【蛇ノ毒ニ勝チ進ム】
新しい話が始まります
ってことで今回戦闘シーンはありません
優しい心で見ていってください
3話【蛇ノ毒ニ勝チ進ム】
~鏡鈴視点~
「俺はさ、こんな闘いやめた方が良いと想うんだ」
俺がそう唐突に口に出す
「でも勝たないと食料もなくなっちゃうじゃん?」
そう言ったのは親友の吹雪
「今日も昼から敵のA地点に乗り込んで潰すってよ、なんかしんどいんだよね、正直」
「まぁ2番隊は良い方なんじゃない?3番隊とかに比べたらさ、まぁ1番隊は桁違いだけどね」
「良いよな、5番隊のお前はさ、楽だろ?」
「そりゃ【紫蛇】の名を持ってる鏡鈴君にとっては楽だろうけどさ、こっちはこっちで頑張ってるんだよ」
「んなもん俺の腕前なんかじゃなくてこの太刀、【楼閣】が凄いだけだよ」
「はいはい」
こうやっていつまでも2人で笑いあえたら幸せなんだよな
『2番隊に緊急連絡、敵の動きが予定以上に速い為至急出発の準備をしてください』
「残念だったね、昼からの予定だったのに」
「仕方ないな、お互いに頑張ろうぜ」
「そうだね、またね、鏡鈴」
~30分後 A地点~
俺は何と戦う為にいる?
俺は戦う為にここにいる?
俺は何故殺していく?
いや、理由なんていらないな
そうして前にいる敵を下から上に切っていく
短刀で刺そうとしてくる腕を切る
謝って助けてくれとお願いしてくる相手の首をはねる
子供がいる敵こそ残酷に
これはこっちの世界に生まれた宿命なのだから
俺は前にいる敵の脳に刀を突き刺した