⑨自律Ⅸ
……さて、そろそろ集団心理、色々と出揃ったかしら。んー。こちらは本当に素敵な場所ですね。小説家になろうの民意をずっと観察しながら見ていたのですけれど、ここでは、作家は、ブレてはならず、些末なことに心を乱してはならず、特に大きなものが、作家がデンと構えた状態がより好まれるようですね。そして、それが非常に素敵な状態でPVやポイントで直ぐに目に見える状態で表れる。ここはまるで生きているように感情が波になったようです。
ふふ。よいですね。素敵です。私は、小説家になろうという場所の民意に堂々と喧嘩を売ったようなものです。本当はそうではないのですけれど、こちらの環境を一途にそのまま保ちたいという方々の気持ちもすごくよく解ります。私も、この先の雑文を書いた時に書きましたが、もう呆れ果てている微妙なエッセイストの影響で書き始めようと思い至らなければ、このようなことに首を突っ込もうともしなかったのですけれど、書いてみたら書いてみたでまた新しい上達出来る糸口を見つけ始めたので、私としても嬉しいしかありませんね。
私は、小説家になろうがとても好きです。
**
さて、そろそろ本題に入りますね。この雑文のテーマに沿うから話題に出したけれど、私としてはこの雑文に直接的には関係あるとは思っておりませんし、今後はもう話題に出しません。ふふ。こちらとあちらを行き来しているお客様は、そろそろあちらにお帰りになられて下さいませ。この雑文には興味が無いのでしょう?
**
どこまで思考しましたでしょうか。ふふ。そうでした。自分の核を創るという部分でしたね。自分のコンセプトというと何か堅い感じがするかもしれませんが、読者の方に対して顔を創るという意味でも大事なことではないかしらと私は考えます。急いで創らなければならないということでもありませんが、顔というパッケージを創る前にどうしても必要となるものが、核となる部分。書き手としての気持ちの部分ですね。
小説家になろうには、立派な方ばかりですから、核となる部分を既にお持ちの方ばかりでしょうと想定しております。今更な話でしょうか。……私自身は、そんなもの何もありませんから今思考し始めた所です。
これが、読者の方に向けての書くということなのかと……まぁ、私は大したものも書けてはおりませんから、ほんの最初の部分からですよ。
**
ふふ。こちらで目の前の方に語り掛けるのに困っているのですけれど、今回は、目の前のあなたはとそういった語り掛けで大丈夫かしら?
目の前のあなたは、樋口一葉を知ってらっしゃると思います。樋口一葉も小説を書き始めの頃は、自らの好む書き方を止め、読者の方向けに書き方を変えて書いていたような話を聞いたことがあります。
……自分の為に書く文章と読者の方に向けて書く文章は、全く趣が異なるでしょうね。その書いたものに対する向き合い方も、生み出し方も、表出の仕方も、その書き手の核や、顔すらも、きっと違うのだろうと今の私はそう思います。
**
目の前のあなたは、小説の基礎は勿論のこと、先ずは読者の方に向けて文章を綴ることを念頭に置かれて闘ってらっしゃるのでしょう?私とは熱意も向き合う姿勢の方向も、全く違いますね。頭が下がります。