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1話 突然の異世界転生 陳腐
やはり、食堂のパンはふわふわで美味しい。
お弁当じゃない季節は、これに限るね。
「ミカ、一緒に食べよ」
「いいよ、何にしたの?」
「これ、人気の冷やし中華」
「いいね、明日は冷やし中華にしようかな」
「だったら、早く来ないとね」
「そうね、ヒナも来てくれる?」
「もちろん」
昼食を食べ終わり、雑談をしていると、チャイムが鳴った。
「あっ、また放課後ね」
「うん、昼の授業も頑張ろ」
教室に戻る。
ふいに、目眩がする。
おかしい。あたまもまわらない。ヒナ、まってよ。
「ちょっとミカ、大丈夫?」
そんな言葉は、彼女の耳には届かない。
◇◆◆◆◇
ここは、どこだろう。
まわりには、ひとがたくさんいる。
まえから、かびなふくそうの、えらそうなひとがふたり、あるいてくる。
「こんにちは、僕ははレセニア王国国王のエル・レセニアだ」
「こんにちは、はじめまして。私はその妻、シノ・レセニアよ」
は?
なにをいってる?




