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ニート王 イン 王道ファンタジー  作者: やつれた人形
1/1

プロローグ


 ニート王。


 それはニートの中のニートに与えられる称号。


 それは数あるニートに認められ崇められる称号。


 ニートになるなら彼に挨拶をしなければならない。


 ニートならば彼の意見を無視してはならない。


 ニートの心を掴み、ニートをまとめ上げ、ニートに尊敬される。そんなニートが日本には存在する。



 ニートたちは、そんな彼をこう呼んだ。


     

     ー 『ニート王』と ー








 三台のパソコンの光だけが辺りを照らしている部屋に、送られてきたメールを見ながらぼやく40代男性がいる。


 「こいつら暇かよ」



 彼はニート王こと 加藤かとう さとるその人である。


 彼は10代後半からニートを続けている。


 彼は30の時に偶然にニート王になった。


 彼がニート王になったのは、とある掲示板が原因だった。


 その頃は不景気なのか無職が多く、ニートと呼ばれる人類が溢れかえっていた。


 彼らはアニメやゲーム、ネット掲示板などのさまざまなコンテンツを用いて人生を謳歌していた。


 そんな時だった。


 

 

 混沌とかしていた掲示板にスレがたった。




 ニート王決定戦

ー 自分以外をプレゼンして王を決めよう ー



 それが彼を王にした。



 


 王である彼には様々な権利が与えられた。


 しかし同時に義務のようなものまで与えられた。


 それはニートの法律のようなもの。


 王とは最高裁判官であること。


 

 彼はニート間の喧嘩の仲裁や人生相談を常にしている。


 彼は疲れていた。



 

 





 歳を取ると疲労が溜まりに溜まる。


 疲れた目に目薬をさし、強く目を閉じる。



 ドアが開けられたのか風を感じた。



 嗅いだことのない匂いがする。



 カーテンを開けられたのか光が差し込む。












 「おい兄ちゃん! 聞いてんのか!? 門の前にずっと立ってられると邪魔なんだよ!」


 

 「ん!?」


 ゆっくりと目を開ける。




 座っていたはずなのに立っていた。



 部屋にいたはずなのに外にいた。



 静かだったはずなのに騒がしい。



 そこには、




  



  見たことも無いデカイ門と中世を連想される服を着た人達で賑う大きな街があった。







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