わないでくれる? いやな思いするの我慢できないから…もし次に言ったら異世界の冷たい世界にこの子捨ててきていいから」

 と僕はウサ耳のララお姉さんに言う。


「そうねえ」

 と大柄なうさ耳っ子はその子の背後に近づいてから抱きついて持ち上げる。

「うわ」

 と言うが…

「このままどっかに捨ててしまおうかしら…いやがること言ったらだめよ」

 と言いながら抱きしめている力を強める。

「うっ」とだけ言う。

 ぎゅうと体をしめつける。

結構力が強いから苦しいみたい。

 持ち上げていた子をすとっと降ろしてからララお姉さんは言う。

「じゃあ。元の世界へ送ってあげるから」

 と言うと、空中に自動ドアを開ける。


「短い間だったけど…ありがと…じゃあ自分たちの世界へ帰るね」

「じゃあね…私達によろしくね」

 キララとユキはこの世界のラミちゃんとミミちゃんに言う。


「じゃあね」

「あなた達の世界のあたしたちにもよろしく…」

 ララお姉さんが開けた自動ドアをくぐった。


☆☆☆


 やっと僕達の世界に帰ってきた。


 僕の家には元々の世界のララちゃんとラミちゃん。そしてミミちゃんがいた。

 それぞれララちゃんのそばでおやつを食べている。

「あ。かえってきた」

「くっついてないわね」

「やっぱり大人しいユキ君。本物だね」

 とララちゃん。ラミちゃん。ミミちゃんが言う。


「ただいま。ねえ。さっきまでいた僕達。やっぱりくっついていたの?」

「私も気になる。どうだったのかな?」

 ユキとキララは3人に聞く。


「うん。それはもう…ねえ」

「みのるお兄さんとヒメル以上にくっついて、べったべただったし…」

「膝の上にキララちゃんを乗せてちゅーしてたり」


「え?」

「そうなんだぁ」

 と僕の後にキララが言い、僕をじーっと見る。

「キララ。なにかな…」

 何か言うのか…


「後ろから抱きついてぎゅっとしてくれるかな?」

 キララが言う。


 しょうがない。

 僕はキララの後ろから抱きついてぎゅーとする。

「ほら。もっとぎゅーとするの」

「ほらほら」

「らぶらぶ」

 ラミちゃんやミミちゃん。そしてララちゃんまで言ってくる。

 みんなにじーと見られているので恥ずかしくなってくる。

「えーと。もうこれでおわり」

 キララと離れて僕は居間に逃げることにした。 

 ちょうどそのとき「ただいま」という声がきこえた。


☆☆☆


 玄関を見るとあの子だ。

 僕は玄関から帰ってきたあの子を見て…

「なんで君がいるの?」

 キララのことをタヌキという子だった。

 その声を聞いてキララも僕の部屋から玄関の方にきた。

 僕の後ろからくっつかずにあの子を見ているキララ。

「えー。ひどいなぁ…というか…君達はひょっとしてこの世界のユキ君とキララさん?

