【髑髏が走馬灯に溺れる時】
ここらへんから皆さん困惑してくるかと思います
しかし最後には全て謎が解けます
いろいろと推理しながら読んでいってください
5話【髑髏が走馬灯に溺れる時】
~楓視点~
起きると周りが真っ白だった
一瞬自分は死んだのではないかと思ったがそんな筈はない
最近の記憶で一番最後に覚えてるのが...
何も覚えていない
本当に死んだのか?
ふと何かないかと探してみると前から骸骨が歩いてきた
すると骸骨は少し驚いて
「君は...生きているんだね?」
まさか喋れるとは
「僕の名前は楓、死んだ記憶はない」
「君は死ぬ前なのか...驚いたよ、まさかこんなところで...」
「言ってる意味が分からないんだけど」
「仕方ないよ、本来ここは死後の世界、生きてる君がきても何も分からないよ」
「はぁ...」
「なぁ、楓君...君は元の世界へ戻って何を体験して、楓君の身近な人がどんな行動をして最悪な結末を迎えようとも...あ、いや、いいんだ、君はその時の判断でその人を殺してくれ」
「ごめん、骸骨...くん?何言ってるのかまったく分からないよ」
「とにかく!」
骸骨が急に大声を出すから少し退いてしまった
「とにかく...だな、楓君は例え友達でも愛人でも家族でも、.........尊敬する人でも、その人の行動が間違ってると思ったら迷いなく殺してくれ、未来が改ざんされてもなんでも死ぬべきだったんだよ」
「死ぬべき...人...僕は...殺せるよ、例え誰であろうともね、容赦なく」
「その心が欲しかった...」
「任せてくれ、それを敵と判断できれば殺すよ」
「.........君は...生きろ...」