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⑤自律Ⅳ
読者になって下さる方に書くもの。昨日想像してなんてわくわくする言葉だろうと考えました。まるで涙が滲むくらいには。
だって、よくよく考えてみれば私は、書き手である読み手の方に読んで頂いたことがあるくらいで、純粋な読者の方に読んで頂いた経験など無いに等しいですし、……それはやっぱり特別な話です。
昔子供の頃、空で即興で作った物語を弟や妹たちに話して聞かせていた時の頃を思い出して、あの時と今の自分では何が違うのだろうと思います。中身は全く変わっていないような気しかしませんが、創り出したものを向ける方相手では本当に何もかもが変わっていくものなのだって、……今、そう思考を巡らせているのだろうと思うのです。