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紋章戦記〜紋章で己の運命が決まる世界  作者: 方尾琉兎
第一章
3/3

紋章の儀

あれから四年が経たった


身長も伸び日本の平均よりは低いが百十センチになり、体の自由度が良くなった


それに、この四年間は、きちんと毎日魔力切れを起こさせて空にし、その成果で魔力量も大きくなっていると実感しており、三年前からは《ライト》での魔力切れは一人でいられる時間では無理な為以前、姉さん達が使用していた《身体強化》は魔力を多く使う事を会話している所を聞いて知り見様見真似で覚えて、今では《身体強化》を使い魔力切れを起こしている。

それと、今の僕の年は七歳なので会話も流暢に話しても賢い子としか思われなくなり、最近では普通に話している

それに、五歳の時から僕は、書庫で本も読み始め知識を溜め込んでいる。


本によると、この世界は神アルカナが作った世界レクシアという名前での世界であり、レベルやスキル、魔法や魔物などが存在するいわゆるファンタジー世界だ。

時間も殆ど変わらず一日は二十四時間で一年は十二ヶ月の合計三百六十日でひと月三十日だ。

だけど、少し王道のファンタジー小説と違うのが以前転生した時にアルカナがメッセージで書かれていた紋章が将来を決まると言う事だ。

この事は誰でも知られており、人は十二歳の年になると月に一回行われる教会で紋章の儀を受けて神から紋章を授けられ、そこで自分の将来が殆ど決まってしまう。


まぁ、僕の場合アルカナが転生特典付けてくれるって言ってたし何とかなるよね…それにしても


「むぐっ、苦しい…」


そして、こんな事を語っている僕は現在ルミナ姉さんとリーリス姉さんに相変わらず挟まれて寝ている。

以前に、父さんに一人で寝たいと言ったのだが、聞き入れてもらえなかった。

なぜって聞くと、僕が一人で寝ると母さんが攫っていくらしい。

その事を聞いて僕は納得した。

だって、母さんと寝ると窒息死するからね。


「でも、流石に以前みたいに逃げれないな」


最近姉たちは、僕がベットから逃げるようとすると自然に《身体強化》を使って抱きしめるためうごけない。

でも、加減も自然にしてくれているから、腕が折れることが無いだけマシだな


「とりあえず、もう一回寝るか…」


僕は、目を閉じて再び眠りについた



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「リュ…きて」


ん…どこからか声が聞こえる


「リュー起きて」


あ、そうか、起こされるのか


「リューク起きて」


「うっ、おはようリーリス姉さん」


「うん、おはよう」


リーリスは優しく微笑みながら言う、


「起こしてくれてありがとう、リーリス姉さん」


朝起こしてくれる時のリーリス姉さんの笑顔はやっぱりいいな〜これぞギャップ萌というものだ


どうやらリュークには普段クールな姉が優しく笑顔を見せるのは最高の様だ


「リューク…食道に行こう…お父様達が待ってる」


「わかりました、じゃあ直ぐに着替えて行きますのでリーリス姉さんは先に行っててください」


そう言うとリーリスは首を振りリュークに言う


「一緒に行くから待つ」


「そうですか、なら、すみませんが外に出て待っていてください」


「わかった」


リーリスが出ていった後、リュークはベルでメイドを呼び着替えを持ってきてもらいすぐに着替え、リーリスとともに食堂に向かった



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



食堂に入ったリュークは既に席に着いているルミナ、シルビア、アルドルトに挨拶をして、席に座る。


「それじゃあ食事をしようか、セバス」


「はい」


「食事を」


「承知致しました」


セバスは懐から取り出したベルを鳴らす


その後、シェフに運ばれてきた料理を食べで食事を終えた

そして、その使われた食器など回収された後アルドルトが話す。


「今日は待ちに待ったルミナとリーリスの紋章の儀だ」


「そうですね、お母さんは二人にいい紋章が授かる事を祈っていますね」


そうだった、今日は姉さん達二人が紋章の義を受けるんだった


「リュークお前も来い」


「え、どうしてですか?」


リュークそう言うとアルドルトは溜息をつき話し始める


「リューク、お前、ずっと領地にも行かず引きこもってるだろ」


「え、えぇ、まぁ」


僕は父の言う通りろくに街に行かずずっと引きこもっている。

勿論、もやしまたは豚みたいにならないようにランニングとか柔軟も毎日欠かさずしている。

だけど、僕は五歳の時から魔法にハマっており、ずっと家で魔法の研究をしていたのだ。

その為、僕は魔法にハマった五歳の時からずっと街には言っていない


