②自律Ⅰ
自立ではなくて、自律。作品としてのそれに芯を持たせる為には、私の創作スタイルだと弱いと感じる一番大きな理由の一つに、底が見えるコップのような状態だから……です。
私自身は常に書くものの先がありません。それが私のスタイルだからだということでもあるのですけれど、(勿論それが心地よいからなのですが)常に不安定ですし、作品をいついつまでに完成させるという目途すら立てられそうにありません。
ここ最近のエッセイの立てるスピードや雑文を立てるスピードを見て頂ければ、最近読んで下さる方なら納得して頂けると思うのですけれど、……私は書き始めたら書けるのですが、……急くと全く面白くなりませんし、自分の感覚が創作にかなり影響を与えるタイプです。
それは、傾向というものも同じで、その都度、私が心地よいと思うものを追いかける創作スタイルの為、傾向は偏りやすく、読者の方に書くという意識も低い為そういった感覚が解らなかったりします。出来ない以前に解らない。私がなろう小説を書こうとして、自分の創作が解らなくなって筆が止まったのもこうして考えてみるとやっぱり当然で、そういった部分が、私はとても頑固なのです。
作品として自律をするというのは、そういった創作スタイルも含めて自らに根拠のないパワーが必要というのか、私はこのスタイルで私であるというコンセプトや全体を纏める核のようなものが必要なのでしょう。
けれど、まだ私にはそれが固まりきっていないのです。