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紋章戦記〜紋章で己の運命が決まる世界  作者: 方尾琉兎
第一章
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競い合いのち悲鳴

うっ苦しい


息をするのが難しくなり、苦しくなったリュークが目覚めると何故か柔らかい何かにも挟まれていて、苦しくて仕方ないリュークは両手で触らかい何かを押して引き離そうとするが、抱きしめられている様で全く脱出できない


「た、たふ、けて」


「あ、リューちゃん起きたのね」


もがき助けてと言うと女性の声がしてその後、拘束状態から解放されすぐさまリュークは脱出して息を吸う


「すぅーはぁーたすかったー」


「おはよう、リューちゃん起きたのね」


「リューくんおはよう」


「おはようリューク」


女性とルミナ姉さんとリーリス姉さんが挨拶をしてくる


リューちゃんと言った美しい金髪でエメラルドの瞳を持つ女性は僕の母であるシルビア・フォン・アストラルド。

母さんは常日頃優しく料理も作れる母さんだ、だが、料理を作れるだけで他はてんでダメな母だが自慢の母だ、ちなみに弱愛者で僕には過保護だ


ちなみに、ルミナは母さんと同じく瞳はエメラルドでリーリスは父さんと同じく青い瞳を持っている


それにしても、ルミナ姉さんは八歳なのにどうして誰もが羨むお姉さんみたいなんだろうか?不思議だ


そんな事を考えているとルミナ姉さんが話してきた


「リューくん、お姉ちゃんと遊びましょうか」


「え、ダメよルミナ、リューちゃんはこれからご飯だから」


「そうだった、じゃあご飯を食べたら遊びましょうか」


「じゃあ、私も…遊ぶ」


「じゃあ、お母さんはリューちゃんと食堂に言ってたご飯を食べさせてくるわね。だから、その間に何をして遊ぶか考えてらっしゃい」


「「はーい」」


僕は母さんに抱っこされて食堂に向かった



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「はいあーん」


「あーん」


「美味しい?」


「美味しい」


「そう良かった」


食堂に来たリュークは母さんが作った料理を母に食べさせてもらっている


「いっぱい食べて大きくなってね〜でも、あんまり大きくならないでね〜」


「は、はーい」


少し、戸惑いながらも返事をしたが忘れていた

母さんはショタコンだった

一度見た事が記憶であるのだが母さんの部屋には何故か小さい子の肖像画が飾られていたそれも同じ人のを大量に正直怖い。

そんなこんなで食事が終わりに少し休憩した後、母さんに抱っこされてルミナ姉さんとリーリス姉さんの元に連れられていった



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「じゃあ今日は魔法を使って遊ぶことにしますからリューくんはそこで見ててくださいね」


「見てて」


「はーい」


今居るのはアストラルド家の屋敷の大きな庭、そこで今日の遊びは魔法を見せてくれるらしい。


「じゃあ、まず私がしますね」


そう言い、ルミナ姉さんは右手を木に向けて詠唱を始めた


「《水よ、我が手の元に球激を・ウォーターボール》」


詠唱が完了し魔法名を唱えるると右手に水が収縮しバスケットボールサイズの水の玉ができ次の瞬間、水の玉は木に向けて発射されその勢いはエアーガン位の速さだった。

そして、それは見事に木にあたり当たった木は少し皮がめくれていた


「すごーい」


「じゃあ、次私」


そう言うとリーリスは目を閉じて集中する


「よし、できた。見てて」


リーリス姉さんはは先程ルミナ姉さんの、当てた木に八歳とは思えないほどのものすごい速さで向かい


「やっ!」


リーリスは右手を気に打ち込むと


パァアアん


破裂音が発生して驚いた


そして、リーリス姉さんが打撃を撃ち込んだ木の場所を見ると皮が完全に剥がれて中が一部粉砕されていた


「どう?」


先程の速さで戻ってきたリーリスはリュークに聞く


「すごかった」


「そう、ありがと」


リーリスはそう言うと顔を少し赤くする


「身体強化なら私もできますよ」


そう言いルミナは先程、リーリスがした事と同じ事をする


「どうでした、リューくん?」


「すごーい」


あーなんだろう、子供のように喋ってるけどそれすごい疲れる


「っ、私は、それ以上できる」


リーリスはそう言い、負けまいと身体強化をして先程よりも強く木に拳を打ち込む


「なら、私はそれ以上をしましょう」


リーリスの事を覆す様にルミナは、身体強化をして先程のリーリスよりも強い打撃を木に打ち込む


「まだ、できる」


さらにリーリスが打ち込む


ズゴォオオン


「まだ私もできますよ」


ルミナもさらに強い力で打ち込む


ズパァアアン


「まだまだ」


「私だって」


その後、姉さん達は木に身体強化で木に打撃を打ち込み合った。

これ、いつまで続くのだろうか


そう思う事五分ついに二人の魔力が切れたらしく地面に寝転がる


「もう、むり」


「そうですね、魔力切れです」


二人は大の字になりながらそう言う


「それで、リューくんはどちらがすごいと思いましたか?」


「ん、知りたい」


「うん〜どっちだろう?」


二人に言われ必死で考えるリューク。


正直、この二人ならどちらを言っても喧嘩にはならないから問題ないと思うのだが、ルミナ姉さんを選んだ場合はリーリス姉さんが裏ですごい落ち込むし、リーリス姉さんをえらんだ場合はルミナ姉さん努力家だから、その後限界まで練習とかして体調崩しかねないからな


これは、リュークが封じられていた時の記憶で以前にもこんな事が二回あり、一回目はリーリス姉さん、二回目はルミナ姉さんを選んだ時にそうなっていた事があるのだ


ちなみに、二人がこうなるのはリュークが決める時だけだ。

他の人が勝敗で負けても、リーリスは力不足と少し落ち込んで努力を付けるだけであり、ルミナもそれと同じである


うーんほんとにどうしようか?


