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この世界は殆どの場合色によって優劣がつく  作者: 道端の小石
第一章……戰爭
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噂ノ元ヲ辿レ

 任務を開始するといってもどうすれば良いのか分からない。そもそも俺達第二、第三小隊は敵に突っ込んでいくだけの隊だからこういう任務に慣れていない。

 実際こういう任務を行うのは第八小隊が主だ。従って今回の任務はアレンのでっち上げた嘘か大隊長に命令した元帥がとち狂ったかただ単に大隊長の伝達ミスか…。

 どちらにせよ命令には変わりがない。調べてみる事にしよう。 

 

 「ありがとうマスター。美味しかったよ。」

 

 と言い席を立つ。

 

 「お、ありがとうな。また来いよ。」

 

 と、マスターが言う。アレンが二人分の代金を払ってくれた。

 この街には他にもマスターと同じような任務を行っている隊員がいる。一般人の中に潜り込んで他国のスパイを見たけたり今回のような根拠の無い噂を見つけたりするのが彼らの仕事だ。但し、軍は彼らの存在を認めていないし一般人の間でも『都市伝説』としてでしか知れ渡っていない。

 閑話休題。

 カフェを出る。

 石畳の道が広がり両端には屋台が並び人々の活気が伝わってくる。王の城が一番高台にあり道は下り坂になっている。俺とアレンが居たカフェは上の方なのでそこから見る街はとても壮観だ。

 

 「さぁ…どうするか。」

 「取り敢えず街中を回って戦争関係の噂を集めてみないか?」

 「て言うか…本当に俺の小隊を使っちゃ駄目か?」

 「ああ、駄目だ。」

 「せめて一班だけでもか?」

 「ああ。」

 「面倒だな…」

 「我慢しろ。」

 「ハイハイ。」

 

 そう言って一旦軍の宿舎に戻り街の中に入っていく。軍服を着ると警戒されそうなので何時いつも着ている私服(黒いパーカー、白いシャツ、黒いズボンに黒い靴)を着て行く。

 アレンは先に調査に向かったらしい。

 先述の通りどのようにこの任務をすれば良いのか分からいので兎に角街の人々の会話に耳を立てる。

 さっき昼食を食べたばかりだと思っていたら何時いつの間にか太陽が傾いて綺麗な夕日が街を照らしている。

 

 『聞こえるかアイレス。』

 

 アレンから連絡が来た。

 

 「ああ、聞こえるけど。」

 『そうかなら良い。』

 「?何かあったのか?」

 『いや、日が落ちてきたしそろそろ今日は打ち切った方が良いと思ってな。』

 「いや、これから夕飯の材料とか買いに来る人達だって居るじゃないか。絶好の機会だと俺は思うけどね。」

 『…そうだけどさ…俺は一回大隊長の所に行ってまず今日の報告をした方が良いと思うのだけれど。』

 「ん?もうそんな時間か?」

 『ああ、もう少しで軍の今日の昼の任務と訓練が終わる。』

 「残念だけど戻るか。」

 『了解。』

 

 「イラッシャイ!今ならこの肉安くしておくよ!」

 「どう奥さん!このレタスなんて今日の夕飯にぴったりじゃない?」

 「この包丁は今までのた比べ物にならない位切れますよ〜」

 

 そんな喧騒の中アレが聞こえてしまった。

 「ねぇ知ってる?」

 「何を?」

 「なんかローメンツと戦争するらしいよ。」

 「やだー怖いじゃない。それ本当?」

 「私だって分からないわ。軍の人じゃないし。」

 「じゃあどこで聞いたの?」

 「買い物をしていたら聞こえてきたから。」

 「………」

 

 その後は聞き取れなかった。もし買い物中にそのような噂を聞いていたとしたらこの街に広まりつつあると言う事になってしまう。

 俺は急いで軍本部まで戻った。その後の驚きは多分今までで一番大きいくなる事も知らず。

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