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断罪者 零 〜月光の機神〜  作者: 佐脇(吐血)
第一章:月の覚醒
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【6】運命の月⑤


「ぐっ!!」

肩の痛みに顔を顰めるが、視線は銃口から離さない。いや、離せない…!


「逃げられたら諦めると思ったかぁ〜?」

「残念でした〜!逃しませ〜ん!」

「泥を浴びせやがって!許さん!」

顔の泥を拭いながら近づいて来る誘拐犯達。

駄目だ…。銃を封殺する術が無い…。

桜花は…気絶しているのか倒れている…。

「おい、こいつどーするよ?」

「謝罪させよーぜ!」

「回りくどい事はいらん。殺せ。」

「だな。」

「正義漢ぶって出てきたらこうなるんだよ雑魚(ざぁこ)。」

「生まれ変わったら今回の反省をするんだなぁ!」

「あばよ、クソガキ。」

もう駄目なのか…?

せめて最後に桜花だけでもこの場から逃したい…。

何か…!

ふと鞄の中から飛び出した荷物の一つに目が止まる。

神の名を持つ人形…

…仮にも神を名乗るなら!この窮地を覆してくれ!

「…ツクヨミ…」

「あん?遺言か?」

銃を持った男が引き金に手を掛けて、こちらの頭を狙う。

「…月読(ツクヨミ)ぃ!」

俺は死への恐怖を振り払うかのように人形の名前を叫ぶ。

(パァンッ!)


鳴り響く銃声。

飛び散る血飛沫。

しかし痛みは無い。


「ぎ、ぎゃああああああああ!お、俺の腕がぁあぁあ!」

銃を持っていた男の苦悶に満ちた叫び声が辺りに響き渡る。

「な、なんだコイツ!」

「どこから現れた!?」

残り2人の困惑の声もする。


俺は恐る恐る目を開ける。

そこには…

木箱の中に入っていた人形と同じ姿(ナリ)をした者が誘拐犯3人と俺との間に立っていた…。








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