二分ほどリュークが悩んでいると


ギィギギギギ


何処からそう言う音がして前を向くと次の瞬間


バギッ


二人が打撃を打ち込んだ木がこちらに向けて倒れてきた


「リューちゃん危ない!」


「助けないと」


二人はそう言うが、二人とも魔力切れになっており、動きが鈍く連れ出すには間に合わない。

二人は何とかリュークの元に着くとそこから逃げることは間に合わないと察して、リュークを二人で庇う


そして、木が三人にぶつかろうと残り一メートル程まで近くに来た瞬間


「ふぅ〜間に合った、三人とも大丈夫か?」


赤二割金八割で混ぜた色の髪の青い瞳も持つ男性が木を止めてそう言う


「「お父様!」」


この男性はアルドルト・フォン・アストラルド。

アストラルド公爵家当主にして僕の父だ。

性格は優しいが怒ると怖い、特に以前見たあの鬼のような怒りは忘れられない。

特に父さんはダンディーな大人の色気があり、恐らく日本のマダム達はベタ惚れになるのでは無かろうか?

そして、記憶によると父はこの国の二番目くらい強いと言っていた。

なんと一位は剣聖らしい


「とりあえず、ちょっとこの木を動かすから待ってなさい」


そう言うと父さんは倒れてきた木を軽々と持ち上げて横に掘り投げた


ズドォオオオン


「よし、これでもう大丈夫だ」


「ありがとうございますお父様」


「ありがと」


「これも、父としての務めだ。でも、ほんとに無事でよかった」


そう言いアルベルトは二人を抱きしめる


「だが、ちょっとこれはやりすぎだな」


「「え?」」


「二人の競い合いでリュークを巻き込むのはダメだ。特に母さんに今回の事がバレると、やばい…程に…」


「「あ」」


少しずつ声のトーンを落として怯えながら言うアルドルト。

それを聞いてあっと何かを思い出して二人も共感する


「とりあえず、今回の事は秘密だ。それとこれからはリュークを巻き込むのはやめなさい絶対にだ!」


「「はい、分かりました」」


「よし、じゃあ父さんはこの事の後始末をするからリュークを連れて家で遊んでいなさい」


「分かりました」


「ん、わかった」


ルミナとリーリスの二人はリュークを抱いて屋敷に帰っていった



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「とりあえず、木は薪にして株は引っこ抜いてこれも薪だな」


アルドルト「よっこいしょ」っとそう言いながら軽々と株を、引っこ抜いた


「次は、薪にするのだが…これでいいか」


アルドルトは腰に刺してた剣を抜いて


「よし、これで後は運ぶだけだ、セバスに頼もうか」


そう言い剣を鞘にしまうアルドルト


ガラガラガラガラ


木と株は形が崩れ二つは薪の大きさに切られていた


「セバス」


「はい、なんでしょうか」


いつの間にかアルドルトの隣にい執事の老人が返事をする。

しかし、その執事は顔はアルドルトをとはまた違う大人の色気があり、来たえ抜かれた身体や顔の古い傷その気迫は歴戦の戦士のだ


「この薪を運んで置いてくれ早急に」


「承知致しました」


了承して次の瞬間消えるセバス。

そして、あったはずの薪もう無くなっていた


「じゃあ、俺はシルビアにバレないように帰るか」


「何がバレないようにですって?」


「シ、シルビア!」


いつの間にかいたシルビアに驚くアルドルト


「あなた、ここで何をして為さったんですか?」


「いやーなんだ気分転換散歩をだな〜」


「なるほど、木を剣で薪にして早急に運ばせるのが散歩ですか」


「え、何故それを?」


「それに、あなた、少々気配察知の能力が衰えてきているのでは?」


「ま、まさか」


少し顔から血が引き汗をかくアルドルト


「えぇ、私では間に合わなかったので一時はどうなる事かと思いましたが安心しました」


「そ、そうか」


ほっとするアルドルトその顔は血の気が戻り始める


「ですが、あんな危ない寸前まで気かないとは少々特訓が必要なようですね」


「ヒッ!」


顔から血の気が引き汗をさらにかき始めるアルドルト、その顔は絶望を表しているようだ


「マリア、セバス」


「「はい、なんでしょうか奥さま」」


先程薪を運んだセバスともう一人眼鏡をかけた老婆のメイドが現れる


「アルドルトを懲罰室へ」


「「承知致しました」」


「ちょ、ちょっと待て主は俺だろ!」


「申し訳ございませんが私は奥様の見方ですので」


「私はこの屋敷の上の女性陣には、叶わないので申し訳ございません」


「そ、そんな…ガハァッ(気絶)」


その後の夜、アルドルト家の屋敷のどこからから男性の悲鳴が聞こえたらしい

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