「お前もそろそろ友人でも作らないと将来寂しくなる。だから、お前には外の良さを知って貰う為に着いてきてもらう」


「な、なるほど」


正直今は魔法を研究したいんだよね〜それに、十三歳からは王都の学園に行くから自動的に出来そうだし


「お前、十三になったら自動的に出来そうだしと思ったな?」


「えっ」


「とにかく異論はないな」


「はい」


何故か頃を読まれた僕はお昼に両親二人と姉達の紋章の儀の付き添いにで教会に向かった



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



領地から馬車に乗ること十五分、リューク達教会に着いた


「わ〜凄いですね」


リュークの目の前には中学の体育館の二倍の広さを持つ白を基調とした協会、窓は全てステンドグラスになっている


さすがファンタジーだな〜これくらいでかいと悪徳でデブな司教が多いんだろうな


そんなことを思っているとアルドルトがリュークに「そうだろう」と言って続きを話す


「だが王都の教会はこの五倍は広いぞ」


「そうですね、この教会の五倍もあるのなら悪徳司教も五倍いそうですね」


あっ、やばい、つい本音が混じってい待った


「そ、そうだな…リュークそれは絶対中で言うなよ…」


アルドルトは少し苦笑いしながそう言う


「たしかに、聞かれて面倒ごとは嫌いですね」


アルドルトは「分かってくれたらそれでいい」と言うと教会の入口にいたシルビアが話してくる


「ほらあなた、リューちゃんそろそろ時間ですから早く行かないと見れませんよ。それと、ルミナとリーリスはもう中に入ってますよ!」


「わかった、リューク行こうか」


「はい」


正直どうやって紋章を授かるか気になっていたから楽しみだ


リュークはワクワクしながら教会に入った



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「それにしても、人が多いですね」


「あぁ、今年は十二になる子が多いからな」


前を見ると、姉さん達含め先月と今月に十二歳となった人達が並んでいる。

だが、それ以上に、子供たちを見守る親達は両手を組みいい紋章を得られるように祈っている


その後、教壇の右側にある扉から白い本を持つ白と金の服を着た司教らしき人がでてきた


「司教が来たな。リューク、始まるぞ、お前も二人のために祈るといい」


「これより、紋章の儀を始める!」


司教がそう言うと教団の前に並ぶ子供達は何故か変なポーズをし始めた。

少ないが姉さん達含めて七八人は普通に祈っている為、これがなんかのかはよく分からない


そして、五分ほどの神に捧げる言葉などが続き


「神よ、この子供達に紋章を与えたまえ!」


そう言い終えると、教壇前の十二歳の子供達の体の一部が輝きだし、その輝き出した体の一部に紋章が浮かび上がる


「「「「おぉーー!」」」」


教会内でその声が響き渡り、その大人達の視線の先には姉さん達二居た


「すごい、複紋だ」


「数は…四つ、それも二人だ!」

「二人も四紋が…奇跡だ!」


その声を聞き残りの大人達の視線二人に行く


「まぁ、ルミナとリーリスったら、今日はお祝いね」


「そうだな、まささか二人とも複紋になるとは嬉しいことだ」


「複紋?」


「リュークは知らないのか…複紋とは…」


父さんが言った複紋についてだが簡単に説明するとこうだ

複紋とは二つ以上紋章を持つ者の事であり、持つ紋章の数が一つ上がるにつれ保有者は少なくなる。

ちなみに数で言うと紋章が二つの二紋は千人に一人になり三紋の場合であれば百万人に一人で四紋は五千万人に一人それ以上の複紋持ちは何十万倍となり奇跡の子とすら言われている

そして、姉さん達は四紋章つまり五千万人に一人だがまぁ、姉さん達だから、驚きはしないが


「とにかく、すごい事なのですね」


「そうだ、まぁ、父さんも母さんも複紋だがな」


うわー本当ですか〜あっでも、


「でも、父さんや母さんの紋章は見た事ありませんよ?」


「あぁ、言い忘れていたが複紋は隠せるんだ…ほら」


そう言うとアルドルトは右手の甲を見せると手の甲が光そこから紋章が現れる


「母さんもできますよ」


シルビアもそう言いアルドルトと同じ事をするしかし、紋章の形は違った何故ってそれをリュークが聞くと


「それは、のちのち分かるさ…」


「そうね、ちゃんと学校で学べばわかるわ」


なるほど、外に出て学べってことだな、だけど家の書庫を紋章についての本を探せばわかるか


「分かりました」


「では、二人を読んで帰るか」


「そうですね、それに、今日の豪華な晩餐のメニューも考えないと」


「では、僕が姉さん達を読んできます」


「まてリューク」


「はい」


「お前は街を見てこい…帰りはセバスが迎えに行く」


突然そう言われた


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