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リベラティオ・コロナ  作者: 白黒 猫助
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初任務5

 凛の手には銀色の拳銃が握られていた。


「私の武器はこの六花だ」

「六花、雪とか氷を意味する言葉だな」

「そう、この六花ももちろん魔道具なわけだが、その能力は『効率化』。私は氷魔法で魔力の弾丸を生成してそれを相手に撃ち込む戦い方をするんだ」

「ほうほう」

「魔法は魔力を集束させて、魔法のイメージをして、さらに魔力を魔法に変換してっていう工程を踏んでようやく発動できるんだ。効率化はその過程をすっ飛ばして魔力流してトリガーを引けば氷の魔力弾が発射できる」

「つまり普通の銃と同じ速さで魔法が打てると?」

「つまりはそーゆーこと」

「強すぎない?」


 凛はぶっきらぼうに「別に」と答える。凛の『氷魔法』と六花の『効率化』、この二つが凛のメインの武器。瞬時に行動でき、ハイスピードで状況を支配できる凛は、周りに無数の情報がある戦場に慣れていない蓮夜にとって非常に心強い。


「よし次は俺だなって言っても俺自身が全然自分のことを知らないんだけどな」

「知ってる。だから分かる分だけでも教えろ」

「この武器はこうやって取り出した瞬間に効果が発動するみたいで、その時の俺は万能感を感じてるんだ」

「クスリみてぇ」

「だまれ…………刀を使っていてこの万能感の正体が魔力増量、身体機能の向上、技のイメージから来るものだと感じた」

「理由は?」

「まず魔力の増量は、刀の効果がない状態でもうっすらとだけど魔力を感じれるようになったけど、刀を握っている時はそれが意識しなくても明確に分かるぐらい増える。身体機能の向上は言わずもがな、ゼン隊長との手合わせを見ればわかるだろ?」


 凛がうなずく。


「最後に技のイメージだけど、数か月前までは一般人だったかもしれない俺が刀を握っただけで急に戦えるようになったのは、得られた万能感の中に雨染や嵐点のような技のイメージがあったからなんだ」


 今までは万能感という言葉で片付けてきたがこうして一つ一つ言語化してみると、蓮夜自身この刀の能力を理解することできた。凛も自分と武器の能力を理解することで自分の戦闘スタイルを確立することが出来ている。


「蓮夜も大概だな、初回ガチャで一個だけSランク引き当てた奴みたい」

「妙な例え方しないでくれ」

「ははっ」


 凛の素を知ってしまったおかげで距離を縮めることはできたが今度は互いに会話で殴り合うぐらい近くなってしまった。


(いやこっちの方がいいのは分かってるけど、慣れんなぁ)

「なあ蓮夜、武器の名前は付けないのか?」


 凛は唐突にそんなことを聞いてきた。特別この刀に名前を付けるなんて意識してなかった蓮夜は予想外の質問に疑問符を浮かべる。


「名前なんて必要なのか?」

「絶対じゃないけどあった方が色々と戦いやすくなったりする」


 初耳である。魔道具について説明を受けた時は誰もそんなことは言わなかった。しかし、まだリベラティオ・コロナに入る前の人間に必要以上に情報を言わないのは普通のことだと思い勝手に納得する。


「お前はいつもこんな風に宝石に触れて武器を取り出してるだろ?」


 そう言って凛はブレスレットにはめ込まれた宝石に触れて銀色の銃、六花を生成する。


「でも名前を付けてその武器のイメージを明確にすれば」


 凛の宝石が勝手に光り出し、何も持っていない方の手に繊維が収束し銀色の銃が形成された。六花は二丁一対の武器だった。


「こうやってワンアクション省けるんだ。戦場ではその一瞬が命取りになる事もあるし、できるに越したことは無いよ」

「なるほどな、名前の重要性はよく分かった。ほかに名前の付いた武器とかあったりするのか?」

「そーだな、ジルの武器は『道化の魔銃(ピエロ)』とか、ゼン隊長の『マリア』とかかな」

「みんなそれぞれ名前を付けてるんだな」


 蓮夜も刀の名前をおいおい考えていくことにした。

 凛曰く、カッコよさを重視しろとのことだ。


 ~二時間後~


 蓮夜と凛は夜に開かれるパーティーの会場に早めに到着していた。日も沈んできて段々と暗くなってくる時間帯だ。

 蓮夜の部屋で行われた作戦会議の後、荷物の中を確認すると黒く艶のあるスーツが入っていた。位の高い人間たちのパーティーなのでそれなりの正装というものがあるのだろう。それを着込んで自分の部屋に戻っていた凛を待っていると、透明感のある水色のドレスに身を包んだ女神と見間違うほどの美しさを秘める凛が蓮夜の目の前に現れた。

 そして激しく鳴る心臓を何とか落ち着かせ今ここにいる。


「おーお二人さん、数時間ぶり」


 こちらもスーツに身を包んだベンと合流した。


「ここで取引の話し合いが行われるんだろ?」

「ああ、相手さんからもこのパーティーでやるって連絡が来たからな、ただ具体的にどのあたりでするとは聞いてないから、二人には始まってから見つけてもらうようになると思うが」

「それは私たちも承知の上だ」

「…分かった。じゃあまたあとで落ち合おう」

「「了解」」


 そうして別れたベンと蓮夜たちはそれぞれパーティーの開始を待った。



ここまで読んでくださりありがとうございます。

自分のペースで投稿していきますので、気長にお待ちください。

是非とも評価【☆☆☆☆☆】していただけると幸いです。

ゴールデンウィークにもあと二日、二日?だよね、気持ちはブルーです。

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