プロローグ 〈俺の黒歴史〉
大野真也は中学の青春を二次元と言うもので埋め尽くし、オタクと化した。中学校の青春の大部分を占めるのはアニメだった。迷惑だと思うが俺の中学校の頃のオタクになった俺の話を聞いてほしい。
俺は中学の時同級生の女の子と付き合っていた。最初の方はラブラブだったのだが、付き合って一ヶ月ぐらいたった頃に急に態度が冷たくなった。元気がないのかと思っていたが
その一ヶ月後に
「私たち、別れましょう」
それを聞いた俺は一瞬思考が止まったが、すぐに
「どうしてそんなことを言うんだ?俺たち付き合ってからまだ二ヶ月じゃないか。」
俺はその子が好きなのに。けれど相手は
「私があなたの事が嫌いになったからよ。」
とてつもない精神ダメージを受けたが、それはわかっていた。
別れ話とはそう言うものなのだから、だが俺はどうしても諦めきれない。
「どうして嫌いになったんだ?教えてくれ」
おれは彼女に嫌われることをしたのか、と記憶を探っていたが、
「だってあなた全ての女子を平等に見てるから。私の事と他の女の子の事が同じ扱いはいや!私が、私だけが特別じゃないと嫌!」
それは仕方ないじゃないか。俺の性格なのだから、
「だからもう別れましょ、さよなら」
彼女が立ち去るのを俺は追いかけることができなかった。
僕はそう言う人間なんだと自覚した。
その後俺はアニメと言うものを知り、それにのめり込んだ。
ラノベを集め、フィギュアを買い、BDを買ってアニメ三昧の毎日を送った。
俺はその傷を引きずりながら、
新たな青春を迎えようとしていた。
何か分からないところが有りましたら教えてください。
まだ初心者なので色々コメントしてくれたら嬉しいです!