はじめまして…私は君達に命を助けられたハルだけど。よろしくね」

 と言う。さっきまでいた世界だとキララのことをタヌキという子だが、こっちの子はごく普通だった。


「えーとよろしく」

「よ。よろしく…」

 じーと観察しているキララ。


 キララがみつめているので「ねえ。何かおかしい。私の顔になんかついている?」

 と聞いてくる。いつものいやな感じはしない。

 同じ子だが、世界が違うとここまで違うのかなと思った。

「ねえ。私のこと。タヌキって言わないの?」

 とキララがハルに聞く。


「えー。そんなこと言わないよ。私がいた元の世界のタヌキという動物にその尻尾は似ているけど…」

 と言う。


 どうやら悪意のある転送装置に転送されて、道路に倒れているところを僕達が助けたみたいだった。

 助けたのはさっきまでこの世界に来ていた積極的なユキとキララ。


「ねえ。次の休みに他の惑星に食べにいくのはどう? 約束していたんだけど…約束していた君達は帰っちゃったし…」

 とハルが言う。

 ああ。そうか。きっと休みの日にどこかの惑星というか星系に何か食べに行くはずだったのかな。

「じゃあ秋だし…カレーにしよう。各星系でとれたスパイスを使っているカレー。ユキ君もいいでしょ?」

 とキララが言う。


「うん」ラーメンではなくてたまには他の星系のカレーもいいなと思ってたところだ。


☆☆☆


 休みの日。土曜日の10時30分ごろ…

 出かけるよとみんなに声をかけた。


ヒメルとみのるお兄さん。それとシロちゃん。

 ララちゃん。ラミちゃんミミちゃん。そしてまた未来から来たララお姉さんのメンバー。

 それとハル。

 今回はミアお姉さんとミミアはいない。


 また未来に移動してから宇宙船へ乗り込む。


「どんなところに行くのかな? 楽しみ…」

 まわりをきょろきょろして台の上とか棚の上をみている。


「何かさがしてる?」

 ユキは声をかけると…

「うん。悪意のある転送装置がないかなって…君達も見たでしょ」

 とハルが聞いてくる。

「うん」

「そうだね…未来で悪意のある転送装置を発見する機械とか売ってないかな。あとで寄ってみる?」

 キララが言う。

「うん」


 そんなことを話している僕達はウサ耳っ子やネコミミっ子達のほうを見る。

「ニンジンたっぷりがいいな」

「私はニンジン以外の根菜も入っているところがいいな。未知の根菜」

「そうね。私はなんだろ。魚介のだしたっぷり?」


 そしてみのるお兄さんとヒメルは…

 まどぎわのベンチに座って、ヒメルを膝の上に抱っこして乗せている。

 そして…手で頭をなでなでして2人の世界に入っている。

 いつもの2人。

「ねえ。前までいた積極的な僕達とあっちのみのるお兄さんと比べたらどっちがラブラブだったのかな」

 キララがハルに聞く。

「そうだね。君達かな…人前でも積極的にちゅーしてたし…」

 と言うハル。

「そっか。あれよりね」

「はずかしい…」

 顔が赤くなったのを見てキララが言う。

「ユキ君はユキ君だから…好きにしてていいよ…普段どおりで」

「うん」


 キララが行先をセットして30分後に到着と言う。

 本当はもっと早く着くようにもできるんだけど…移動にも時間をかける。


☆☆☆


 で。見たことがない星系に到着。

 今回は太陽が3つ見えるので3重星だ。

2重星ともうひとつの太陽がちょっと離れたところを回っている。


 その星系のちょうどいい位置にあると思われる惑星へと降りていく。


 どこかわからないがのどかな田舎の風景。


 上空からでもわかるような矢印の絵。

 ナスカの地上絵みたいに印がある。

 中心にお店。


 他にも人影があるが、どうみても地球人ではない人がいる。


 お店に入ることにした。


☆☆☆


 外から見たお店の大きさからみても中の店内は広い。

「ひろいね」

「いいにおいがする」

 ララちゃんとシロちゃんの幼稚園組が言う。

 走っていって開いている席を指さす。

 僕達はあとからついていく。

 店内は広いから空いているように見えるが、人はそれなりにいる。


 椅子とテーブルがあるが、地球人から見てかなり大きくてゆったりしている椅子がある。

 椅子とテーブルの距離はどうみても広すぎる。

 でっかい体の人がいるのかな。

 そのほか。入り口に近いところには小さいテーブルと椅子のセットがあったし。


 僕達はよく見慣れた感じの大きさのテーブルに分かれて座る。

 もちろん、ユキとキララは一緒。ララちゃんとシロちゃんはみのるお兄さんとヒメルのところに座る。

 僕達のところにはハルが座る。

 ララちゃん。ミミちゃん。ララお姉さんは別の席に座る。


 注文は良く見る感じのテーブルに画面インターフェースが表示されているタイプのもの。

 なぜか僕達が座ると日本語でテーブルにメニューが表示される。

 実に不思議。

「不思議に思っていたんだけど…なんで日本語が表示されるのかな」

 とテーブルを見て言う。

「TMR。出身の星系と主用言語を登録してあるから…これから読み取っているんだよ」

 とキララが言う。

 地球。太陽系第3惑星。そして日本。

 わからない日本語が混じっているがわかる言葉で書いてあるメニュー。

 それとメニューには写真があるのでどんなものかわかる。

 白米とカレーのタイプのページを探す。

 地球産の白米ではないみたい。


「あたし。これ。魚介ベースのだしをつかったカレー。スパイスはこの惑星のものを使っているのであまり辛くはないものだって。具もお魚メインにあうもの」

 と言うミミちゃんの声がする。


「あたしはこっち。この惑星でとれた根菜と地球産のニンジンをベースに改良した根菜をすりおろして、カレーに加えたもの。スパイスはこの惑星でとれたものをつかっているもの」


「あたしはこれー」

「あたしもー」

 お子様用のカレー。

 幼稚園組の子はおまけでおもちゃもセットでついているものに決める。


 そんな声を聞きながら僕とキララ。そしてハルは何にするかを選ぶ。

 秋の旬の野菜とお肉をメインに使ったカレー。

 付け合わせで体が温まるミニサイズのカレースープ付き。

 というのにした。

 ユキとキララは同じメニューだが、おかずがちょっと違うタイプAとタイプBに分けて注文をした。

 ハルはカレーラーメンっぽいものに、痛めたお野菜が乗っているものにした。

「うわ。なにこれ…地球のお寿司?だっけ。お寿司にカレーがかけてるのあるよ」

 とユキはメニューを指さす。


「う。ほんとだ。そのまんま」

「すごいね。これおいしいのかな?

