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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

二人の犯罪者

作者: 北風陣

2021年、コロナという万病が人々を襲う中、悲劇が東京で起こる。

舞台は東京の家賃4万円の安いマンション。

午後22:54分。事件が起こった。

殺されたのは、荒川希美22歳。

見つけたのは、恋人の成田区名井。

発見時刻23:23分。犯人は行方不明の上に、犯行現場からは、犯人が特定されるような物証は見つかってない。

警察も、犯人が掴みきれず、捜査は難航した。

ただし、一人だけ、犯人以外に犯行を知る人物がいた。

隣に住む、魁斗有心である。

彼は隣に住む希美の事が好きだった。

あれは新しく、入居したと、挨拶に来てくれた時、ショートカットの希美は、あまりにも美しく、優しいおもかげであった。

一目で恋に落ちた。

その時に、少しだけ会話をした。

このマンションで、何か変わった事はあるかだった。

実は大アリだった。

隣の部屋との壁に穴が微かに空いてるのだ。

以前住んで居たのは、ミュージシャンを目指す、音痴な男で、散々騒音に悩まされた。

だがそんな事。こんな美少女の前で言えぬ。

やましい思いも抱えつい、何もないですよ、何か困ったら言って下さい。虫とか出たら退治しますよ。

と何と好印象な事か。彼女は邪な思いも知らず、ありがとうございますと言って、その時の挨拶は終わった。


そして、階段などですれ違う度、恋心を増幅さしていった有心である。


しかし、ほんの一月も立たず、有心は、虫を退治してあげる所か、虫に成ってしまった。恋人がいたのである。


苦しい恋心が続いた。恋人がいるという事実。

しかも、毎週、隣の部屋で繰り返される情事に、心引き裂かれそうだった。


ある時誘惑に負けて、穴から情事を覗いてしまった。気分は悲しかったが、体がゆう事を聞かなかった。


それを一月に一回見る事が、覗く事が月課になった。

やましい思いが、毎日のように、彼を襲った。

そんな時、事件は怒った。希美が殺害されたのである。

顔はみた事があった。

すれ違った事がある男だった。

初めから、男は顔が赤かった。お酒を飲んでいるのである。

男は何かにキレていた。

そして、カバンから包丁を抜きさり、彼女を、殺してしまった。

有心は当然、その場から警察を呼ぶなり、駆けつけるなりすべきであった。

やましい事がバレるからではない。

現実に耐えきれず、失禁してしまったのである。

怖い。人が殺された。ヤバいと。


しばらく動けなくった。

犯人は逃走し、警察もきた。

彼氏が発見して、警察を呼んだのである。

可愛いそうである。毎月自分に見られていた事もそうだが、恋人を失ったのだ。自分以上にダメージがあるはずだ。泣いていた。これほどまでに、人は悲しそうになけるのかと、思える程深い泣き声だった。


有心は思った。自分もある意味を通りこして、犯罪者だが、犯人をこのまま野放しにしてしまう訳にはいかない。


有心の捜索が始まった。

まずは、隣りに住むという所から、色々事情調査が入ったが、寝ていたの一点ばりを貫き通した。

隣人は反対側にもいた、つまり希美さんの部屋は真ん中に位置していたが、その隣人もどうやら、寝ていたらしい。


恋人と話を少しした。

もし、自分に出来る事があるなら、言って下さいと。

何せ自分自身からは言えないからだった。

恋人は必死になって、犯人を探している、何か知っている事があれば少しでも教えて欲しいと言った。


犯人を知っているとは言えなかった。


それから、有心は捜索に捜索を重ね、犯人を見つけた。

犯人に言った。

お前希美さんを殺したな。

何を言っている??


希美を殺しただと。

何を根拠に言っている。

金を貸して、帰って来なかった。

このご時世、コロナで金がない奴が多い。

希美もその一人だ。

分かったら帰れと凄まれた。

有心は得意のチキンを活かして、その場は退散した。


嘘だ。希美さんがお金を借りて、返さなかったから殺されたなんて。

あんないい人そうな人が。


そう家で考えていたら、ノックがなった。


誰だろうと出てみると、犯人である。

赤い顔をしている。


ちょっと入れて貰うぜと勝手にづかづか入る犯人。


何故ここが??

疑問だった事を口にした。


いやぁ、以前希美の所へ金を借りに入った時、すれ違った記憶があって、もしかしてと思って、みたらやっぱり希美の隣の部屋の男だったってだけだ。


金を借りた??金を貸していたんじゃないのか??


犯人は言った。

お前は何か隠している。俺ぁー、目が良い。だから分かるんだよ。何かお前は後ろめたい何かを背負ってるって。だから今は素直に喋っている。

金は貸したんじゃない、借りたんだ。

だが、返せるあてもない。だが殺しちゃあいねえ。

お前、誰かに俺が怪しいとか喋っちゃあいないだろうな。


有心は、勇気を振り絞って言った。

嘘をつけ。この部屋には常時、覗き穴が付いている。自分は見ていたんだ。犯行の現場を。

言い逃れが出来るものなら、言ってみろ。


ほぉー、お前も同じ穴のむしろか。

犯人同志って訳だ。

なら仲良く行こうぜ。


な訳ないだろ。俺はお前とは違う。償いの仕方をみしてやる。

有心は包丁を手に力を込め、何度も男を刺した。

気付いたら、そこは血だらけだった。


大きな音が出ていた用だ。

隣の部屋に検証で来ていた、希美の恋人と警察が駆けつけてきた。


午後22:39分。有心は現行犯逮捕された。

希美の恋人は逮捕されるのを直接見ていた。

恋人に一言だけ、声をかけた。

償ってきます。全て。


有心は刑務所にいる。

刑務所に入った時、刑務所のボスに何で捕まったか、聞かれた。

有心は答えた。

罪を償うためにと。


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