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短編

有効な有休消化をしてみたい

作者: 山本大介

 妻との約束もあって、在職中に転職した私だが、現職の仕事の進行具合も兼ねあいもあり、十日間の有休休暇消化することとなった。短いような長いような。でも、決して次の職場への準備期間やリフレッシュと考えるとそこまではないなと感じている。うまく計画的に事をすすめないと、あっという間に休みが終わってしまう。そんな予感がプンプンだった。

 私はスケジュール帳にざっくりとしたいこと、やらなくてはいけないことを書き記した。


 退職する会社へ気持ちの整理をつける為のまとめ。転職先の仕事のざっくりとした予習。家や車の掃除。いっぱい寝る。ショッピングをする。友人と会う。読書。病院に行く。映画を見る。漫画喫茶に行く。溜まったゲームソフト等を売る。旅行に行く。日常の家事をこなす。

 一通り書き終えた私は、とりあえず書いた項目はやってみようと心に決めた。それが、どんなに短くて、簡単でもとりあえずやったという証を残すのだ。そんなこんなで、最後の出社日が終わり、私の有休消化生活がはじまった。


 初日、ひたすらゴロゴロとし、寝て過ごす。だけど、共働きの妻との暗黙の了解事。働かざる者(とは言え、有休消化中、在職中の身)食うべからず。という訳で洗濯と夕食の支度、片付けは必須である。毎日の日課である。

 二日目、早朝から車を洗車して家の大掃除。空いた時間で、会社のことを考える。

 三日目、午前中は会社まとめ。午後は漫画喫茶とマッサージチェア。「ワンピース」を爆読みする。帰りに病院へ行き、血圧の薬を貰う。

 四日目~六日目、妻と旅行。ネズミーランド三十五周年をシーとランドで満喫する。ビバ!ランド!

 おいおい、もう残りわずかじゃないかい。

 七日目、会社まとめ終了(※「10年以上勤めた会社を辞める気持ちって」参照)、ざっくりと次の仕事の内容を見る。午後からゆめタウンで、下着から全身に一着ずつ服を買い(心機一転)、自分へのご褒美に腕時計(プロトレック、限定モデル)を買う。退職の挨拶の際の必須アイテム菓子折りを購入する。夕食後、ゲームソフトを買い取り(プレステ1~プレステ4までバラエティーに富んだラインナップ20本で三万一千円也)に出す。

 八日目、健康保険証、制服、ロッカーの鍵、そして菓子折りを持って、会社に挨拶。あっさりしたもので、わずかばかりの寂しさと次の仕事への意欲が高まった。

 九日目、昼まで熟睡。午後から図書館で読書。夜は友人と会って、居酒屋にて語り合う。

 十日目、新しい仕事への準備。なかなか手につかず、夕方までかかる。

 そして、新しい仕事が始まる。なんだかなあ、やっぱりあっという間だったな。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  この、休日って感じのまったりした文の中で  ちゃんと決めたことを、コツコツ全部やってるのが良いんですよねー。  心を休ませながらも、充実した気持ちで、リフレッシュさせていただいた気分で…
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