 ねえ。ミミちゃん。22ページにお寿司にカレーがかかってるののってるよ」

 とハルはミミちゃんに言う。


「えー。なにそれ。えーと。あ。あった。すごいわね。こんなの誰が食べるの?」

 マグロのお寿司にカレーがかかってる。


☆☆☆


 注文したものはきっかり3分後に出てくる。

 これも調理は別のところでやっているのかなと思った。

 自動で動くワゴンに料理がのってやってきたので、それぞれの料理が盛ってあるお皿をユキはテーブルの上に乗せる。

 ワゴンの下にはお水が入っているペットボトルのような容器が入っているかごがある。

 ユキは人数分のお水をとってテーブルの上に乗せる。


 お水はペットボトルのような容器に入っているが、キャップがない。

 ユキは開け方がわからないので、キララに頼むことにした。

 

 キララは容器の横にリング状についている印を矢印の方向にまわした。

 すると容器のてっぺんに封されていた透明のものが見えなくなった。

「飲み終わって空になったらリングを逆まわしに回すとこの容器はコンパクトにたためるから」

 とキララが言う。

「へー。これ見たことがない」

 ハルは言う。


「どうせだから宇宙船が置いてある時代から50年ほど未来に来たの。環境問題でこういうのになったの」

 とキララが言う。


 そうなんだ。

「じゃあ食べましょ。いただきます」

「たべるー」

「いただきまーす」

 と隣の席から幼稚園組の声とミミちゃんの声が聞こえる。


 僕達も食べよう。

 スプーンを手にとる。

 あ。でも。お箸。上に乗っている具から食べよう。

 お野菜はカレーの上に乗っている。お肉はカレーの中に入っていて煮込んであるようだ。


「あ。おいしい。地球のカレーと味は違うけど…カレーね」

「そうね。カレーと言われればカレー…でも…これ…おいしい。中に根菜をすりおろしたものが入っているからいい味を出してるわね」

「ほんと。おいしい。これ…ミニ根菜。ぽりぽりしてる」


「うまーい」

「おいしー」

 お子様用カレーを食べている子。


 魚介ベースのカレーを食べて、ネコミミがぴくぴく動いている子。

 根菜が好きなウサギっ子。


 みんな満足。


 僕はカレーのスープも飲んでみる。

「あ。体があったまる」

 程よい濃さのカレーのスープ。

 スープカレーと似ているけどちょっと違う。

 だしというかベースの味はなんだろう。ラーメンとも違う。そばのつゆとも違う。

 未知のだしが使われているようだ。

 でもいい。

 カレーのほうも白米の量はちょっと少な目にしてある。

 お肉もやわらか。

 お野菜もいい感じでちょっと焼いてある。

 カレーのほうは、スパイスが効いている。

 地球産のスパイスと似ているが違う。

 辛さは最初のちょっとだけ。だんだん辛さはゆるくなっていく。そのあとにスパイスの風味が感じられる。味に深みのあるカレーのスパイスとカレーのルー。

 白米は日本のお米と比べ、ちょっとだけ大きい。


「おいしいね。はい。これ」

 キララは上に乗っているお野菜で、ユキのほうに無いものをおすそ分けしてくる。

「じゃあ。僕も。このトウモロコシみたいなお野菜を」

 とキララにおすそわけしてあげる。


「普通に仲いいね」

 ハルが言う。


「ま。まあね。僕たちはいつもこうだから…ヒメルとみのるお兄さんには負けるけど…」

 とみのるお兄さん達を見ると、お野菜の具をあーんしあっている。

 見るとごはんと、カレーのスープ。それと付け合わせのお野菜のおかずだった。

 それを選ぶのもあーんをしあっこするためなのかなと思った。


☆☆☆


「あー。おいしかった」

「うん」

「ねえ。これ。明日の朝。お野菜の収穫祭があるって」

「ほんとだー」

「このお野菜。カレーに入ってたものよね」

「あたし。あすのあさのこれ。さんかしたい」

「うん」


 幼稚園組の子も言う。

「ねえ。キララ。あたしたちここに宿泊して泊まってから明日の朝帰りたい」

「あたしも一緒に参加するから、帰りはあたしが送ってあげる」

 ララお姉さんが言う。


「ねえ。泊まるところは?」

「えーと。この惑星の宿があるみたい。TMRで移動できる」

 ララお姉さんがいるし。まかせよう。


「ねえ。私も参加したい。君達はどうするの?」

 ハルが言う。


「あ。そうだね。僕達は先に帰ってるよ。というか未来に行って悪意のある転送装置をなんとかする機械が売ってないか見てきたいし」

 とユキは言う。


「気にしないで参加してきて」


 ユキとキララ。

 そして他の人達で別々の行動にすることになった。


☆☆☆


 僕達は2人で宇宙船に乗り込む。


「どのぐらいの未来に行けばいいのかな」

 とキララが言うと。

「西暦4000年代ぐらい?」


「うん。なるべく未来のほうがいいよね」

 とキララは言い、宇宙船の行先をセットした。



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