入学式と謎の女子
俺は大野真也、今日から高校生だ。
未だに中学の時に受けた傷を引きずっている。
女子と喋れない訳ではない。女子の裏側が怖いのである。発言と思っていることが違うことがあるからなるべく関わらないようにしている。
今は入学式の途中である。
「在校生代表、水無月楓さん。お願いします。」
その言葉に入学生全員学園に彼女に注目した。
それは、彼女が壇上の上にいないからである。遠くから、
「あの、水無月さん。起きてください。在校生代表の挨拶しないと」
水無月楓の隣に座っている女の子が起こそうとしている。
すると、目をつぶりながら千鳥足で歩いている水無月楓を見て俺は思った。
彼女、チョー綺麗だ。黒髪ポニーテールで目鼻立ちは整っており、身長は170ぐらいある。そして胸が大きい!
そのまま、壇上に上がると
「新入生の皆さん入学おめでとう。私は3年B組水無月楓だ。この『月乃江学園』は2棟の校舎から連なっている学校だ。最新の設備もある。この学校なら好きなことが出来る。自分のやりたいことがやれるからこそ、より良い学校生活が送ることが出来る」
俺は彼女の言葉を聞きながら、この子と関わることはないだろうと思った。
俺はより良い学校生活がしたいんじゃない。普通の学校生活が送りたいだけだ。
「水無月楓さん、ありがとうございました。これで入学式を終わります。
やっと終わった〜。早く家に帰ってアニメ見たい。
俺はそう思いながら自分の教室1年D組に向かっていた。教室に行くには『ランニングストリート』と言う場所を通る。
そこでは部活の勧誘が行われていた。
「サッカー部どうですか?」とか
「この部に入ると、なんと⁉︎お肌がツヤツヤになります!」
など胡散臭い勧誘があったり、とても騒がしかった。
全く、運動部も文化部もめんどくさい。
俺は平穏に学校せいかー
「うわっ⁉︎」
急に目の前が暗くなった。何か頭に被せられたのだろう。急に冷や汗が出てきた。
「だ、誰だこんなことをしたのは⁉︎」
俺は怯えながら誰がやったのか確かめる。
すると、体が急に浮き、どこかへ連れて行かれている。
「どこに連れて行くんだ!下ろせ!」
どこかの部屋に入ると体を縛られ、
「うっ!」
急に被らされていた物がとれ、視覚が徐々に戻ってくる。すると急に、
「ようこそDGS部へ、あなた悩みはないかしら?」
その声を聞き俺は少し怖かった。
何故なら目の前にいる人は
ー女子だったのだから